とある法律事務所の求人広告に触発された、基礎ラボが求めるポスドク像についての対話

ある法律事務所の、あけすけで率直な求人広告は現在の日本の若手知識人に共通した問題点を浮き彫りにしている。文系の知的労働者の代表であり、実務が出来ることが重んじられる弁護士と、基礎ラボに就職口を求めるポスドクとの類似点と相違点がほの見える対話。
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usugumo @usugumo

とある弁護士事務所の求人。率直すぎる表現が巷で話題に。弁護士の採用が、ここまでずけずけ書いてもOKな買い手市場になった、というようにも読める。 QT: http://t.co/PGWhBvO7

2011-11-06 09:42:15
chiu @chiu_kat

弁護士の世界には無縁だけどこれはすごい RT @usugumo: とある弁護士事務所の求人。率直すぎる表現が巷で話題に。弁護士の採用が、ここまでずけずけ書いてもOKな買い手市場になった、というようにも読める。 QT: http://t.co/Q3NRDo9M

2011-11-06 09:55:03
Hidetaka Tamune @hidetamune

弁護士、大変だな… RT @usugumo: とある弁護士事務所の求人。率直すぎる表現が巷で話題に。弁護士の採用が、ここまでずけずけ書いてもOKな買い手市場になった、というようにも読める。 QT: http://t.co/nQDYGZOM

2011-11-06 10:17:01
Jun Yasuda @jyasuda1

@usugumo この求人の表現は、技能を持つ求職者が新たな職場に入るに当たり、きわめて参考になります。基礎の研究室でもほとんど同じです。そして現在の日本が、弁護士というもっとも社会常識が重要と思われる職種に対してここまで書かねばならない国になったということが衝撃です。

2011-11-07 10:50:54
Jun Yasuda @jyasuda1

@jyasuda1 @usugumo ただし、基礎研究の場合、業務は実験技術のようにして絞るとすぐに行き詰まります。基礎研究では、この求人での業務内容のところは「研究テーマとそのアプローチ」というように読み替える必要があります。その分ずっと自由度が高いはずです。

2011-11-07 11:04:28
usugumo @usugumo

@jyasuda1 コメントありがとうございます。先の弁護士求人は債務整理のソルジャーを探している観がありました。その点、幹部候補生を採用すべき基礎研究とは若干の相違があるのか、と考えを進めました。参考になりました。

2011-11-07 13:22:02
Jun Yasuda @jyasuda1

ラボでもPh.D.取ったばかりの新人はある意味ではソルジャーですからね。RT @usugumo: @jyasuda1 コメントありがとうございます。先の弁護士求人は債務整理のソルジャーを探している観がありました。その点、幹部候補生を採用すべき基礎研究とは...

2011-11-07 13:25:33
Jun Yasuda @jyasuda1

@usugumo 給料の出所がボスである以上、将来のれん分けするにしても当座はボスのためにcreativeに働くことが期待されているという意味ではソルジャーですね。ただ、将来のれん分けしてもらえる人間(幹部候補生?)がその中にいたほうがいいことは確かです。

2011-11-07 13:29:01
usugumo @usugumo

@jyasuda1 ここで書くには論点が広い問題ですが(「ソルジャー」の語法など。)、あえて短く書くと、弁護士が汎用化して高度な専門職でなくなっている点、最初に言われてないことはやらないという現代人気質、この2点を例の求人から感じました。後者は医学系でも悩みの種かもしれません。

2011-11-07 13:42:19
Jun Yasuda @jyasuda1

@usugumo 私も最後に書いたのですが、あそこまで書かないといけないという実態が衝撃です。事務所のHPをみると、相当な部分が「機械的に」行える業務らしいので、人気が出ないのでしょう。でも、そんなところが基礎研究の中でも網羅的解析系のラボに似ているかもしれません。

2011-11-07 13:52:20
usugumo @usugumo

@jyasuda1 網羅的解析系、わたしもそれが念頭にありました。門外漢ですので的外れになることを避けて、「ソルジャー」と書くにとどめましたが。基礎研究の求人としては次の原稿が(数年前)有名になりました。比べて読むと興味ぶかいです: http://t.co/31SgzoQM

2011-11-07 14:05:45
Jun Yasuda @jyasuda1

@usugumo 中山敬一先生ですね。昔拝読しました。懐かしいです。話題とはずれますが、私は「研修医経験が研究に役に立たない」は研修内容によると思います。時間の使い方とか責任の取り方とか、厳しい病院で学べることは、基礎での2年の球拾いより有効な人もいます。話題がずれて恐縮です。

2011-11-07 15:04:13
usugumo @usugumo

@jyasuda1 以前ここで、「外科系でハードな訓練を受けた人は、どの分野に進まれても、フットワークが軽く、負荷にも耐える傾向がある」という話題で盛り上がったことがあります。中山先生としては研究者をより若くして大成させたいと思いがあり、暗黙のトレードオフを行ったように感じます。

2011-11-07 15:18:06
Jun Yasuda @jyasuda1

@usugumo 外科医が「有能」というのは中村祐輔先生もおっしゃっていたと聞いたことがあります。弁護士の皆さんが研究者的な意味で大成するとは思えないのですが、独創的な着眼点を持ち、新たな法解釈を生み出すような弁護士を育成するにはルーチンワークを強制してはダメかもしれませんね。

2011-11-07 20:49:21
usugumo @usugumo

@jyasuda1 優秀な学生はロー在学中から青田買いが激しいと聞きます。優秀な新卒は機会を与えられ、そうでない人はルーチンワークの事務所でソルジャー化、となると、試験の席次でカーストが固定されそうです。仕方ないのでしょうが、すこし残念な気もします。(さらに脱線してすみません。)

2011-11-07 21:09:53