ビースト・オブ・マッポーカリプス 後編 #2

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「グワーッ！」「……イイイイイヤアアーッ！」ニンジャスレイヤーはアヴァリスの首を中心に、黒炎の蛇が巻き付くように動き、腿で締め上げた。「アバーッ！」アヴァリスが黒緑の血を吐き、苦悶する。そこへ別のアヴァリスが襲いかかる。ニンジャスレイヤーは脱し、そのブンシンに押し付けた！　40

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ンンン……」アヴァリスは互いを取り込み、融合した。後ろからもう一人のアヴァリスが近づき、ハグするように取り込んだ。「ンーンン」震え、息を漏らし、笑う。アヴァリスは再び一つとなった。「くだらんぞ」ニンジャスレイヤーは挑発した。「分かれればジツが使えんようだな。無駄な時間稼ぎだ」41

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「そうかも知れん、そうでないかも知れん」アヴァリスは確かめるようにゴリゴリと首を回し、鳴らした。再び彼はクロヤギの生きた黒衣を身に纏っていた。「何もかも元通りになる」アヴァリスは言い、再び無雑作に両手を広げた。だがニンジャスレイヤーは睨み据え、呟いた。「元通り。違うな」　42

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「確かに、お前は少し辛そうだが」アヴァリスはニンジャスレイヤーの肩の傷を指摘した。だがニンジャスレイヤーは動じない。「いいや、違う」ニンジャスレイヤーの目が熱を持つ。ニューロンが発火し、その視界内、アヴァリスの身体に、消えない亀裂が脈打ちはじめた。聖痕じみて。「貴様だ」　43

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

【続く】