タルコフスキー『映像のポエジア』備忘録

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shushu @shushu1958

タルコフスキー『映像のポエジア ――刻印された時間』読了 備忘録的に書き記す。引用は四か所。 「いま問題にしている状況では、第二の範疇の人、つまり生き生きと嘘をつける人だけが、真実の鼓動を感じることができるのだし、自分の空想の力だけで、人生の真実の気まぐれなひだのなかに、ほとんど→ pic.twitter.com/nSk7e44diw

2023-07-13 11:48:26
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shushu @shushu1958

幾何学的な正確さで入り込むことができるのだ。」(第五章ー映像について、P171) 幾何学的な正確さとは、コンピュータのプログラム的な正確さのことか? 但し、 >プログラミングの知識があるな、と思わせるようなこと は、この本には書かれていなかった。 twitter.com/shushu1958/sta…

2023-07-13 11:55:39
shushu @shushu1958

実を言うと、タルコフスキー関係の本はほとんど読んだことはありません。『映像のポエジア』も読んでいないです。しかし、これはプログラミングの知識があるな、と思わせるようなことが書かれているかもしれないので、一段落したら、読んでみます。多分直接的なことは、書いてはいないと思う。

2023-02-20 12:40:35
shushu @shushu1958

そして、この本には、「生き生きと嘘」も書かれている。 「『鏡』を見た観客への説明でもっとも難しかったのは、真実を語りたいと思う願い以外、どんな隠された象徴もあるいは暗号で書かれた意味も、この映画にはひとつもないということであった。」(同じく第五章、P222) 「隠された象徴、暗号」→

2023-07-13 12:04:50
shushu @shushu1958

は、他のページでメタファーとも書かれている。これらは私が解析した内面の物語のことであり、『鏡』(そして『ストーカー』『ノスタルジア』『サクリファイス』も)には、隠された象徴、暗号、メタファーがあり、それらが表面とはまったく別の内面の物語を作っている。この本では内面の物語について→

2023-07-13 12:09:32
shushu @shushu1958

は、いっさい書かれていない。それはそれでいい。隠しておけばいいだけだ。否定する必要まであるだろうか?と思う。そして、タルコフスキーが語る自作の表面の物語が、多くの論評の出発点になり、タルコフスキー映画をさらに真実から遠ざけることになっていると思う。そしてそれがステレオタイプ化→

2023-07-13 12:16:10
shushu @shushu1958

されて、ありきたりなタルコフスキー映画論がはびこることになる。ありがたがって読んでいる方には申し訳ないが、この本の全てを真に受けない方がいい。もちろん真実も書かれているので、嘘と真実をまず切り離す作業から始めなければいけない。そうでなければタルコフスキー論は、伝説や神話を作る→

2023-07-13 12:21:43
shushu @shushu1958

ことになってしまう。前に憶測で書いたタルコフスキーは策士ということが本当になってしまう。『サクリファイス』の火事のシーンの一回目の撮影がカメラの故障によるものであることも、この本には書かれている。 但し、先の引用文に書かれた「真実を語りたいと思う願い以外」とも書かれている。→ pic.twitter.com/EPCQP5pi0e

2023-07-13 12:29:34
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shushu @shushu1958

この意味がどういうことか?よく分からない。 「映画は音楽についで現れた、現実それ自体を扱うもうひとつの芸術である。それゆえショットをなにか別のものの記号もしくは意味の総和として見ようとする構造主義者たちの試みに、私はひどく反対なのである。」(第七章ー芸術の責任、P292) ここで→

2023-07-13 12:36:53
shushu @shushu1958

書かれた「別のものの記号もしくは意味」とは、やはり記号、象徴、メタファーのことであり、「総和」とはそれらで構成された内面の物語のことだろうか?タルコフスキーが書いている「構造主義者」がそうであれば、私が行った、表面の物語を分解して再構築することは、構造主義的ということか?→

2023-07-13 12:48:52
shushu @shushu1958

構造主義的な解析が、タルコフスキー映画を解析する最も有効な手法ということになる。 四つ目、最後の引用。 「もし、現実ともっとも近いと自負している映画という芸術において、私が嘘をつくとするならば、つまり観客にたいしてもっとも説得力を持つ形式である、映画というスペクタクルそれ自体の→

2023-07-13 12:55:22
shushu @shushu1958

外面的な信憑性でカモフラージュし、そのことによって、なんらかの自分の目論見を偽るとするならば、その時は責任を追及されても仕方あるまい。」(同じく第七章、P307) ここで最初に引用した箇所の「嘘」という言葉が再び登場する。「外面的な信憑性でカモフラージュし」とは表面の物語のことで→

2023-07-13 13:00:12
shushu @shushu1958

「なんらかの自分の目論見」とは内面の物語のことではないか?「偽る」とは内面の物語を表面の物語で隠す、ということではないか?もし、それが事実であるならば、タルコフスキーは「責任を追及されても仕方があるまい」、と言っているのだが、事実を受け入れて責任を負う、とまでは言っていない。

2023-07-13 13:08:33
shushu @shushu1958

とりあえず、ここまで。前にも書きましたが、この本は初めて読みます。もし読んでいたら、タルコフスキーの策にはまっていたかもしれません。タルコフスキー映画を観るうえで最も重要なことは、『サクリファイス』解析で最初に引用した、タルコフスキーの以下の言葉。 「重要なのは作品それ自体です」 pic.twitter.com/zckMiCsMhS

2023-07-13 13:14:57
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shushu @shushu1958

『ストーカー』解析 mirai.ne.jp/~ssrc/text.htm 『惑星ソラリス』解析 mirai.ne.jp/~ssrc/solaris.… mirai.ne.jp/~ssrc/solaris2… 『鏡』解析 mirai.ne.jp/~ssrc/mirror.h… 『ノスタルジア』解析 mirai.ne.jp/~ssrc/nostalgh… 『サクリファイス』解析mirai.ne.jp/~ssrc/sacrific…

2023-07-13 13:29:45
shushu @shushu1958

タルコフスキー『映像のポエジア』備忘録 togetter.com/li/2185550

2023-07-13 13:31:59
shushu @shushu1958

タルコフスキー『映像のポエジア』備忘録 ホームページにリンクを張った。この後、続けるかどうか?は未定。 mirai.ne.jp/~ssrc/text.htm pic.twitter.com/YNH24lRO8z

2023-07-13 15:42:49
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