子どもの発熱患者に最優先な『水分摂取』をどのようにして促せば良い？

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

コロナ関係なしにこれ重要なので引RTに。 食えないのはどーでもいいです。 『水分とれる』 『おしっこ出てる』 『眠れる』 これに優先するものはナシ。 そうじゃない児は入院の可能性かなり大。 ってかそういう児はこっちから 「はい病棟お泊り会ご招待。ちょっと1-2泊付き合ってよ」 と言ってます。 twitter.com/koala_syounika…

小児科コアラ先生🐨 @koala_syounika

子どもの発熱患者が急増してます📈 コロナなど様々な感染症が流行中です💦 具合を見る時は 「飲む」「泣く」「寝る」に注目してください！ 発熱があっても、水分を飲み、良く泣き、寝ることができる時は問題ないことが多いです。熱の高さより重要です。できない時は早めにかかりつけに相談を🙇‍♂️

2022-07-19 21:47:52

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

じゃあ水分摂取どーすればいいのよ、という疑問があるだろうから、ちと解説。 連ツイになります。 10kgの子供の場合、1日の水分必要量は1000mlです。 20kgの場合、1500mlです。 その間の子は割合で計算してください。 例として、15kgの子を想定。必要量は1250mlです。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

発熱時はもっと水分が必要だったりしますが…ま、そのへんの細かい計算は置いとくとして。 24時間で1250mlです。 寝てる時間が8時間として、16時間でこれを摂取させることになります。 ということは…ざっくり、1時間に80mlってことになります。 ってことはね？ 『1時間に大さじ5杯でいい』んだわ。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

ならば。 単純計算で 「10分に大さじ1杯ずつあげる」 ペースが保てればいい。 あれ、これ量そこまで多くなくね？ どうしても、コップやマグで 「キッチリ飲ませたい」 という親心があるから、一気に飲ませたくなりますが…実際はこのペースでOKです。 （最低ラインは、という意味で）

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

でも、大さじからなんて飲まんわな。 そこで。 『氷でも食わせとけ』 ってよく言います。 一般的な冷蔵庫の自動製氷。もしくは製氷皿。 あれだいたい1個で15-20mlぐらい。 （製品による） あれ、なら1時間に氷4-5個でいいじゃん。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

基本、幼児は氷が好きだから… 10分に1個氷食わせとけば深刻な脱水は回避できます。 （それすら食えなくなったら病院へ） で 「OS-1がいいんでしょうか」 とかよく聞かれますが…… 『不味いからあんま飲まん』 というケースがまあ多いこと多いこと。 さて、そんならどーしましょ。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

結論。 『なんでもいい』 です。 水でも麦茶でも。 足りない電解質なんかは別途補えばいいです。水分と同時に摂らせようとすると混乱する。 で、個人的なオススメが森永の「ICE BOX」です。 ちびちび食わせるには最適な氷のサイズ。 喉に引っかかって窒息…のリスクがかなり低い。 pic.twitter.com/Vljz9OLTL4

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全部食ったら135ml…つまり2時間近い水分量。 これでなくても、今は夏だしかき氷だっていい。 シロップ適当にかけたら糖分＝カロリーもナトリウムも摂れますね。 ガリガリ君食わせたっていい。 doleのフルーツアイスなんていかが？ コレ1本で25ml水分摂れますぜ。1時間に3本！ pic.twitter.com/DWvm36ZVTV

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しゃの/六無斎 @syanosyano6631

『おなか冷えちゃったらダメなんじゃ…』 という質問もまあよく出るんだ。 でも、冷静に考えてみてよ。 「喉通ってる間に溶けて、胃に入るころには単なる温いジュースじゃね？」 俺らアイス食っても腹は物理的に冷えなくね？ そしてみんな大好きチューペットは1本90ml 多いな！　1時間分だ！ pic.twitter.com/BGfzG2Royh

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しゃの/六無斎 @syanosyano6631

ジュースや甘いものばかりだと、長期的には確かにしつけにも健康にも虫歯的な意味でもよろしくないですが… 『短期間ならかまわん、なんでもいいから水分摂らせれ！』 という割り切りでイイです。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

もちろんこのあたりも人気。 でも「ゼリー」なのでおなか一杯になりやすいという欠点。 量は1パックで125mlです。 これに限らず、ゼリー飲料はあんま量いけないですよ。 自分の子供が発熱したときの経験からも。 『吸う』 のが怠いとしんどいのもあるだろうし。 pic.twitter.com/aYLueZKdhJ

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しゃの/六無斎 @syanosyano6631

あとは、味噌汁。 大人でも、甘いものと塩っぱいものを交互にしたら無限よね？ なら塩分補給も兼ねて味噌汁いきゃーいいんですよ。 ちょっと薄味にして 冷たい味噌汁にしてやればいい。 それ、大人だって食欲ない時に歓迎じゃない？ 具なんぞ要らん。汁だけでイイ。 なんならインスタントでいい。 pic.twitter.com/s76OCX5xO4

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しゃの/六無斎 @syanosyano6631

以上。 大事なのは 『なんでもいいから飲ませれ』 『ペースは大さじ4-5/時でいい』（体格による） 『アイス大歓迎』 『冷やし味噌汁も悪くないぞ』 です。 尿が明らかに少ない　or　この量すら飲めなくなった時が受診のタイミングであり、なんなら入院のラインです。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

まーだいたいこんなことをいつも外来で言ってます。 コロナ関係なく、ヘルパンギーナや手足口病、RSなど出てるわ病院はコミコミだわディズニー化してるわ…なので 『自宅でできること』 『自宅での限界』 のひとつのラインとして参考にしてくださいな。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

やはり脱水回避ネタは需要が高かったか… では、オマケ情報。 救急対応に当たる『非小児科の医療職』向け。 小児の1日あたり維持水分量は ～10kg：体重kg×100ml ～20kg：1000ml+(体重kg-10)×50ml ～30kg：1500ml+(体重kg-20)×20ml です(ネルソン小児科学) 対応時の参考にでもしてもらえると有難し。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

要は 10kgまでは体重からそのまま計算 1000超えてハミ出した分に50かけて乗っける 1500超えてハミ出した分に20かけて乗っける という計算で、小児科では補液量を決めてます。 ここに脱水補正をさらに上乗せしますが、帰宅させられる全身状態なら上乗せナシの維持水分量で対応できると思います。

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

あれ？ 20kg超えは25カケだっけな？ ま、30kgにしたときに1700か1750かの差なんで、在宅の場合は誤差ですわ。 …後で調べとこう…

しゃの/六無斎 @syanosyano6631

よかった合ってた。 出典：ネルソン小児科学　第19版 pic.twitter.com/CRMqu2YGSF

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