高橋しんさんによる漫画雑誌と単行本、物語の値段について

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高橋しん+しんプレ @sinpre

皆様、とてもお久しぶりです。やっと連続した大きな仕事のめどが先ほどつき、山積みになったお仕事と格闘している最中です。ご無沙汰の手土産にこれどうぞ。中身はまだなので、恐れ多い三月のライオンさんですが。。しん http://t.co/wlViHqIk

2011-11-24 22:24:42
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あお・やん @takeasmallstep

2巻のお直しをされているので「あれ!?もう1巻でてたっけ!?買い忘れた!?」と一瞬あせりました笑  RT @sinpre: 「雪にツバサ」2巻直し原稿ペン入れ。。あともう少し。雪ちゃんとツバサくん。よかったら。。。しん http://t.co/vOeJuhY

2011-11-26 16:26:11
高橋しん+しんプレ @sinpre

この画像の帯の小さい文字のところ、ないしょですがこっそりご確認ください。。頑張ります~。。。しん @takeasmallstep 2巻のお直しをされているので「あれ!?もう1巻でてたっけ!?買い忘れた!?」と一瞬あせりました笑 http://t.co/yahWUzc8

2011-11-26 16:47:33
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あお・やん @takeasmallstep

な、なんと!! RT @sinpre: この画像の帯の小さい文字のところ、ないしょですがこっそりご確認ください。。頑張ります~。。。しん http://t.co/dHZLKZVD

2011-11-26 16:58:24
高橋しん+しんプレ @sinpre

「雪にツバサ」2巻直し原稿ペン入れ。。もういちど、めんこい雪ちゃんとツバサくん。よかったら。。。しん http://t.co/zPfFV1SB

2011-11-26 17:22:00
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高橋しん+しんプレ @sinpre

「雪にツバサ」書店さん用のカラーイラスト、ペインターしました。。。ふう。。一巻のカバーの別バージョンな感じです。一部分ですが、よかったらどうぞ。。。しん http://t.co/i1KLTO6Z

2011-11-27 00:08:24
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あお・やん @takeasmallstep

@sinpre あれだけのハイクオリティな作画をこなしつつ、ストーリーも考えるなんて、機械の体を手に入れているか、実は「高橋&しん」というコンビだったかの二択しか考えられません。最近、急に寒くなりました。あったかくしてお風邪などひかれませんよう…

2011-11-27 01:45:46
KAORI @sukekiyosama

@sinpre おぉぉぉぉ(^0^) 楽しみですぅ 雑誌の目次見ましたが、「単行本ばーじょんの原稿」と・・・ 雑誌と違うとこたくさんあるですますか!? 単行本主義の私は、いつも「単行本出るまでガマンガマン」と雑誌を横目にしてるですが… 

2011-11-27 01:55:06
高橋しん+しんプレ @sinpre

漫画家は実は「高橋&しん」どころではなく、登場人物の分だけ役者さんが同居していますし、スタッフさんの数だけまた違った役者さんがいます。単行本のクレジットで監督:高橋しんとしているのはそう言う意味で、いやむしろ用務員のおじさんと同義なんです。。しん @takeasmallstep

2011-11-27 02:48:01
高橋しん+しんプレ @sinpre

雑誌は雑誌のよさがあり単行本になった時はその時の読み応えってあるんじゃないかと想うんです。昔の少年漫画って扉のページはカットされていて連続してストーリーを読めたりしたんです。夢中になって読んだなって想って。今回は増えた分と減った分が半々かと思います。 @sukekiyosama

2011-11-27 03:01:49
高橋しん+しんプレ @sinpre

もう一つ、雑誌でしか読めない部分も大事と想うのは、大きな意味で作品のためでもあるのですが、雑誌で読んでもらえない作品はただ打ち切りになってこの世に存在するはずだったストーリーが永遠に失われてしまうから。です。私は子供の頃から読みたかったのに読めなかった物語がたくさんあります。続く

2011-11-27 03:07:33
高橋しん+しんプレ @sinpre

その物語は、例えば大人になった今お金を数百万単位で出すといっても、もう手に入りませんし、読めません。描く人が、描くべき時に多くの読者さんに向けて描いた作品でなければ意味がないし、描き手からの気持ちでいっても、お金は大事ですが、やはり心がつらいからです。続く

2011-11-27 03:18:52
高橋しん+しんプレ @sinpre

雑誌がまだギリギリ機能している今、私は大好きな作家さんの漫画を数百万ではなく数百円で買い、読んで、この作品が存在しなければ得られなかった希有な経験や時間を過ごす事が出来ます。当たり前のようで、当たり前ではない事を私は一人の漫画読みとして身にしみてきました。続く

2011-11-27 03:29:27
高橋しん+しんプレ @sinpre

これは今思い始めた事ではなく、10年前、私の大切な連載デビュー作品「いいひと。」の中でヒロインの妙子に、もう一人のヒロインとも言えるみっちゃんの問いに答える形でこういわせています。「ありがとう。あのね、モノにはねいい値段ってゆーのがあるんだ」「いいねだん?」続く

2011-11-27 03:40:38
高橋しん+しんプレ @sinpre

「うん。メーカーも、問屋さんも、流通さんも、私たちお店も。もちろんお客さんも。モノに関わるすべての人が、いい気持ちでいられる値段・・・」「モノを安く売るって、その分だけ誰かにしわ寄せが行ってるだけでしょ?」続く

2011-11-27 03:44:34
高橋しん+しんプレ @sinpre

「お客さんだけ喜ばせるために、他の誰かがつらい思いをしなきゃならないなんて、なんか変でしょや?」「本当にほしいものは、がんばって手に入れる方がずっとうれしいしょや?」。。私はコンビニでモノを買った時にもすいませんと言葉をかけますが、昔、客が頭を下げるのはおかしいと 続く

2011-11-27 03:50:01
高橋しん+しんプレ @sinpre

いう人がいました。普段話をしていてもきちんとした礼節のある人でしたから余計気持ちにのこりました。私のような田舎で育ったものは子供時代手に入るものは少なく、商品を提供してもらう事にことさら渇望があったのでしょうか。わかりませんが情報もなく人口2万人の小さな北海道の市の中で 続く

2011-11-27 04:00:07
高橋しん+しんプレ @sinpre

たくさんの漫画家さんや小説家の方が描いているはずのストーリーが、それが私の近くに来てくれる事を思い何度も何度も本屋さんに毎日のように足を運んでいました。その中にいくら待っても、もうこの世界に存在しないストーリーがある事を想像すら出来ずに待ち続けていました。今ならわかります。。続く

2011-11-27 04:16:40
高橋しん+しんプレ @sinpre

どんな事情であるかは様々ですが、連載が終わり、描かれなかった物語はいくら待っても読む事は出来ないんだ。子供にとってけして小さいお金ではない当時360円の、大人になってその10倍や100倍や出す事が出来たとしても。当たり前のようで、不思議な現実。ストーリーは確かにあるのに。 続く

2011-11-27 04:27:49
高橋しん+しんプレ @sinpre

私は今ちいさな漫画家になりましたが、私を育て、こうして作品をのせてくださって、何人もの従業員を食べさせ、その結果として、とても安価で、読者さんにやはり小さな物語を提供してくださる場所としての雑誌は特別な場所です。数万円も出してあの頃の小さな私は漫画を読んだでしょうか。 続く

2011-11-27 04:35:15
高橋しん+しんプレ @sinpre

私は数万円の物語を売ると心に決めて漫画家を目指したでしょうか。今は単行本で採算を取る雑誌もありますが、たくさんの作品が同時に載り一作品おそらく10円で子供にも読める、雑誌に載り、その雑誌を読んでくださり、連載を続けさせていただける読者の方にもきちんと恩返しをしたいと つづく

2011-11-27 04:40:22
高橋しん+しんプレ @sinpre

思っています。私が、単行本のレンタルにも電子出版にも、いっさい作品を出していないのも、雑誌はもちろん、書店さんも、もちろん私も、そして将来の漫画家さんがご飯を食べて行ける取り組みなのかを出来る限り見極めたいと思っているからです。新しいもの、お客さんが望むものが 続く

2011-11-27 04:49:56
高橋しん+しんプレ @sinpre

将来的に私たち送り手にも望まれるものになって行って行かなければ、今もそうなりつつありますが、地方の本屋さんで子供が手に入れられるモノは、あのいいも悪いもあわせ、愛しい多様性のあるはずの「漫画」の一部であり、大人にとっても通販が必ずしも万能では無く、最初にお話しした通り 続く

2011-11-27 04:58:07
近藤哲也(Tetsuya Kondo) @red_sharks

@sinpre そうですよね!地方の子供達僕もそうでしたが)近所の本屋の棚に並んでいる本が全てであり、そこで出会うマンガの本で人生が左右する事も決して無いわけで無くて、それを手助けできる漫画家さんや作家さんは凄い職業だと思います!

2011-11-27 05:03:43
高橋しん+しんプレ @sinpre

やはり無い物語は無いのです。私は一漫画読みとして、漫画家が生まれ、育つ場所としての雑誌を大事に、同様に育ててくださった書店さんを思い、そして育ててくださり同じ漫画読みとしての読者さんに寄り添い、出来る限り漫画家として生きて行きたいと思い作品を描いています。多少、方思いでも。。しん

2011-11-27 05:08:23