倭(@kaouyamato)のレポまとめ

Twitterに放流しているレポのうち、今後誰かの役に立ちそうな情報をまとめてみました。
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※自分で調査したものはこちら

まとめ 倭(@kaouyamato)の調査成果まとめ Twitterに放流している、ちょっとした調査の結果をまとめてみました。 11103 pv 75
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

大阪府の銃砲刀剣類登録審査会に行ってきました〜! 無事3振りとも登録されたので、完全勝利S✨ 中々貴重な体験だと思うので、発見から登録までの流れを簡単にレポしますね pic.twitter.com/C0sAiBEC8q

2019-09-10 12:13:07
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倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

登録証のない刀を発見したら、まず発見場所の所管の警察署に届け出ます 担当は生活安全課 発見場所の住所および発見状況の聴取、刃長の測定、銘の確認(抜けない場合は省略)をされ、発見届を発行してもらいます これにより、仮で所持する許可が出ますが、あくまで仮なので無闇に持ち歩くのはNG

2019-09-10 12:20:48
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

警察でもらった登録申請書を、届出人の居住地(発見場所ではない)の教育委員会に郵送して予約を取ります 私の場合は2ヶ月ほど待ちました 審査料は6,300円/振りで、登録不可の場合でも返金はされません で、いざ審査

2019-09-10 12:26:26
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

審査員の先生は3人はいらっしゃって、審査は2窓口で行われました 刃長、反りの高さ、刃文、地肌、銘(表・裏)、目釘穴の数、時代を登録して、最後に茎の型を取り(鉛筆で外周と目釘穴をなぞる)、登録可能か判断 可であれば、即登録証を発行してもらえます

2019-09-10 12:39:51
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

審査・登録は非常にスピーディーで、受付・待ち時間含めても3振りで45分くほどでした 登録証は写真の通り、種別・刃長・反り・目釘穴の数・銘だけが記載されてます ちな他の審査の声も聞こえてくるんですが、前の方が室町の備前長船派の打刀、その前の方が薙刀直シだったので、めっっちゃ見たかった…

2019-09-10 12:52:44
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

うちの子たちの審査結果は ・無銘の短刀→江戸時代 ・皆焼の短刀→室町時代の大和金房派 ・丹波守吉道の刀→江戸前期の大阪丹波(初代二代ではない模様) でした! 大阪丹波の方が、京丹波より鉄が良いらしいですね 寛文新刀?って仰っていたような気がしますが、鑑定じゃないので教えてはくれないです

2019-09-10 13:04:14
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

基本黙って大人しく聞いてたんですけど、あれは質問しても許される場だったんだろうか… 吉道のときに耐えかねて刃文と時代だけ確認したんですけど、 「濤乱刃とまでは言えない」→登録は大乱れ・互の目(尖りあり)・飛焼 「江戸中期までは行かない」→ってことは前期? と簡潔なご回答でした

2019-09-10 13:18:10
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

思い出したので情報追加 審査は11時半〜の回でしたが、その時間帯では私が最後で、全体の12番目でした 1人1振りとは限りませんし、2ヶ月待ったことと言い、毎月それなりの数が登録されるみたいですね まぁ、おそらく京都、大阪、江戸辺りは特に多いのかな〜とは思いますが

2019-09-10 23:51:44

河内國平刀匠の質疑応答

倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

#本能寺刀剣展 の河内刀匠のトークショーを拝聴してきました! ずっと気になっていたことをほぼほぼ質問できたので、これで500円は安すぎたなと笑 なるほど〜と思ったことを備忘がてらちょっと書いていきますね

2018-05-26 15:06:48
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

①乱れ映りの出し方は企業秘密。江戸時代から見られなくなっていたが、現代の包丁鍛治で出している人がいて、そこからヒントをもらった。端的に言えば焼き入れの仕方が違う。実用として作るからこそ出るものではないか。

2018-05-26 15:10:12
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

②刃紋の違いで切れ味は変わるか?→多分変わらない。というか、変わってしまったらいけないものだと思う。 ③焼きが入った所は硬くなる。鉄は硬いと折れやすい。刃紋が高い刀は折れやすいと思われて、実戦では使わずに置いておいたのではないか?山鳥毛などが綺麗に残っているのはそのためだと思う。

2018-05-26 15:21:14
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

④ならば、皆焼刃は硬くて折れやすいということか?→多分そう。焼くときの赤め方を強くすると飛び焼きが出る。 ⑤写しが本科と必ずしも似てないのは何故か?→同じ刀を作ることは不可能。時代が違えば製法も違っているはず。似せられるのは姿くらいではないか。

2018-05-26 15:28:03
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

⑥地鉄の違いで強度は変わるか?→柾目はやっぱり強いと思う。現代刀は粗があると売れないので、鍛錬の際によくよく折り返して肌を綺麗にすることが多い。 ⑦刀匠と鑑定家では見る目線が違うので、作者の極めや説明書きに「?」と思うこともある。堀川物はざんぐり肌と言うが、よく分からないものも…

2018-05-26 15:36:27
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

⑧再刃するときは刃の薄い部分はダメになってしまうので、身幅はどうしても細くなる。また、銘のある茎は再焼き入れできないので保護する分、近くの刃も温度が低くなり緩む。 ⑨冷却する温度が低すぎてもいけない。刀に2,8月(新暦だと彼岸頃)の作が多いのは、温度の事情があるのではないか。

2018-05-26 16:00:33

黒川古文化研究所の蒐集品

倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

本日の鑑賞講座「大阪商人 黒川家三代の蒐集ものがたり」のレポ 黒川では、毎年春は名品展をやるそうなのですが、今年はテーマを決めずにそれぞれのジャンルの代表的な所蔵品を出したそうです 今回、解説のキャプションがないのは、文字よりも実物をじっくり見てほしいからだそうで

2022-04-23 17:47:32
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

「真面目な方は文字を全部読まないと思ってるのかもしれないけど、「ごあいさつ」なんて挨拶しか書いてないんだから読んでもしょうがない」って仰ってて、ちょっと笑ってしまいました(※私は割と読む派です) 展示品の詳細を知りたい方は、QRコードからHP上の解説ページに飛べるようになってます

2022-04-23 17:54:17
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

書き忘れてましたが、講師は享保名物帳の論文でお馴染みの(?)川見典久研究員 黒川家では収集品の帳簿をほとんど作っていなかったらしく、領収書や書簡、箱書などからある程度は流れを把握できますが、刀剣・刀装具類の記録はほぼ皆無とのことでした

2022-04-23 18:02:25
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

ただ、1934に伝宮本武蔵作の刀装具を購入した領収書が残っていること、また、薫山先生と交流があったことから、2代幸七(1900家督相続~1938/1/8没)のときに蒐集したものと考えられるそうです 書簡や領収書に関しては、紀要「古文化研究」の7・8号でまとめられています kurokawa-institute.or.jp/publics/index/…

2022-04-23 18:10:34
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

刀剣類以外の話は省略しますが、コレクションは戦中、大阪河南町の高貴寺に疎開していたので、無事だったとのこと 戦後、GHQから所持を許可された刀剣は238口あったようですが、現在は図録によると120口(うち9口は2016受贈)を所蔵しているそうです

2022-04-23 18:25:44
倭@来歴本頒布中 @kaouyamato

煎茶道具や西洋貨幣なんかも今はないらしいので、「古文化研究」の観点である程度コレクションを整理したんでしょうね 今現在購入できる「所蔵品選集刀剣」には、120口中40口が掲載されています

2022-04-23 18:32:19
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