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ガラスのない美術館【 半・分解展 】を主宰。 Xでは18世紀〜20世紀初頭の個人コレクションを詳しく紹介します。 仕事依頼はリンクから↓
フランスから300年前のドレスが届きました "空飛ぶドレス" の異名を持つ【ローブ・ヴォラント】です フランス革命で首が飛んだルイ16世のおじいちゃんにあたる「ルイ15世の時代のドレス」です もう、奇跡としか言いようのない保存状態で現存していました 一体どこが空飛ぶドレスなのでしょうか?続 pic.twitter.com/BEIJ1zIKSa
2023-08-29 16:15:35贅沢に使った布のプリーツが名前の由来になっています このドレスは前後に何重にもヒダを折り、まるで「壁のように」デザインします 【ヴァトー・プリーツ】と呼ばれるこのヒダは、まさに貴族の証なのです 風になびく優雅な見た目から、ローブ・ヴォラント=飛ぶドレス と名付けられました pic.twitter.com/R2SaNntZJk
2023-08-29 16:21:10この歪なデザインが伝わりますか? ピッタリと身体にフィットさせるのに、プリーツがあるため視覚的にはゆったりと見えます なんでもこのデザインは、あの太陽王ことルイ14世が、愛人モンテスパン夫人の「妊娠を隠すため」に考案したともいわれています まさにフランス宮廷らしい逸話です pic.twitter.com/JOb5dqOOxW
2023-08-29 16:28:10さてこのドレス、どんな仕掛けが施されているのか
「ピッタリフィットなのに、ゆったりデザイン」 一体どのような仕掛けになっているのでしょう? 実は、フロントに秘密があるんです 胸元を彩るかわいいリボン、これをほどくと、なんと計8ものリボンが出てきました そして、このリボンを引っ張ると・・・
2023-08-29 16:32:50リボンを引っ張ることで、内部が締まる仕掛けになっているんです 非常によく考えられています 例えば、18世紀の画家トロワの「The Garter」という絵画にはローブ・ヴォラントが描かれています 胸元には白いリボンの束が確認できます きっと、同じような機能が備わっていたのかもしれません pic.twitter.com/G33FnX5iqf
2023-08-29 16:39:18そうそう、ポケットですが、もちろん腰の左右にありますよ 「ドレスにポケットはない」そんなイメージを持っているかもしれませんが、ほぼ有ります 半・分解展にきて、実際にドレスに触ってポケットを探してみてください どの時代も目立たないように、隠しポケットが付いているものです
2023-08-29 16:42:40なんでそんなにリボンリボンしてるんだろ〜ってずっと思ってたけどちゃんと意味があったんだΣ(゚Д゚)🎀飾りやり過ぎって思ってた💦 twitter.com/rrr00129/statu…
2023-08-29 20:57:07裏返して見てみると……
裏返してみました こうすると、胸のリボンの構造がよく解かるのではないでしょうか 布を脇からグググっと引っ張って、身体にフィットさせていますね そして注目してほしいのは「緑色のライン」です 見えますか? そう、この緑ラインは生地の両端の「耳」です ということは、つまり・・・ pic.twitter.com/tPrGonpA02
2023-08-29 16:48:25和服と同じで、布のまま「四角い状態」で仕立てられているんです もちろん和服と全く同じではありませんが、身頃はほぼ四角です 四角い布を、折り紙のように折って、複雑なプリーツをつくりドレスの造形に仕上げているんです う~ん狂気歓喜 pic.twitter.com/mxJyYZ65Mz
2023-08-29 16:51:32そして、このローブ・ヴォラントが、後に18世紀ロココを代表するドレス「ローブ・ア・ラ・フランセーズ」へと進化するのです このような婦人服の変遷を1720年から1910年まで、マニアックに展示するのが【半・分解展】です 東京展のチケットはHPよりお求めください↓ sites.google.com/view/demi-deco… pic.twitter.com/FeYJyFNjmg
2023-08-29 16:55:00ありがたいことに、チケット販売から2週間で500名以上の方にチケットを購入していただきました 本当に感謝です 正直、入場料は高いです しかし、私には「感動」させる自信があります 私は会場でさまざまなプレゼンをおこなうので、ぜひお越しください 知られざる服装史の秘密にトんでください
2023-08-29 16:57:58