御殿庭と小天狗塚の上下関係を調べる。
- HayakawaYukio
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4月19日 方法発案
御殿庭が1707年噴火堆積物かどうかを野外でテストするよい方法を思いついた。御殿庭と小天狗塚の間には赤い地表がある。もし御殿庭/赤/小天狗塚なら1707年。もし御殿庭\赤\小天狗塚なら1500年より古い。小天狗塚は、富士火山地質図では西二ツ塚スコリア丘と呼ばれていて1500年前の噴火でできた。 pic.twitter.com/0rPA8HBief
2023-04-19 05:25:18二ツ塚の南斜面には、スコリア丘内部で高温酸化された赤いスコリアが地肌に露出しているところがある。ここに降った1707年スコリアは1mだが、そこでは浸食されて失われた。小天狗塚に降った1707年スコリアは20cm。富士火山地質図は1707年スコリアに覆われていると書くが、さてどうか。黄細線は50cm。 pic.twitter.com/cn4ToOeWla
2023-04-19 05:36:016月5日 現地調査
スコリアが粗くなった。そしてコケびっしり。空中写真で赤いのはコケの色だろう。 pic.twitter.com/wdOd2HvUSc
2023-06-05 13:29:18小天狗塚スコリア丘は御殿庭より新しい。御殿庭は、1707年噴火堆積物ではなく、1万年前に氷河が残したモレーン。 pic.twitter.com/ODQCmictaL
2023-06-05 13:51:346月6日 考察
御殿庭が1500年前より古いことが地層累重の法則で証明できましたが、もし1707年噴火でできたとすると、次の観察事実が説明できません。 1)溶岩片ばかりでスコリアがとても少ない。 2)地表に露出した岩塊がよく磨かれていてピカピカ。 3)深く切れ込んだ排水口がある。
2023-06-06 12:27:09宝永山赤岩がもし1707年噴火でできたとすると、次の観察事実が説明できません。 1)御殿庭と小天狗塚の上に乗っていない。 2)激しく浸食されている。 3)その崩土が御殿庭の上にほんのわずかしか乗っていない。 4)熱水変質を強く受けている。
2023-06-06 12:31:17御殿庭も、宝永山赤岩も、1707年噴火の前からそこにそのようにあったと考えられます。宝永山赤岩は1707年噴火のときに西側を大きく浸食されたでしょう。
2023-06-06 12:32:46▼この地域の地形解釈。説明ラベルを貼りました。 ・宝永山赤岩は10万年前にできた。 ・御殿庭と第三火口は1万年前に氷河が残したモレーン。 ・第二火口は3000年前に砂沢スコリアを噴き出した火口。 ・1707年宝永噴火口は第一火口のみ pic.twitter.com/BdJMtq7Sth
2023-06-07 06:06:26富士山簡易地質図のうち ・御殿庭モレーン ・小天狗塚スコリア丘 ・宝永スコリア斜面 三者接合部を正確に表現しました。 pic.twitter.com/iyzJ4zZaJC
2023-06-10 10:55:29もし御殿庭が噴火によって積み上がった火山地形なら、そして小天狗塚より若いなら、小天狗塚スコリア丘に食い込んでいるはずです。しかし、そうではなく逆に食い込まれています。
2023-06-10 11:01:44