☾·̩͙⋆第五.五章【魔法少女は夢を紡いで】

【完結】魔法少女は夢を紡いで @mg8_zzz

そう呟くと同時に、つぐちゃんは愛を優しく抱きしめる。やがて涙声が嗚咽へと変わり、愛の肩に不規則的な息が触れていた。

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__________死なないで。 それだけが鋭く響き渡った。

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優しく温度を孕んだ貴女の手を、今まででいちばん強く固く握りながら階段を登る。

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どうしてという問いに彼女が答えることはなかった。でもわかってしまったのは、きっと明日だってその解を聞くことは叶わないということ。

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...だから、どこか気まずそうに手を振って「おやすみ」を告げて、貴女がドアノブに手を添えたタイミングで

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あたしは、有効期限など持たない呪いをかけてやるのだ。

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「あいが死んだら、つぐも一緒に死ぬからね」

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貴女が振り返った先にあたしはいない。 それにこの言葉の意味を教えてあげる気もない。 これだけで貴女は明日を生きる理由ができてしまうと、ずるいあたしはわかっていたから。