クリック「シティズンシップ教育論」読書メモ

クリック「シティズンシップ教育論」http://amzn.to/uL98b3 の読書メモです。
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student @student_y

クリック「シティズンシップ教育論」なう。「健全な市民は法に従う一方で、悪法だと考える場合には、あるいは、もっとよくなりうると考える場合にすら、合法的手法によって法を改善しようとする」。

2011-09-17 12:39:43
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読了「シティズンシップ教育論」 http://t.co/sO1kH9kw 著者は英国のシティズンシップ教育必修化に指導的役割を果たした政治哲学者バーナード・クリック。エッセイ集なので一冊のまとまった論考ではなく,また英国の文脈の濃い後半よりも前半の方が有用な部分が多い。

2011-09-21 23:17:54
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2)「政治の本質からして,物事の二つの側面を提示し教える必要がある。国民の為に国家にしてほしい事柄としてほしくない事柄,要するに願望と制限である。…そうした議論によって子供達は,極めて非現実的な期待から出発するという,根深い政治不信や政治的無関心の一大原因から守られる」。

2011-09-21 23:18:07
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3)「参加が善い物だというのは重要な半心理ではあるが…政府は何をどう決定しているか,何が起こっているかを人々は多少なりとも知るべきだというもう片方の補完的な反面も極めて重要である。十分な情報に裏付けられたコミュニケーションが広く行われる事は民主政治にとって直接参加と同じく重要」。

2011-09-21 23:18:21
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4)「主要な仕事は他者の感情を理解する力を育成する事である。生徒が人生においてであるであろう様々な見方を理解させ,それらの見方が目標ばかりでなく問題もどう規定しているか理解させる事である。…政治的思考は,敵を愛せと…命じているわけではない。敵を理解せよと命じているだけである」。

2011-09-21 23:18:40
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5)「試験で評価すべきなのは,ある提案について生徒が賛成論と反対論を出せるかどうかである。設問に示した政策のうちどれをどの政党や圧力団体が支持しているのか,設問に示した争点に対し種々異なった政治的立場の人がどう反応するか,という問いに明確に答えられるかどうかである」。

2011-09-21 23:18:54
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6)「民主主義が本当に民主的であるならば『民主主義の刷り込み教育』は矛盾した表現である。…宗教教育や政治教育という刷り込み教育が最も懸念されている分野では…複数の観点はとうの昔から存在していて,…教師による完全な刷り込み教育や極度の偏向は,恐らく多くの人が考える以上に稀である」

2011-09-21 23:19:05
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7)「大半の学者は,通過していく学生の他に目に見える顧客や受益者がいない特異な知的専門職である…この特異な職業ではプロとしての尊敬や昇進を得る唯一の道は,同じ学者を読者として論文を書く事であり,国家と拘わりを持ったり万人に影響が及ぶ教育問題との関わりを持っても何の役にも立たない」

2011-09-21 23:19:16
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終)「民主主義・民主政(デモクラシー)という言葉は,神聖だが浮気者でもある。我々は皆,彼女を愛しているのだが,彼女を独り占めにするのは難しい。誰もが彼女は自分のものだと言い張るが,実際のところ,完全には自分のものにはできない」。

2011-09-21 23:19:25