わたしたちは「何」を奪われたのか。「何」を取り戻さなければいけないのか。

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小野宗幸 @so_ko_

天竜川の川下り事故。2名の犠牲者と2歳の幼児を含めた3名の行方不明者がまだ見つからないという痛ましい事故となった。当然の如く、川下りの運営会社である「天竜浜名湖鉄道」には警察の捜査が入り、管轄官庁である国交省の調査も入った。……そして恐らく多くの人が感じたのではと思うのだが……

2011-08-20 01:14:14
小野宗幸 @so_ko_

この痛ましい事故に(当然とはいえ)直ぐに責任母体である企業へ責任の刃が向いた。では、東電福島第一原発事故の責任企業である東京電力には、なぜ今回の鉄道会社へのような立ち入り捜査や調査が行われないのか。「業務上過失」の「疑い」で、段ボール箱をもった捜査員の映像が流れないのか。

2011-08-20 01:16:14
小野宗幸 @so_ko_

その「法的根拠」があるのなら是非知りたい。もしないのなら、それが野放しになっている状況はどう考えてもおかしい。おかしいことが「公」に問われないことはもっとおかしい。東京電力は「超法規的」企業なのだろうか?

2011-08-20 01:16:53
小野宗幸 @so_ko_

こんなおかしなことをおかしいと思えないのであれば、それはおかしい。おかしいと思ってもそれを「形」にして「公」としてのそれをただす「力」にすることができる「術」がないことがおかしい。その「術」をなぜもてないのかを訝しむことができないことがおかしい。

2011-08-20 01:17:45
小野宗幸 @so_ko_

かって、フェルディナント・ラッサール(1825年〜1864年、ドイツの政治学者、社会主義者、労働運動指導者)は「新しき時代の開幕はつねに既存の現実自体が如何なるものであったかについての意識を闘い取ることの裡に存する」と書いたという。

2011-08-20 01:18:33
小野宗幸 @so_ko_

わたしたちは、わたしたちに繋がり関わるものによってかけがえのないものを失わせてしまった。失い続けている。なぜわたしたちはかくも無力だったのか。無力なのか。その「既存の現実自体が如何なるものであったかについての意識を闘い取」らなければ、「新しき時代の開幕」は、たぶん永遠にない。

2011-08-20 01:19:17
小野宗幸 @so_ko_

そしてそれは、自らのことを知り、考えることでもあるのだと思う。自らの「こころ」を守り、立て、どうこの現実の中で生きるかなのだと思う。自分が何に冒され、何に依拠し、何を抑え、何に執してきたのかを知ることなのだと思う。わたしたちは一人として「既成の現実」の影響から逃れられてはいない。

2011-08-20 01:20:07
小野宗幸 @so_ko_

いま、「未来を奪わんとするもの」は、わたしたちの「かって自分の未来を奪ったもの」と通じている。若しくは「全く同じもの」で、「それ」こそが「既存の現実」を生み出しているそのもので、「それ」が何なのかという「意識を闘い取る」ことからしか「新しき時代の開幕」はきっとおこりえない。

2011-08-20 01:20:36
小野宗幸 @so_ko_

例えば、かって天皇を「超越者」と位置づけ、それを信奉し繋がることで、他国他者を陵辱することを正当化し、その実は一部もしくは大多数各々の現実利益的な執着・惰性・保持でしかない故に勝負にならない戦争を始め、またそれ故に止めることもできず、一瞬にして命や生活が失われる事態を生んだ。

2011-08-20 01:22:42
小野宗幸 @so_ko_

原爆――この夏NHKで放送された「事実」からは、自らのメンツを是とすることから離れられない「責任ある者たちの無責任」による「不作為」がいたずらに犠牲者を増やしたことがまざまざと浮かび上がる。結果としての意志なき思惑は、振りかざされた「大義」で盲目となった人々を翻弄し、潰していく。

2011-08-20 01:24:05
小野宗幸 @so_ko_

それは、この国で生きる人々の尊厳を丸々と飲み込み、陵辱していたことに他ならない。やはりNHKで放送された「朝鮮遺産 百年の流転」を見たが、勿論それは植民地とした他民族への陵辱・収奪にも繋がり、それはあからさまに地続きで現在に至っている。収奪が「現存する」という一点において。

2011-08-20 01:25:06
小野宗幸 @so_ko_

わたしたちは「何」を奪われたのか。「何」を取り戻さなければいけないのか。もしくはそもそもある「何」を一から認めなければいけないのか。そしてその「意識を闘い取る」為にはどうしたらいいのか。「既存の現実」が続く中で、だからこそ今それらのことと火急に真摯に向きあわなければと思う。

2011-08-20 01:25:56
小野宗幸 @so_ko_

それは、自分の「愚か」と向き合うことでもある。「愚か」の中から「守るもの」を見つけ出し、「愚か」を覆すことでもある。ただ自分を他を潰し、否めることは、「奪う存在」をいたずらに了承することに繋がることになるのだと思う。

2011-08-20 01:26:36
小野宗幸 @so_ko_

この世で唯一の「わたし」であり、「あなた」がいることから、全ては始まる。そう信じたい。そして、「既存の現実自体が如何なるものであったかについての意識を闘い取ることの裡」をみつけたい…。

2011-08-20 01:27:19
小野宗幸 @so_ko_

ちなみにウィキペディアによれば、19世紀ドイツにおいてはマルクス、エンゲルスと並び、同等またそれ以上の評価をされていたフェルディナント・ラッサールは、一女性との婚約のもつれから挑んだ決闘で39歳の命を落としたらしい。

2011-08-20 01:28:05