- toshi3636_1
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The way of nagomi (未邦訳)の中で、落語を2つサマライズした。一つは「芝浜」でもうひとつは「居残り佐平次」だったんだけど、なぜか編集者に後者は全部カットされた。The editor is always right。落語2つは多すぎると思われたのか、内容が現代的にどうかということだったのかわからない。
2023-06-05 07:05:09「居残り佐平次」は、川島雄三監督の「幕末太陽傳」でフランキー堺さんが佐平次を演じたのが印象的だけど、うまくできた落語だと思う。お金がなくて遊郭に居残りする佐平次だが、持ち前の機転と気遣いでいろいろ回していく。
2023-06-05 07:06:19「居残り佐平次」が愉快なのは、代金を踏み倒して居残っている佐平次は、海に近い品川に滞留することで健康を回復し、お店も佐平次が人気で客がたくさん来て、佐平次はさらに客から小遣いをもらって繁盛した店主から最後は路銀をもらうなど、「誰も損をしていない」ことだ。
2023-06-05 07:08:03強いて言えば、居残り佐平次が幇間(太鼓持ち)のようなことをすることで、お客からの御祝儀をもらいそこなった店の若い衆たちが損をしたとも言えるけれども、どんな状況でも気働きと工夫があったらみんな回っていくという経済の原理を表していて面白い。
2023-06-05 07:09:24志ん朝や円生の「居残り佐平次」が好きだけれども、せっかく英訳したのに、ロンドンの編集者にばっさり切られてしまった(笑)。編集というのは理由とかなくていきなり結論がくるので、まあいいかとそのまま出版されたが、英訳はそっくり手もとにあるのでそのうちブログにあげようかと思う。
2023-06-05 07:10:35ikigai, nagomiと日本文化関連の書籍で英語のwritingはデビューしたけど、今話が進んでいる3つめの本は、日本文化から離れそうで、ぼくもそろそろ日本以外のことを書きたいと思っていたのでよかった。人間はどこでもそう変わるわけではない。
2023-06-05 07:12:55