非対称コア/マスバイアスについて

マスバイアスについての解説です。 2004年頃に私が掲示板に書き込んだ内容。 今でも参考になる部分は多いと思う。
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Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

Yahoo掲示板に立てていたボウリングのドリル理論に関するトピに書き込んだ文章がひょっこり出てきた。2004年前後のもの。もったいないからマスバイアスに関するものだけでもTweetしとこう。 興味を持った人がいたらご参考に。

2011-11-19 00:48:42
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

「マスバイアス」はバランス理論において最後に残されたナゾで、まだ解明できていない。提唱者のMo Pinel氏も力学的解明には興味なさそう。この言葉が広まったのは1998~1999年頃。恐らくMo Pinel氏の造語。言語センスなし。

2011-11-19 00:49:00
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

マスバイアスは非対称コアのもたらすバランス効果、といった意味を持つ。それまでのほとんどが軸対称のコアを内部に持ったボールだった。非対称であることを活かして積極的に利用するのがマスバイアスの理論だ。

2011-11-19 00:49:42
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

ドリル理論の発展に伴って好まれるようになったピンアウトボール(ピンとCGが離れたボール)を作り出すためにピンから90度離れたところに新たにブロックを付加したボールが流行し始めた。これがマスバイアスの原点。

2011-11-19 00:50:10
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

マスバイアスの最初の売り文句は、質量の偏り(マスバイアス)によって、対称コアよりもフレア幅が大きくなる、曲がりをより細かくコントロールできる、といったもの。しかしこれは力学的に正しくなくこじ付けに過ぎなかった。

2011-11-19 00:50:49
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

初期のマスバイアスコアは対称コアにブロックを付加したもの。「ウェイトブロックはなるべく小さく、1つに纏めた方がいい」ことを経験的に知っていた日本には受け入れられなかった。しかし扁平コアが出てくると話は異なる。

2011-11-19 00:51:45
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

ウェイトブロックを増やすことはマイナスにしかならない。しかし扁平コアはウェイトブロックとは逆の要素。無視はできないし、レイアウトによっては対称コアよりずっといい条件があるかもしれない。

2011-11-19 00:52:45
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

2004年頃のヤフ板書込みの要約の続き。 一般に物体はRGを3つ(主値)持っている。対称コアのボールは RGx≪RGy=RGz 扁平コアのボールは RGx<RGy<RGz この違いは力学的に大きい。理論的には面白いが実用的に良いかどうか不明。有効なドリル法は確立されていない。

2011-11-28 01:24:02
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

(2004年当時の)マスバイアスボールのレイアウトと動きは殆どがマユツバもの。理由は2つ。 1.メーカーが提示するレイアウトは力学的に考慮するべきポイントを外している 2.メーカーはマスバイアスポイント(MBP)とプリファード・アクシス(PSA)を混同している 順に詳しく。

2011-11-28 01:25:54
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

理由1 非対称コアのボールのレイアウトで意味があるのは、CA以外ではPAP-PIN-MBPを結んだ角度。ほとんどのレイアウト法でこの角度を明記していない。つまりメーカーは理解していない。(注:最近出てきたドリリングアングル、厳密にはその補角がこれに相当する)

2011-11-28 01:27:19
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

理由2 マスバイアスを示すためにボールに刻印を打つが、市場に出ているボールはMBPに刻印のあるものとPSAにあるボールが混在する。しかもメーカー毎にルールがある訳でもなく本当に混在。つまりメーカーはMBPとPSAの違いを理解していない。これについて誰も指摘しようとしない。

2011-11-28 01:29:13
Kishimoto@元立憲民主党支持者 @fatbowler

結論(2004年当時) マスバイアスについて、色々言われているし推奨ドリル法も存在するが、どれも信用に足るものでは有り得ない。事実上「まだほとんど分かっていない」と言うべき。 (補足:2011年現在、当時から少しは進歩したが解明には遠く及ばない状態と考えている)

2011-11-28 01:29:49