日本刀と砥石の話

「異世界では良質な砥石がないから日本刀は作れない」という話から始まった砥石や日本刀の話。人工砥石と天然砥石の違いとか、日本刀の鉄の話とか。日本刀神聖視観は根強い。
60
前へ 1 ・・ 3 4
|日0☆TK @kyuumaruTK

もちろん技術でカバーできる分野は多く、実際にそうなっているのだが、では『技術を使う、ということはコストを掛ける、ということでは?』となる。

2023-03-26 17:00:43
|日0☆TK @kyuumaruTK

イタリアやドイツあたりの冶金製品が異常に高品質なのは原材料バフがめちゃくちゃデカイ。

2023-03-26 17:01:20
|日0☆TK @kyuumaruTK

料理人の技術はそれはそれとして重要なのは当然なんだけれど、同じくらいかそれ以上に良い食材は重要という話ですね。

2023-03-26 17:02:13
|日0☆TK @kyuumaruTK

航空宇宙分野でも然りだね。 twitter.com/kyuumaruTK/sta…

2023-03-26 17:04:08
|日0☆TK @kyuumaruTK

たとえば、火砲の砲身や金属装甲を造る場合、欧州製品と日本製品ではえげつないくらい値段が違ったりする。 同価格帯や同一構造で弾道特性や熱展延性による集弾性能に差が開くことも。

2023-03-26 16:59:32
|日0☆TK @kyuumaruTK

日本刀は鍛造で西洋剣は鋳造というステレオタイプのレッテルは辟易するほど広まってるが、これすら裏返しで ①確かに数打ちに該当する鋳造剣は欧州に存在した ②それはそれとして高性能鍛造剣も腐るほどある ③というか日本の鉄だと鋳造刀では機械敵強度が担保できなかっただけ という身も蓋もn(ry twitter.com/kyuumaruTK/sta…

2023-03-26 17:15:34
|日0☆TK @kyuumaruTK

この鉄の質問題、なにげに深刻で『同等以上のクオリティにするにはより多くのコストが掛かる』というのは根本的には解決されていないんですよね。 twitter.com/SchwarzPinguin…

2023-03-26 16:56:35
オムニ P @OMNI_P

@kyuumaruTK まあ刀剣として使える炭素量の鉄を鋳造レベルまで加熱する燃料がそもそも無いというか

2023-03-26 17:20:28
|日0☆TK @kyuumaruTK

@OMNI_P カナシイ・・・カナシイ・・・(

2023-03-26 17:26:33
オムニ P @OMNI_P

折り返し鍛錬自体は世界的に見ると中国で2~3世紀 欧州では10世紀頃に原材料の質的向上で主流から外れた(地域差があると思われる。原材料の夾雑物が少なくなった為、折り返しで排除する意義が薄れた)と思われ、そう考えると11世紀頃に形態が成立した日本刀の鍛錬技法はかなり旧式で(1/n) twitter.com/kyuumaruTK/sta…

2023-03-26 17:16:46
オムニ P @OMNI_P

その理由の一旦はおそらく本邦の鉄資源に依拠する(夾雑物が多いので折り返しで排除せざるをえない)と考えられるが(平安末~鎌倉期は日時宋貿易で中国製の高品質な鉄が輸入され、一部では使われた形跡もあるが) 一方で水焼入れ刃部を極めて硬く硬化させる日本刀の場合、切れ味が良い反面(2/n)

2023-03-26 17:16:46
オムニ P @OMNI_P

硬い分脆くなるという特性があり、芯鉄や、相対的に刀身に厚みを出して剛性を担保するのはこの当たりに起因するのではないかと思われる。 ここら辺を担保したのが日本においては良質な天然砥石が産出した(刃部の硬度が高くても研ぎが容易)という可能性はあるがここら辺は検証が必要か(3/3)

2023-03-26 17:16:47
オムニ P @OMNI_P

鉄を完全に融解出来る(火力がある)なら、間接製鉄法で一度鉄を溶かし、非鉄介在物を除去(折り返し鍛錬で本来やってる工程)をした上で脱炭して各種の鉄材料に出来るんですよね。 ただこれをやるには高い火力(石炭やコークス)が必要で、また日本の砂鉄は、これをやる高炉と相性が悪かったりして twitter.com/kyuumaruTK/sta…

2023-03-26 17:27:44
オムニ P @OMNI_P

ちなみに一般的には鍛造の方が武具に向いてる 単純に言うと強度が上がる

2023-03-26 17:34:57
|日0☆TK @kyuumaruTK

@OMNI_P 正直、異常なまでの機械強度を要求しないなら鉄を溶かせる時点で整形と研磨で刃部の厚さと幅があれば武器として成立するっていうアレ。

2023-03-26 17:36:19
オムニ P @OMNI_P

@kyuumaruTK 刀剣は特にそうだけど、歩留まりと生産性を無視した話は大体片手落ちになりますね

2023-03-26 17:38:40
オムニ P @OMNI_P

まあここら辺はナショナリズムと結びついた日本刀神聖視観の弊害ではあると思う 砂鉄が鉄鉱石より優れた鉄材みたいな感じで言われるの然り twitter.com/OMNI_P/status/…

2023-03-26 18:00:50
オムニ P @OMNI_P

まあそういった象徴的側面も刀剣の効果としては無視できないけれども、何事も極端になるとよろしくない

2023-03-26 18:02:19
アプロ @rUyaCVtIiRxgC9M

小池信彦先生の「古代の刀剣」で、戦前の正倉院御物の学術調査で立ち会った刀匠2名が絶賛した黒作太刀などは単一素材の無垢鍛で、たたら製鉄ではない方法で鍛えられた良質の鋼材らしいと。 日本刀の価値を否定する気はありませんが、良質の鋼材を使えるならシンプルな方法で事足りるのでしょうね。 twitter.com/kyuumaruTK/sta…

2023-03-26 18:45:51
オムニ P @OMNI_P

ここらへんは日宋貿易で高品質な中国鉄が入ってるので、初期日本刀にも良い鉄を使ったのは似たようなのがあると思います 特に粟田口なんかはそうなんじゃないかなというのが個人的な説 twitter.com/rUyaCVtIiRxgC9…

2023-03-26 19:09:14
オムニ P @OMNI_P

あ、ちなみに上で行ってるのは製鉄過程なので、一端鉄鉱石などを溶かして得た鉄を、最終加工段階で鍛造するのは一般的な工程です(間接製鉄=鋳造ではない)

2023-03-26 20:26:48
ハメル @BGenHummel

鋳造も鍛造もあくまで手段だし、良い鉄を作りたいなら両方やらないといけないンゴよねえ

2023-03-26 20:16:03
ハメル @BGenHummel

元ツイにある通り、まずは鉄鉱石や、くず鉄を溶かして、ベースとなる鉄を作り、それを原材料として、成分を調整したり、加工されたりするので…鍛造、鋳造というのはあくまで作業にすぎない。

2023-03-26 20:20:58
オムニ P @OMNI_P

@BGenHummel まあ一般的に鋳造と言うと最終加工工程なので、製鉄で一回溶かすのは間接製鉄ということが多いですね

2023-03-26 20:23:20
ハメル @BGenHummel

@OMNI_P 確かに…自分の所感ではそういう製鉄(材料分野)と製造(加工分野)が混ざり合っている二面性みたいなものを感じますね。

2023-03-26 20:34:57
前へ 1 ・・ 3 4