次世代経営のパラダイム

trinity_inc 樋口耕太郎 氏の一連のつぶやきまとめ
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樋口耕太郎 @trinity_inc

【琉球新報】JTAが構造改革 機材、人件費削減へ http://t.co/KDTUQvpz|一般論だが、長年の規制業種が自由競争に晒されると、大半は存続できずに破綻する。ごく稀に、過去のパラダイムから逸脱した企業だけが再生するのだが、その確率は100社中数社というところだろう。

2011-11-04 03:23:59
樋口耕太郎 @trinity_inc

どんな企業だって再生する可能性はある。どんな分野にも、どんな市場でも、ゼロから価値を生む機会が必ず存在するからだ。例外なく、企業が破綻する原因は、収益を生む力を失ったからではなく、既存のパラダイムに囚われて、(潜在的な)収益の存在に気がつかなくなったからだ。

2011-11-04 03:28:43
樋口耕太郎 @trinity_inc

多くの経営者は100のものを110にすることが付加価値だと考える。この発想(パラダイム)で経営を行うと、最も重要な経営資源は100だと思えてくる。

2011-11-04 03:31:41
樋口耕太郎 @trinity_inc

「100に拘る」とは、例えば資産を重視し、収益源を重視し、組織を重視し、既存の顧客を重視するということだ。これらの多寡によって、事業の成果を評価し、自分のエゴのサイズを測る。しかし、そのすべてが、実は、車のバックミラーに映っているものばかりだということには気がつかない。

2011-11-04 03:35:37
樋口耕太郎 @trinity_inc

私の解釈は、「100から110が生まれた」事業の現場で本当に起こっていることは、まったく性質の異なる二つの現象が合成されたものだということ。すなわち「100→100」と「0→10」が合成されたものであり、後者こそが本当の付加価値ということの意味なのだ。

2011-11-04 03:39:18
樋口耕太郎 @trinity_inc

このパラダイムで事業を見つめ直すと、経営の優先順位がまったく異なるどころか、正反対になる。既存の資産や既得権や組織に付加価値の源泉はない。持っているものに拘り過ぎると、モノを失う怖れに心を奪われ、付加価値最大の源泉である機会が何よりも恐ろしいものに感じられる。

2011-11-04 03:46:20
樋口耕太郎 @trinity_inc

「0→10」のパラダイムに生きると、何を持っているかは殆ど重要ではなくなる。未知は機会をもたらす唯一の扉であり、最も歓迎すべき「資産」になる。競合相手は自分を新しいパラダイムに押し出してくれる最良の友になる。重要なものは常に目に見えない、という世界観を受け入れるようになる。

2011-11-04 03:51:35
樋口耕太郎 @trinity_inc

車のフロントグラスに映る道は、つねに「0→10」の中にある。殆どの経営者は「100」に拘り、バックミラーを見ながら車を走らせ、事故に遭う。彼らは「不幸なアクシデント」「不測の事態」というのだが、私には目をつぶって運転した結果にしか見えないのだ。

2011-11-04 03:55:03
樋口耕太郎 @trinity_inc

いままで、おおよそ過去60年程度、日本は真っすぐな道をひた走ってきた。昨日の常識は明日の解であり、バックミラーの景色を詳細に分析することで、事業を成長・安定させることができた。しかし、おそらく戦後始めて、我々の目前にある道路は大きく曲がろうとしている。

2011-11-04 03:58:53
樋口耕太郎 @trinity_inc

そのような次世代社会環境では、常識、経験、データ、セオリー、組織、昨日、役割、権威(そのすべては過去のものだ)・・・が会社を破壊する最大の要因となり得るのだ。

2011-11-04 04:01:25
樋口耕太郎 @trinity_inc

「100→110」のパラダイムでは、100がなければ価値を生むことができない。人は無力であり、組織こそ価値があり、発想よりも資産が重要視される。人間が主役の場から追われて久しい資本主義社会の姿そのものだ。

2011-11-04 04:02:50
樋口耕太郎 @trinity_inc

「0→10」のパラダイム、次世代社会の世界観に生きれば、人は誰でも可能性を無限に持ち、重要な存在であるということを理解し始める。やがて、持っているものが大きいほど、守るべきものが「重要」であるほどハンディが大きく、社会に大きな成果を生むために権威は不要だと確信するようになる。

2011-11-04 04:07:18
樋口耕太郎 @trinity_inc

次世代社会は(ようやく)人間が主役になる社会だ。その社会に生きるための唯一のパスポートは、既存のパラダイムを捨てるということ。恐ろしく感じる気持ちはよくわかるが、後になって振り返れば、「あのとき最大の幸福の一歩手前にいたのだ・・・」と感じ入ることになるだろう。

2011-11-04 04:10:35