フェミニストが何に対し攻撃し、どのように社会に対し圧力をかけてきたか…と言う話の半分ぐらいでよれたディスカッション

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 フェミニズムの団体は男性の話はそっちでやってくれって言っていますし、さらにリベラル・フェミニズムと性差マキシマリズムのラディカル・フェミニズムは話があわなかったりと、何か一貫した思想がそこにあるように捉えるのは不可能ですね。

植村恒一郎 @charis1756

細かく言えば、二つのフェミニズムに違いはあると思います。でも、「他者を傷つけない限り、女の欲望を抑圧することなく、それに忠実に、それを最大限に追求してよい」という点は、すべてのフェミニズムに共通していると思います。上野千鶴子の新自由主義フェミニズムは、突出しているだけ。 twitter.com/uncorrelated/s…

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@charis1756 上野千鶴子氏の議論を恐らく知らないズーザン・ピンカー氏の著作『なぜ女は昇進を拒むのか — 進化心理学が解く性差のパラドクス』amzn.to/42yjbVH でも、リベラル・フェミニズムが女性に押し付けてくる生き方は、女性の生得的欲求に反していると指摘していますよ。

植村恒一郎 @charis1756

ピンカーの本は読んでいませんが、上野の方が正しいと思います。女の「生得的欲望」「先天的欲望」等は存在しない。「人は、善いから欲望するのではなく、皆が欲望するものを善いと呼ぶだけ」(スピノザ)。男が欲望するものは、当然、女も欲望します。つまり女はすべてを欲望する。 twitter.com/uncorrelated/s…

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 「女の「生得的欲望」「先天的欲望」等は存在しない」とすれば、「女の欲望を…忠実に、それを最大限に追求」することはできませんね。存在しないので「抑圧すること」は原理的に不可能なので、女性に配慮する必要もなくなります。

植村恒一郎 @charis1756

これまで、男たちは、権力、お金、性的快楽などを欲望してきました。女たちもまったく同様に、権力、お金、性的快楽を欲望します。これまったく当然のことで、女たちに「君たち、それは欲望しないでくれよ」という権利は男にはありません。 twitter.com/uncorrelated/s…

植村恒一郎 @charis1756

いえ、生得的欲望はなくても、男たちが欲望しているものは女たちも欲望するようになるのです。これは、ラカンが言っているように、人間の欲望は生物学的なものではなく、言語によって創られる。だから人間の欲望は社会構築主義的なそれです。 twitter.com/uncorrelated/s…

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@charis1756 ズーザン・ピンカーさんは女性なのはさておき、男性のように鬱になって死ぬほどキリキリ働くライフスタイルは、女性が生得的に望むものではないと指摘されていますね。

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@charis1756 生得的欲望として、食欲などの恒常性を維持するための欲望、性欲などの自己再生のための欲望がないとすると、ヒトは生物ではない何かになりそうですね。

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ポストモダン思想家から、「女の「生得的欲望」「先天的欲望」等は存在しない」し、「人間の欲望は生物学的なものではなく、言語によって創られる。だから人間の欲望は社会構築主義的なそれ」と断言されるなど。

tsuchiyakoji @kingfishertype9

基本的には言語によって作られるんじゃなくて、恣意性なんだな。人類学的にはある程度立証されてる。しかし構造主義者たちの議論は勘違され「主体的に選択できる」とマスコミ知識人が「近代主義的に誤解」されつづけたかわざと間違えてた。 twitter.com/uncorrelated/s…

植村恒一郎 @charis1756

そうなのです。人の欲望は、飲食、休息、排泄など生物学身体に発する部分もあります。しかし、しかしそうした次元を超えて新しい欲望も持つのが人間です。だから、性差にもとずく生物学的欲望がたとえあるとしても、それに加えて欲望は言語的に形成される。これラカン哲学の核心だと思います。 twitter.com/uncorrelated/s…

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 そうすると、人々が快苦や選好を変えればよいので、功利主義者のように人々の快苦や選好に配慮すべき理由が無くなりそうです。

植村恒一郎 @charis1756

いえ、人の快苦や選好は簡単には変えられません。人の欲望のうち、生物学的ではなく社会構築的に作らられた欲望は、個人を越えて社会的な存在性格を持ちますから。生物学的な欲望が簡単に変えられないのと同様、社会構築された欲望も簡単には変えられません。 twitter.com/uncorrelated/s…

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 なるほど。しかし、それでは社会構築された女性の欲望に配慮すべきと言うことになりませんか？

植村恒一郎 @charis1756

「配慮すべき」という内容は様々ありえます。貴兄は性的欲望は生物学的なものとお考えのようですが、実は、生物学的な部分と言語的(社会構築的)な部分と両方あるのです。フロイトは前者を(＝リビドー)、ラカンは後者を強調しました。これは、斎藤環『生き延びるためのラカン』でよく分かります。 twitter.com/uncorrelated/s…

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 「生物学的な欲望が簡単に変えられないのと同様、社会構築された欲望も簡単には変えられません」と言うことなので、分けて考える必要は無いように思えます。ところで、フロイトもラカンも現代的な意味では何も分析していない人ですね。

植村恒一郎 @charis1756

いえ、分けて考える意味は大いにあります。生物学的な性的欲望は、手術、薬物、食生活等によってしか変えられない。しかし社会構築された性的欲望は、歴史的文化的なコンテクストがあるから、コンテクストを変えることによって、徐々に変えられるかもしれない。フェミニズムはそういう思想でしょう。 twitter.com/uncorrelated/s…

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@charis1756 性差ミニマリズムのリベラル・フェミニズムは、彼ら彼女らの考えでは社会構築された欲望（e.g. 家でクッキーを焼いてのほほんと過ごす）を否定して女にもキリキリ働くことを迫ってくるので、社会構築された欲求にはさほど配慮しませんよね？

植村恒一郎 @charis1756

「家でクッキーを焼きたい」(いわゆる「女子力」？)は社会構築された欲望ですが、それを「どう配慮する」かは様々です。「そんな事やめて外に出て男のように働け」も「いいね大いにクッキー焼こうよ」も共に配慮の仕方が違うだけで、配慮「しない」のではない。さまざまなフェミニズムが可能でしょう。 twitter.com/uncorrelated/s…

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 その通りで、様々なフェミニズムがあるので、「フェミニズムは人間の欲望をすべて肯定する思想だ」と言うように一般化はできないですよね？

植村恒一郎 @charis1756

より正確に言えば、「女の欲望の社会構築された部分は、その内容がさまざまに違う。その多様性と変更可能性を認めたうえで、女がその欲望を拡大するか、現状維持か、抑制するかも含めて、(男ではなく)女が自分の欲望を自由にコントロールすべき」という意味では、「欲望をすべて肯定する」思想です。 twitter.com/uncorrelated/s…

uncorrelated @uncorrelated

@charis1756 女性に男性と同様にキリキリ働くべきと押し付けてくるリベラル・フェミニズムは、「(男ではなく)女が自分の欲望を自由にコントロールすべき」とは言っていませんよね？ — 野心と言う欲望を**必ず**抱けと言ってくるわけですから。