- Hagakure092
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ぼくの趣味は、「Aの元ネタはBだ。もっと勉強したまえよ」という人に、「ところでBの元ネタはCで、Cの元ネタはDですね。Dはさらにこれが元ネタで」と説明してあげることです。
2011-11-16 06:18:12そのためには常に文学評論を読み込み、映画監督や脚本家のインタビューにも可能な限り目を通し、評論技法や心理学も学んで、常に構造解体を惜しまないことにしております。
2011-11-16 06:20:25そしてわかったことは、人間すべての作品を押さえることはできないので、知らないことを攻撃するのはとても格好悪いなあ、ということです。
2011-11-16 06:21:19もちろん、仕事なら別ですが(たとえば、今出版されているTRPGをすべて読まず遊ばず、というゲーム評論家がいたら、その人は評論家ではなく、詐欺師の類いでしょうね。そしてもちろん、そんなプロはいません。当たり前ですが)。
2011-11-16 06:21:48ちなみに、どれが何かは語りませんが、巷間で「Aの元ネタはB」ということになってるAの作者さんにインタビューしたらBを知らなかった、というのは結構あります。アイデアは同時多発的に出てくるものなので。
2011-11-16 06:32:14あと、「Aのような高尚な作品がねえ、キミィ、Bのような低俗な作品の影響を受けてるわけがないじゃないかね」とおっしゃる先生に、「Aの作者がBがどれだけ好きであるか」という証拠を突きつけるのも大好きです。
2011-11-16 06:33:12一連の発言を見て、「ああ、知識をひけらかすというのはいかにも人間の品性を下劣に見せるものだな。教養とは無縁のものだな」と感じていただければ、幸いです。
2011-11-16 06:54:18「知識のひけらかし」が「老害」と呼ばれるかどうか、というのは割と簡単です。自分の体験で言えば、90%くらいの確率で、そう呼ばれるかどうかの分水嶺が決定されるある行動ロジックがあります。
2011-11-16 16:50:08それは、「最近の作品を見ずに、過去の作品を押しつけるかどうか」です。特に、「こんなことも知らないのか」と攻撃している若い人が見ている作品を見もせずに、自分が子供の頃好きだった作品を押しつける場合、老害と呼ばれるわけです。
2011-11-16 16:51:06相手を理解する態度がない時点でコミュニケーションが成立していないわけですが、新しい作品を見てすらいない時点で、その「無知」は、彼が攻撃しているはずの「無知」そのものなので蔑称される、というわけです。「知識をひけらかしている人間」が、攻撃対象に「無知」なのは、大変滑稽です。
2011-11-16 16:52:31嫌いな作品があるなら、その作品の関連書籍を全部買い、その作品が生まれた背景を調べ上げ、壊れるまで本を読み込んで批判し、DVDを死ぬほど見て、オレはこの作品について誰よりも詳しいぞ、となってから攻撃しないと、足下をすくわれるものです。
2011-11-16 16:53:47「こんな作品読む価値がない。これを読みたまえ」的な啓蒙は、「私は無知です」というプラカードを首から提げて歩いているようなものです。
2011-11-16 16:55:04あと、確実に「老害」扱いされるものに、「最近のナントカ」に対する誤解、というのがあります。これはもう確実に行けます。
2011-11-16 16:58:48たとえば、「最近のガンダムは間違っている! 髭が生えている!」「おじいちゃん、ターンエーは干支一回りくらい古いわよ!」というあれです。注意しないと行けません。僕の時間はリーンホースJr特攻で止まっているので、Gガンダムはまだ最近のガンダムです。
2011-11-16 16:59:59