首相はTPPについて、TPP交渉参加へ関係国と協議すると発表しました。 この言葉の使い方は政治用法なので一般には分り辛いですが、かなりトーンダウンしましたね。 (料理しながら速報)
2011-11-11 20:17:32再度。首相はTPPについて、TPP交渉参加へ向けて関係国と協議すると発表しました。 結論から言うと、これは、TPPへの即座への参加を事実上見合わせ、当初よりかなりトーンダウンの発表になりました。 つーてもなんでそれがそう読めるのと、思う方も多いと思うので、説明をば。
2011-11-11 21:56:511.前提条件。政治家としての野田首相の勝利条件 今回でいけば、支持者を裏切るので、今更やーめたともう言えないし、さりとて賛成をごり押しすれば党が割れる可能性があります。 ので、必然としてどちらも選ばないが支持者よりの立場をとるのが、基本的な着地点です。
2011-11-11 21:58:122.勝利条件を満たすために野田さんが選んだ発言の内容 野田さんは1のために、言葉遊びをしました。竹下登さんの得意とした言語明瞭意味不明瞭です。
2011-11-11 22:02:372B:具体的には。首相はTPPについて、TPP交渉参加へ向けて関係国と協議すると発表しました。 どういう事かというと。 クッションを設けて、参加に向けて話合いはする。けど、参加するとは言ってない。 (参加したいという意志は表明する) という感じです。
2011-11-11 22:07:403.結果として、野田首相はこれで時間を稼ぎました。 海外と協議といいつつ、実質では国内への説明する時間を稼いだ訳です。 で。うまく行かなかったら、話合いしたけど不調に終った、で、海外のせいにするわけです。
2011-11-11 22:09:43もちろん。上手くいけば国内を説得して大手を振って参加出来るわけです。 俗に言われる玉虫色の表現と言う奴で、政治家独特の言い回しのタクティクスですね。以上説明終わり。
2011-11-11 22:11:22で。その上でもう随分高齢なキッシンジャーさんがこの忙しいときに表敬訪問(笑) という名目で首相にあいにいったのは、以下は私の推測です・・・おそらくエミッサリー(密使)としてだと思います。
2011-11-11 22:14:20アメリカの親日上院議員達はこの頃の日本のTPP関連で、日本の国民や世論がが反米化するのを相当警戒しており、このためにアメリカの国益になりそうなものなのに、あえて日本の参加をマテと、言う動きがあります。 これに関連して大物が直接きたな。という感じです。
2011-11-11 22:15:54まあ、キッシンジャーさんから見れば日本の政治家は孫、日本自身は親友(ライバル)の子供みたいなものなので、個人の資格という名目で野田さんに一言言うつもりだったんでしょうが、おそらく用向きを察知して、野田さんが頭にきて多忙を理由にあわなかったのではないかと思います。
2011-11-11 22:17:29ということで、まあ、親日というか知日政治家にあわないというのは大失敗だと思いますが、野田さんは野田さんの範囲内で常識的で穏当な芸当をしてみせた、と言うのが正確な判断と思います。
2011-11-11 22:19:55私は民主党に批判的な立場ですが、この点、野田さんのタクティクスについては、妥当なものだと感じています。 誤解をこじらせて暴走せぬよう、申し上げます。 以上、お願いです。 すぐに意見を翻らせるほど政治の世界は軽くないのです。 鳩山さんよりずっと重厚でまともな動きです。
2011-11-11 22:22:21