茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【くだらない!肩書き/段取り/根回し…】連ツイまとめ
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「連続ツイート」をお届けします。文章は、その場で組み立てながら即興的に書いています! 本日は、生きている時間というものについて!
2011-10-28 07:38:39いぶ(1)本日のクオリア日記にもあるように、子どもの頃、私は、二階の自分の部屋にいても、母親が「やっているわよ!」と叫ぶと瞬時に駆け下りて、テレビの蝶の映像を見ていた。まさに、戦闘機のスクランブル発進。なつかしいとともに、生命の時間について、いろいろなことを思う。
2011-10-28 07:39:50本日(10/28)の茂木健一郎ブログ クオリア日記
クオリア日記 母親が居間で叫んで教えてくれて、ぼくが二階から戦闘機のスクランブル発進のように駆け下りてくる。 http://t.co/F6vRhJ2G
2011-10-28 07:35:30いぶ(2)そもそも、蝶を追いかけていると、瞬時に反応しなくてはならない。蝶は、360度サラウンド、どこから飛んでくるかわからない。だから、その姿が目に入ると、それこそコンマ何秒で反応し、走り出す。そんな子ども時代を送っていたから、今でも、瞬発力には自信がある。
2011-10-28 07:41:07いぶ(3)勉強法にも書いたけれど、1秒で集中してトップスピードに行けるようでなくてはならない。何とかの準備をして、段取りをしてとか、そんなことでは間に合わない。それは、たとえていえば、武術の心得のようなものである。
2011-10-28 07:42:08いぶ(5)あなたが坂本龍馬だとして、新撰組が突然襲撃してきた時に、「ちょっと待ってくれ、今準備するから」などとは言えない。瞬時に反応して、トップスピードに行かなければ、間に合わない。そんなことは 日本人にとっては常識だったはずなのが、いつの間にかわすれてしまった。
2011-10-28 07:43:56いぶ(6)今、日本の講演会とか会議とかに行くと、肩書きかどうだとか、本日はお日柄もよくだとか、具にもつかないことをだらだら並べて、一向に本題に入らない。あの弛緩した空気が、日本人の精神力を衰えさせている。段取りとか、根回しとか、そんなくだらないものは吹き飛ばしてしまえ。
2011-10-28 07:45:48いぶ(6)だいたい、日本人は自分たちを何だと思っているんだろう。段取りや根回し、肩書きや組織がなくては何もできないような、そんな下らない人間たちじゃ、オレ達はないよ。はっと思ったら、一秒で集中して、トップスピードで走り出す。それが、オレ達のやり方だったはずだ。
2011-10-28 07:47:11いぶ(7)最近では、むしろ外国の方が、一瞬にしてトップスピードに入るやり方を実践している。例えば、TEDのトーク。一秒目から飛ばして、伝えるべきもっとも熱いメッセージを送り出す。あれって、本当は、オレ達のやり方だったはずなのに、すっかり忘れてしまっているね。
2011-10-28 07:48:16TED(Technology Entertainment Design)
アメリカのカリフォルニア州モントレーで年一回、講演会を主催しているグループのこと。 http://p.tl/9FV3 「ウィキペディア」より
※茂木先生が連ツイで頻繁に例に上げる「TED」。そのスピーチ動画を無料配信する寛大さ(日本語字幕付あり)。簡潔で分り易く素晴らしい、一見の価値あり。TED Talks in 日本語→ http://www.ted.com/translate/languages/jpn
(8)お役所の、あのまわりくどい、何を言っているかわからないあの弛緩した雰囲気は、一体何なのだろう。政策自体には賛否両論あれど、橋下徹さんのスピード感には学んだ方がいい。小学校の集会だって、来賓の挨拶とか、要らないだろう。来賓が坂本龍馬だったらいいけどさ。
2011-10-28 07:54:22いぶ(9)私の読みでは、日本はいよいよ売る者がなくなって没落していくから、ふたたび、一秒で集中してトップスピードに入る、そんなやり方が復活すると思う。だって、そうじゃなくては生きていけないからね。そして、それは私たちの祖先のやり方でもあった。ただ、思い出せばいいんだよ。
2011-10-28 07:50:15以上、「一秒で集中することが、武士道の伝統的な感覚につながる」ことの連続ツイートでした。走りすぎて(4)が抜けてしまったみたい。ごめんなさい。
2011-10-28 07:50:49一方、(6)がだぶっていたみたい。フォースが乱れて、ごめんなさい! まあ、そういう細かいことは気にしないで走るということよ!
2011-10-28 07:51:32いいね! @mizoyan 娘の幼稚園では運動会などの行事に来賓の挨拶なし、園長の挨拶も超簡単、親に見せる為の練習もなし、子供たちは毎日本番だと思ってその都度完結しています。それでこそ育まれる本来の素敵な能力があると確信しています。
2011-10-28 08:13:53昨日、学校の先生たちの主催した講演会に呼ばれたんだけど、「壇上に、来賓として、教育委員会や、文科省の人が並ぶのは、意味がない」「なんで、来賓の花をつけなくちゃいけないのか?」と言ったら、ものすごく受けていた。みんな、おかしいと感じて我慢しているんだよね。
2011-10-28 08:15:14一番大事なのは、現場でがんばっている先生方でしょう。教育委員会とか、文科省とか、そんなのがしゃしゃり出てきて偉そうにしているんじゃなくて、先生方をどうサポートするか、裏方に徹するのが人間として当然のことだと思う。
2011-10-28 08:16:10それが、「来賓」とかいって、あたかも教育委員会とか、文科省とかが、現場の先生よりも偉いかのように子どもたちにも洗脳している。これが、日本の教育の貧困の、最大の原因の一つと私は考えています。
2011-10-28 08:16:52今朝の朝日新聞で、尾木ママさんが「学力観が古い」とおっしゃっていたけど、まさにその通り。「有名大学」の入試で測られる学力では、もはや世界に通用しない。子どもの頃から、いかに自分を表現し、他者とコミュニケーションをとるか、そんな工夫をしなければいけません。
2011-10-28 08:18:15一番の課題は、いかにカリキュラムを変えるかということ。学習を、内容の記憶ではなく、プロセスとしてとらえる。大切なのは、現場の先生の創意工夫。文科省や教育委員会には、現場の先生のサポートに徹していただいて、「来賓」なんてこそばゆい名称、辞退していただきたい。子どもたちのためです!
2011-10-28 08:19:52