あの生成の影響だとかについて感触のメモ

メモ 「絵の人は基本的に~」の個人的な所感をまとめた散文:https://togetter.com/li/2127332
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Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

諸々の話はまず置いといて。「AI活用は元々優秀な人のが技術的な有利を得られる」としても「経済的な利益はほぼ確実に減少するだろう」って問題は予測できる。市場としてAI生成が前提になったら同分野への参入が格段に増える=競争率が高まって一人当たりの利益は減るだろうと考えられる。(続く1)

2023-05-14 20:44:05
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き1)「同分野への参入者の増加による競争激化とパイ奪い合いによる取り分の減少」は生活に甚大な影響を与えうる恐れは非常に大きい。話半分ではあるけど中国のゲーム業界ではイラストレーターに渡される仕事が変化し報酬も激減したって話も出てくるくらいで、現実的にそれは起こりうる。(続く2)

2023-05-14 20:44:05
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き2)参加者が増えるという点は昨今FANBOXなどのサービスでAI生成が濫用されることが増えたこともあってか受け入れ停止するまでに至っている(しばらく受け入れていたけどいまさら停止した)。それも倫理的に問題視される中(=既存の同業者は積極的には多用しない状況)ですらそういう状況。(続く3)

2023-05-14 20:44:06
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き3)諸々の悪い面を度外視できても、AI画像生成の利用が一般化すると創作系の作家・技術者は大なり小なり影響を受けざるを得ないわけで、一般化に抵抗感を示す例があるのはそう不思議でもない。諸々の嫌悪感で煽動されてるけれども、実情活用を頑張っても厳しい立場に陥る恐れは十分ある。(続く4)

2023-05-14 20:44:06
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き4)「最終的にセンス勝負・アイディア勝負になる」ように思えるけれども"センスやアイディアを(表層的にでも)流用しやすい"のがAI生成技術なので、それらによる優位性の維持は全く期待できない。なので他との差別化を期待できるのは"ブランド"だけで、業界大手以外には非常に難しい。(続く5)

2023-05-14 20:44:07
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き5)もっと言えばAI生成技術を最も強く活用できるのは人海戦術も可能な企業など大きなグループで、そうした団体にフル活用されるような環境になったら個人の作家にできるのは本当にニッチな営業に限られてくる。それはそれで技術者として生き残れる席が生まれるけど十分とも限らない。(続く6)

2023-05-14 20:44:07
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き6)あと悪い面の話として「悪用が容易な技術である」ところは間違いでもなんでもなく、無名の人であろうが色んな詐称や剽窃などを試みることもできるわけで、"非常に危険な技術である"と表現するのもあながち間違いでもない。"使い方次第"ではあるけども単純な影響力が強すぎる。(続く7)

2023-05-14 20:44:08
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き7)件の話は目立つ悪名や嫌悪感を利用した屁理屈や不合理な煽動なのでまかり通ってはいけないところだけど、けれども「AI活用という環境の変化・時代の変化に頭を悩ませることになるだろうな」という感覚自体はそう間違いだとも言えない。良い方悪い方どちらに転ぶかは別として、大変。(続く8)

2023-05-14 20:44:08
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き8)単純な盗用的な行為に対する嫌悪なども絡み合って諸々の主張が面倒なことになっているけれども、法的問題や創作への信条などを一切度外視した上で、なおかつ理性的に影響を想定するとしても、経済的な意味で需要と供給・市場のバランスの変化でもそう手放しに歓迎できるわけではない。(続く9)

2023-05-14 20:44:09
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

(続き9)最後に。表現技術的にはセンスと技術のある人が上手く活用するのが最も効率的・効果的だろうとしても、「AI生成関連の法的な整理が不十分でリスクがあり、現状一部のAI生成には倫理的問題が疑われ諸々騒動に巻き込まれる」などの問題から現時点ではどうしても"言及しにくい"となりがちです。

2023-05-14 20:44:09
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

「勉強してAI活用して生産性を増やせばそれによる利益こそ生じても不利益は回避できる(はずだ)」という考え方は、実は『全人類に毎月100万ドルを配布すれば貧困も格差も解決する(はずだ)』みたいな状況とも言えるんだ。【供給量が過剰になり市場で飽和状態になってしまうとその価値は落ちる】わけで。

2023-05-15 07:54:44
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>現状ですら局所的な供給過剰が発生していて、もし普及して各所が使うようになれば"創作物"の全体的な生産量・供給量が格段に増加するのは間違いなく、それによって創作技術の市場価値の"平均"は減少すると予測できる。営業含めうまく扱えれば価値を高められる人もいるかもしれないが、限定的だろう。

2023-05-15 08:01:12
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>「同レベルの高品質が現時点と同じ価格で売れるのであれば、大量生産すれば豊かになるはず」と考えても、現実の市場の性質として"大量にあるものは価値が減退する"ものであり、『同レベルの高品質が大量生産されたら価値は目減りし思ったより豊かにはならない』可能性の方が現実的だと考えられる。

2023-05-15 08:06:09
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>この辺りの例として引用するべきは"養殖真珠"だろうか?稀にしか採れない非常に貴重だった真珠は人工的に効率よく生産することができるようになったが、やがて供給が過剰になると単体の価値は安くつくようになってしまい"生産量を管理する"ことでその価値を守ることが必要になったほどである。

2023-05-15 08:19:14
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>「AI生成が一般化するのならば、創作者はそれに対応しなければならない」という所は間違いないが、「AI生成が一般化してそれに努力をした創作者がより大きな利益を享受できるようになるとは限らない」と考えられる。極論の最悪を想定するのならば文化的な壊滅もありえないとは言い切れない。

2023-05-15 08:23:40
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>もし生産性が向上したところで仕事の単価・報酬が下がれば生活をしていくためにもっと多くの仕事・収入源を必要とすることになるが、現実的に"買ってくれる側"が格段に増えてくれるとは限らない。例え生産量が100倍になっても買う側が1倍のままでは、雑な計算1の相場は1/100に近づくわけである。

2023-05-15 08:30:06
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>例え「工夫をすることによって仕事をより多く獲得すれば…」と考えても、市場の需要がそれ以上に増えなければ豊かになるわけではない。むしろ相場に合わせた安売りしない「ブランド力を上げる」方が現実的な生き残り戦略になるだろうし、それは(営業により)"極まった需要を創出する"ことでしかない。

2023-05-15 08:33:25
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>「すそ野が十分広がらなければ頂点は高くならない」という表現がある。より多くの参入者を確保できなければ、より高い能力を持った人材は中々育たないという理屈であり、それにより「参入者が増えれば頂点はより高い所になるだろう」という予測ができる。しかしそれは"市場"の話ではない。

2023-05-15 08:36:56
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>市場は"供給が増えるほど需要・利益は薄く延ばされる"のである。もしいたずらに供給が増えることになれば、最悪ならそれによって生計を立てることすらままならなくなる。極論の最悪の想定を話すなら、"専門とする職人すら生き残れなくなると、より優秀な人材の後継の育成も望めなくなる"。

2023-05-15 08:45:00
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>あくまで極論で最悪の想定でしかないが、もし万が一「プロとして"生業・仕事"にすることができなくなったら、あとはアマチュアとして"趣味・娯楽"として興じるだけになる」。まあ歴史的に一定以上の需要がある分、最低でも技術者の仕事も残るだろうが、生業にできるのは限られた人材だけである。

2023-05-15 08:53:40
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>極論で最悪の想定として。すそ野が拡大し過ぎることによって"生業にして生き残れる人材が限られる"ようになってしまうのならば、むしろ"経済的なすそ野"は狭まっているものと言える。それは「生業として生活し挑戦できる人間の母数」は減ってしまっているわけであり、その頂点は高くなりにくくなる。

2023-05-15 08:59:24
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>極端すぎる想定でそうなるとは思えない、というか『そうなりえるとしても、そうならないよう各所尽力される』だろうが、少なくとも何の憂いも無く手放しに歓迎できるわけではないのである。それこそ「活用してより豊かになりたい」よりも、「備えるために覚える必要がある」状況だとすら言える。

2023-05-15 09:03:58
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>既に作家さんの誰かが言っていた話ではあるが「"最悪なシナリオに備えるため"勉強しなければならない」のである。「AI生成が一般化するのならば、創作者はそれに対応しなければならない」。それは"その方が得をするから"ではなく、"そうしなければ生き残りも危うくなる恐れがある"からだ。

2023-05-15 09:07:28
Philo.Dill📖 @vegel_dimerk

>新しい技術ではあるけど"使われる市場"は間違いなく既存の領域なのよ。参入や供給が増えるならその分市場を拡大していかないと利益は減るわけで、特に生産性が人の手よりも遥かに高くて何万倍レベルであるのに既存の市場がそこまで急拡大してくれるわけもなく…。頭を悩ませる問題なのだよ。

2023-05-15 09:15:04