「封筒?...のりがついてるわ」 「まだ開けられていないんですかね?ゆりちゃん先輩、私鋏持ってるので開けてもいいですか?」 「ええ、お願いするわ!」
2022-02-01 18:35:32「?...なんでしょう。これ」 「あ、みさちゃん!これ、裏側に何か書いてるよ!」 いとが紙を下から覗き込み、指をさした。 それを聞き、くるっと裏返してみると...
2022-02-01 18:36:03「えええええ勿体ないっスよ彩蝶!!遊園地ってキラキラ!クルクル!バビューン!ワクワクドカーン!な、超面白いとこッスよ!?」 「…えっと、鮮やかで輝いていて、観覧車やコーヒーカップ、勢いのあるジェットコースター等があって...感情が思わず昂ってしまうような施設って言いたいんだと思う」 pic.twitter.com/o7FFywjY8w
2022-02-01 18:37:37「いや、なんでルカはわかんの?」 「...ゆるがそう言ってるから」 「きらきらくるくる...としか聞こえなかったけど」
2022-02-01 18:39:15「え、何?行く前提で話進んでるっぽい?遊園地〜?ハァ〜〜陽キャにしか人権ないような場所お断りなんだけど??」 「あれ、じゃあ行かないの?」 「うっ...い、行くけどさァ...どうせアタシがいないと盛り上がんないだろうし、行くっていうより行ってあげるっていうか...」
2022-02-01 18:42:43急に、鈍い音が部室に響いた。...目の前で笑っていたとばりが頭から倒れこんだようだ。 ほんの1秒前まで横で笑っていたのに、いまではピクリとも動かない。
2022-02-01 18:45:09先生、呼ばないと。 急いで周りを見渡すが、他の人も次々に倒れているのに気づいた。 それもみんな、叫び声すらあげずに...ただ静かに、眠るようで。
2022-02-01 18:46:25そう大きく叫んだあと、息を吸った瞬間。 甘いような、苦いような香りがすると共に、 ...くら、っと足がもつれた。
2022-02-01 18:47:01意識が遠のくような感覚がある。 瞼が閉じようとするその瞬間、酷く時がゆっくりと流れる感覚がある。 喉が渇いて、声も出ない。重力にしたがってただ、天井が遠のいていく。
2022-02-01 18:48:36