茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3036回「「構えの小さい」日本の憂鬱」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３０３６回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

日本の問題点は、いろいろあるんだろうけど、一つは「構えの小ささ」というようなことがあるんだと思う。仕事の必要性があって、今朝は５時に起きて、ＮＨＫのある番組を見ていたんだけど、そこでの、海外での論点と、国内での論点を比較してもそう思った。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「構えの小ささ」は、つまり、ある文脈が設定されたときに、その文脈に合わせて小さく前にならえするか、それともその文脈を壊せとばかりぶんぶん腕を振り回すか、あるいはそもそも文脈自体を設計しようとするかの違いで、日本は最初の人たちがあまりにも多い。

茂木健一郎 @kenichiromogi

学生と話していて、医者とか弁護士を目指すとか、あるいは公認会計士（CPA）を目指すとかいうのを着地点にする方々が案外多くて、それはそれでいいんだけど、そのような公的な資格ばかりがもてはやされる国は、やはり後進国のマインドなんじゃないかと危惧したりする。

茂木健一郎 @kenichiromogi

偏差値入試にしても、TOECのスコア自慢にしても、すでに誰かに設定された文脈の中での小さく前にならえで、そのような盆栽秀才をもてはやすメディアの軽薄さもあって、「構えの小さい」日本の憂鬱はかなり深いと思う。だから、ぼくは、「そういうの意味ないんじゃないの」と言うレジスタンスを続ける。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくは、評価の軸を他人が設定するのではなく、自ら選び取って切り開いていく生き方がもっとも大切だと思うし、そういう人たちを応援する。すでにある文脈で小さく前にならえする生き方を必要以上に称揚しようとは思わない。大きな日本は、どこかにあるはずだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３０３６回「「構えの小さい」日本の憂鬱」をテーマに５つのツイートをお届けしました。