茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3166回「ニューヨークのプライドパレードを見て、たとえ少数派でも、自分の意見をのびやかに示すことが社会の多様性に資するという当たり前の事実を美しいかたちで納得」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３１６６回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日は、ニューヨークのプライドマーチの日だった。滞在しているホテルの前がたまたまコースで、出るともう人がたくさんいた。ブロードウェーでミュージカルを観る予定だったので、パレードコースとなっている五番街をミッドタウンの方に上がっていった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

移動しながら、iPhoneで撮影して、後にまとめたものをユーチューブにあげた。 youtube.com/watch?v=0l1Ekm… なによりも心に残ったことは、「プライド」という言葉が表すように、みんな誇りを持って、そして楽しそうに行進していたことである。

拡大

茂木健一郎 @kenichiromogi

ニューヨークは全米でも最もリベラルな都市の一つと言ってよいだろう。地元NYCから、あるいは全米全世界から集まってきた人たちが、LGBTQの存在を誇りをもってパレードする。その姿が楽しそうで輝かしいこと、そして一人ひとり違うことが観ていても感動的だった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

もちろん、全員がアップビートというわけでもない。ｊひとり、ぼんやりと地味そうに歩いているおじさんがいたから、思わず手を振って応援してしまった。それぞれのやり方があっていい。そうやってしか表現できないものもある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

もともと、私たちの存在自体が虹のようなものなのだと思う。一つの代名詞では表現しきれない一人ひとりの奥行き、複雑さがある。そして、少数派であるほど、ユニークさを輝きを持って示すことで、全体としての多様性が増す。

茂木健一郎 @kenichiromogi

LGBTQに限らない、さまざまな感性や価値観、目指していることの違いを、みんなが自然に率直に表現できたらいい。そのことで、その人のユニークさが可視化され、社会全体としては多様性が増す。NYCのプライドパレード２０２３にその一つのあり方を見た。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ところで、ユーチューブに上げた動画にもとらえられているけれども、パレード中の五番街で一回、パレードが終わった夕刻のグリニッジビリッジで一回、性の多様性に反対する数人の方々がプラカードを持って歩いているところに遭遇した。それも一つのアメリカのあり方である。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ニューヨークのプライドパレードを見て、たとえ少数派でも、自分の意見をのびやかに示すことが社会の多様性に資するという当たり前の事実を美しいかたちで納得できたのだった。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３１６６回「ニューヨークのプライドパレードを見て、たとえ少数派でも、自分の意見をのびやかに示すことが社会の多様性に資するという当たり前の事実を美しいかたちで納得」をテーマに、８つのツイートをお届けしました。