さやかには竹馬の友があった。鹿目まどかである

関連:ほむらは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のQBを除かなければならぬと決意した http://togetter.com/li/160946
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さやかには竹馬の友があった。鹿目まどかである。今は此のショッピングモールで、音楽を聞いている。その友が、急にいなくなったのだ。まどかはしっかりした娘だから、さやかに声をかけずに何処かに行くなど不安である。歩いているうちにさやかは、、フロアの様子を怪しく思った。ひっそりしている。

2011-11-07 17:58:58
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空き店舗の多い階層で、フロアの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、人気のせいばかりでは無く、フロア全体が、やけに寂しい。のんきなさやかも、だんだん不安になって来た。

2011-11-07 17:59:20
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路で拾った消化器をぶちまけて、転校生からまどかを救い、コスプレなのか、その白い生き物はぬいぐるみなのか、と質問した。ほむほむは、首を振って答えなかった。しばらく歩いて魔女に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。魔女は答えなかった。さやかはマミさんに助けられ質問を重ねた。

2011-11-07 17:59:35
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マミさんは、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「魔女は、人を殺します。」 「なぜ殺すのだ。」 「魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を蒔き散らす」 「たくさんの人を殺したのか。」 「不安や猜疑心、過剰な怒りや憎しみ、そういう災いの種を世界にもたらしているんだ」

2011-11-07 17:59:49
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「おどろいた。あの転校生も魔法少女か。」 「魔女を倒せば、それなりの見返りがあるの」 「だから、時と場合によっては手柄の取り合いになって、ぶつかることもあるのよね」 聞いて、メロスは激怒した。「呆れた魔法少女だ。生かして置けぬ。」

2011-11-07 18:00:04
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いかん。メロスのままだった

2011-11-07 18:03:58
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さやかは、単純な娘であった。QBを、抱いたままで、のそのそグリーフシードを見守った。たちまちそれは、孵化を始めた。魔女の迷宮に飲み込まれ、ほむほむも入ってきたので、騒ぎが大きくなってしまった。マミは、魔女にの前引き出された。

2011-11-07 19:44:11
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「このマスケットで何をするつもりであったか。言え!」お菓子の魔女は静かに、けれども威厳を以って玉座に付いた。その魔女の顔は蒼白で、ウサギの耳は、ショックキングにピンクであった。 「ティロ・フィナーレ」とマミは悪びれずに答えた。

2011-11-07 19:44:18
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「おまえがか?」魔女は、憫笑した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」 「あっ」とは、いきり立ってマミられた。「二人とも!今すぐ僕と契約を!願い事を決めるんだ、早く!」

2011-11-07 19:44:42
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「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。QBは、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」ほむほむは落着いて呟き、ほっと溜息をついた。「目に焼き付けておきなさい。魔法少女になるって、そういうことよ」

2011-11-07 19:45:10
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「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。QBは、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」ほむほむは落着いて呟き、ほっと溜息をついた。「目に焼き付けておきなさい。魔法少女になるって、そういうことよ」

2011-11-07 19:45:10
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「返せよ。それは…それは…マミさんのものだ!」こんどはさやかが激高した。「返せって言ってるだろ!マミさんに!」 「そうよ。」ほむほむは、さっと顔をシャフト角に挙げて報いた。「これは魔法少女のためのもの。貴女達には、触る資格なんてない」

2011-11-07 19:45:19
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「マミさん、本当に優しい人だったんだ、戦うために、どういう覚悟がいるのか、私たちに思い知らせるために、あの人は…」と言いかけて、さやかは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ねえQB、この町、どうなっちゃうのかな?マミさんの代わりに、これから誰がみんなを魔女から守ってくれるんだろう」

2011-11-07 19:45:39
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「長らくここはマミのテリトリーだったけど、空席になれば他の魔法少女が黙ってないよ」とQBは、嗄れた声で低くつぶやいた。「すぐにも他の子が魔女狩りのためにやってくる」 「でもそれって、グリーフシードだけが目当ての奴なんでしょ?あの転校生みたいに」さやかは必死で言い張った。

2011-11-07 19:45:52
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それを聞いてQBは、残虐な気持で、そっと北叟笑んだ。生意気なことを言うわい。どうせ魔女にならないにきまっている。この嘘つきに騙された振りして、ここを去るの面白い。そうしてまどかを、魔法少女にしてやるのも気味がいい。

2011-11-07 19:46:03
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人は、これだから分からぬと、わしは変わらぬ顔をして、まどかを魔法少女にしてやるのだ。世の中の、正直者とかいう奴輩にうんと見せつけてやりたいものさ。「確かにマミみたいなタイプは珍しかった。普通はちゃんと損得を考えるよ。誰だって報酬は欲しいさ 」 「なに、何をおっしゃる。」

2011-11-07 19:46:14
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「でも、それを非難できるとしたら、それは同じ魔法少女としての運命を背負った子だけじゃないかな」 「お別れだね。僕はまた、僕との契約を必要としてる子を探しに行かないと」 さやかは口惜しく、地団駄踏んだ。ものも言いたくなくなった。

2011-11-07 19:46:23