百年前新聞が報じた1918年（対ソ干渉・シベリア出兵・米騒動・白虹事件・政権交代）

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【社主のニュース解説】《国際》 日本としては、今回のブレスト・リトフスク条約でロシアがドイツと単独講和をしたことで、シベリアの大地までドイツ勢力が拡大することも想定しなければなりません。寺内正毅内閣はすでに中国を巻き込んだ対ドイツ、対ロシア・ソヴィエト対策へ動き出したようです。

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速報◆3日、シベリアのチェコ軍団が、本日のドイツとロシアの講和を受けて、帰国することが決定。ウラジオストクから船に乗り、アメリカ経由で西部戦線に戻るため、移動を開始する。 ＝百年前新聞社 (1918/03/03)

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速報◆7日、ロシアの廃帝ニコライ2世の弟ミハイル大公が、逮捕・投獄される。 ＝百年前新聞社 (1918/03/07)

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速報◆8日、寺内正毅内閣が、中国との軍事協定の成立に向けての方針を、閣議決定する。先日、ロシア・ソヴィエト政府とドイツが結んだブレスト・リトフスク条約により、ドイツ勢力が極東に拡大するおそれが生じたため。 ＝百年前新聞社 (1918/03/08)

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速報◆11日、ロシアの廃帝ニコライ2世の弟ミハイル大公が、レーニンにより追放命令を受け、ペルミに出発する。元皇族でありながら、窓が外され冷たい風が吹きすさぶ、暖房のない貨物列車に押し込められ、移送される。到着まで8日間。 ＝百年前新聞社 (1918/03/11)

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速報◆11日、イギリス、フランス、イタリアが、日本にシベリア鉄道占領を要請する。 ＝百年前新聞社 (1918/03/11)

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速報◆15日、元老・山県有朋(79)が、シベリア出兵は時期尚早と述べる。 ＝百年前新聞社 (1918/03/15)

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速報◆16日、ロンドンで、イギリス、フランス、イタリアの外務大臣らが会議を開く。シベリア干渉について議論する。 ＝百年前新聞社 (1918/03/10)

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速報◆19日、ロシアの廃帝ニコライ2世の弟ミハイル大公が、ペルミにようやく到着する。8日間も、冷たい風の吹く貨物列車で移送された。到着後すぐに、ホテルで監禁される。 ＝百年前新聞社 (1918/03/19)

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速報◆21日、ロシアの廃帝ニコライ2世の弟ミハイル大公が、秘密警察「チェカ」に逮捕、投獄される。 ＝百年前新聞社 (1918/03/21)

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速報◆25日、日本と中国が、共同防敵の覚え書きを交換する。対ドイツ、オーストリア、ロシア・ソヴィエト政府を想定。日本の本野一郎外務大臣と、中国の章宗祥公使との間で取り交わされる。内容は、シベリア方面への日本の出兵と、中国の協力。 ＝百年前新聞社 (1918/03/25)

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速報◆26日、ロシア・ソヴィエト政府が、ロシア領内でドイツ軍と戦ってきたチェコ軍団の帰国を許可する。チェコ軍は今後、日本海側に移動し、ウラジオストクから船に乗り、アメリカ経由でヨーロッパに帰国することを決定する。 ＝百年前新聞社 (1918/03/26)

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【号外】ウラジオストクのロシア兵が日本人3名を銃撃。現金を奪い逃走。2名死亡、1名重傷。国際問題に発展するおそれ。 ＝百年前新聞社 (1918/04/04)

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【社主のニュース解説】《国際》 本日、極東ロシアのウラジオストクにおいて、日本人住民3名がロシア兵に襲われました。日本人が経営する雑貨店に乱入したロシア兵は現金を奪って逃走したとのことで、いまだ行方が追えないままです。襲われた日本人は、2名負傷、1名死亡。政府は対応を急いでいます。

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【社主のニュース解説】《国際》 ウラジオストクで日本人が襲われた事件について、日本政府は同盟国イギリスとともに、対応を協議。たまたま偶然、奇跡的に計らずも、日本軍艦「石見」「朝日」、イギリス軍艦「サフォーク号」がウラジオストク港に停泊中であり、軍の上陸も視野に入れるとのことです。

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速報◆5日、昨日の日本人殺傷事件を理由に、日英両国の陸戦隊がウラジオストクに上陸する。居留民保護を名目に港に停泊していた駆逐艦「石見」「朝日」の500名、および日英同盟を理由にイギリス軍艦「サフォーク号」の50名が上陸。 ＝百年前新聞社 (1918/04/05)

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【社主のニュース解説】《政治》 本日ついに、日本海軍の陸戦隊がウラジオストクに上陸しました。これは決して侵略や内政干渉などではありません。あくまでも昨日、ロシア兵が日本人居留民を殺害するという事件を起こしたことに対する措置であり、他の日本人居留民を保護するためのものです。

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【社主のニュース解説】《政治》 ウラジオストクの日本人居留民がロシア兵に殺害された事件で、思いがけず奇遇にも、ウラジオストク港に日本とイギリスの軍艦が停泊していたことから、政府は海軍陸戦隊の上陸を決断。イギリス兵との合計550名が本日上陸し、すばやく対応することができました。

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【社主のニュース解説】《政治》 なお、シベリア干渉戦争の準備調査のため、日本の隠密部隊が日本人住民を殺害し、それを理由に海軍陸戦隊がウラジオストクに上陸したとのうわさもありますが、誇り高き我らが大日本帝国海軍が、そのような卑劣な真似をすることが考えられるでしょうか。実に遺憾です。

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速報◆6日、ロシア・ソヴィエト政府が、全シベリアに戦争状態を宣言する。昨日、日英同盟の部隊が、ウラジオストクに上陸している。 ＝百年前新聞社 (1918/04/06)