『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』をめぐる増田俊也・高取英対談
- kengoa1965
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「週刊読書人」11月4日号、間もなく発売。1・2面は、増田俊也・高取英対談(12800字強)。『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)を機に。世界最強の格闘家をめぐって2時間にわたって対談。これから発言PUを連続ツイートし、トゥギャリますので、是非ご覧になってください
2011-11-01 09:55:31「まず驚いたのは、木村さんの師匠・牛島辰熊さんが、試合の直前、敵である力道山に寝技を教えに行きますよね。・・・増田さんは、当時、木村さんと牛島さんのあいだには師弟の溝があったと・・・」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:06:15「様々な本で、牛島先生が木村先生のためにスパイをしたと美談として書かれていますが、それほど単純な話ではないことが多くの関係者に会ってわかってきました。」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:07:03「僕がこの本を最初に書く時に思ったのは、大人が読むに耐えうる物語を書こうということです。・・・本物の大人の物語を描きたかったんです。僕は小説家ですから、あくまで大人が読むノンフィクション文芸作品として書きたかったんです」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:08:22「今まで流れている力道山・木村戦のフィルムは、力道山の都合の悪いところがカットされているという事実ですね。そのことも詳細に書かれていて、驚いたんです。完全版を手に入れようとしたら、裏の筋の人に脅されたわけですよね」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:09:00「僕は、何があってもいい、これを書き上げたら死んでも構わないと連載中は思っていたんです。木村先生は、もしもう一度力道山と再戦できるなら命を捨ててでも雪辱しようとしたでしょう」(木村氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:09:39「「もし本当の真剣勝負をやっていたら、どうなっていたのか」という思いをもって、この本を書きはじめられますよね。最終的に、牛島さん、木村さん、ふたりの言葉を引用して、その問いに結論付けられるんですが、あのくだりで、また大ショックを受けました」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:10:37「やはり力道山によって名誉が失墜したことを、一生気に病んでいて、力道山の話も木村さんにはタブーみたいになっていた。そこのところをずっと追求して書いていますから、読んでいて強い感銘を受けました」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:11:58「格闘技の本ではないので、そういう物にまったく興味のない女性やサラリーマンにも司馬遼太郎さんの作品を読む感覚で読めると思うんです。専門用語には解説をつけましたし、それだけの読みやすい物に仕上げることができたと思います」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:13:06「木村先生は力道山戦後、力道山の裏切りでKO負けした恥辱を晴らすために短刀を懐に呑んでずっと付け狙ったんですよ。」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:14:07「木村先生の全盛期だったら、力道山は相手にならないですよ。全盛時の木村先生はあらゆる格闘技を含めて世界最強だったと思います。」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:14:34「読み出すと止まらない。知らないことがいくつも出てくるし、他の本で思い込まされていたものが覆っていくので、非常にスリリングでした。しかも、これだけよく調べたなと思って、感動的ですよ。」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:15:33「増田さんは、木村さんの人生を、『堕落論』に重ねて書かれている。その点でも、またひとつの感銘を受けました。」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:16:02「物語ということに関して言えば、この本も、妻と子どもと晩年まで生きられてめでたし、と思いきや、最後に大どんでん返しが来ますよね。」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:16:52「木村先生の弟子である岩釣兼生先生が亡くなった時、岩釣先生の奥様から電話が来たんです。岩釣先生が刀折れ矢尽き、最期の最期に、自分の命を懸けて、師匠の木村先生の名誉を守ろうとしたんだ思うんです。」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:17:38「もう一点衝撃的なことが書いてあったんですが、牛島さんの東條英機暗殺計画については、他の本でもちらほら読んでいたんですけれども、弟子の木村さんに実行させようとしていたということですよね。」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:18:34「岩釣先生は僕に「リングの上で死ぬつもりでした。木村先生のために命を賭けて復讐するつもりでした」と仰ってました。木村先生が世間から排斥され、忘れられたところで、そういうドラマがあった」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:19:46「この本には、そういった『仁義なき戦い』みたいな話の他に、先ほど挙げた東條英機や石原莞爾、山本五十六ら軍人、そして正力松太郎や大野伴睦、浅沼稲次郎ら政財界の錚々たるメンツも出てきます。実は昭和史そのものを描いているんですね。」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:20:56「この本は、一方的に木村政彦が正しい、力道山が間違っているという書き方はしてないんですよね。力道山の立場になってみれば、やっぱり辛かったと思うんです。」(増田氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:21:46「梶原先生の自伝的漫画『男の星座』にも同じシーンが出てくるんですが、この話は、意外にも、本当だったということですね。」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:22:35「もうひとつびっくりしたことがあって、いわゆる「幻の木村発言」というものに関してです。」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:23:07「梶原先生は、ドラマ作りが本当にうまいですよね。どこが本当で、どこが嘘だかわからない。でも今回の本を読んで、梶原先生の書いていたことが本当だったと、いくつも確認できて、よかったです。これは増田さんが真相を発見していますが・・・」(高取氏の発言、「読書人」11月4日号)
2011-11-01 10:24:17