ジェレミー・ブラック教授講演要旨
- dragoner_JP
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JB46。(JB45の続きについては、JB32、33の内容がそれに当たるので、そちらを参照下さい)
2011-12-03 22:52:54JB47。質問「テクノロジーという概念について、先生の定義を御伺いしたい」。回答「私は、人間が自分の能力を拡大するために人工的に使うもの、と定義している。」
2011-12-03 22:54:12JB48。航空幕僚監部スタッフによる質問。アメリカ・日本は国内ではなく、国外の戦争に備えることになると仰ったが、それはNATOも同じか?
2011-12-03 22:55:40JB49。NATOは同盟の中で混乱をきたしているか、外部で問題をきたしている。英仏は外部への力投射能力もその意思もあるが、他の国にはない。そういう国々が同盟を組んでいる。 一方、自衛隊を見ると、国内の災害に対処する能力は備えているが、反乱を鎮圧する能力は求められていない。
2011-12-03 22:57:06JB50。だが、NATOに目を転じるとそうではない。英国では正規軍11万だが、2003年には兵士1万人が消防士のストライキを補っていた。
2011-12-03 22:58:33JB51。8月のロンドン騒乱では、政府に対し軍を投入しなければならないという政治的圧力があった。だからこそ同時期のアフガン派兵が問題になった。イギリスのような国外への戦力投射能力がある国ですら、国内に軍を投入しなければならない。これは日米とは違った状況にある。
2011-12-03 23:00:15JB52。質問「国家間の戦争は国家間戦争に備えている国で行われるのか?」 回答。軍事的世界において、予測不可能と可能性のありそうなことの2つがある。軍の中では予測不可能なことが多い。イギリスは朝鮮戦争に関わることになったが、それまでイギリスは朝鮮半島がどこにあるか知らなかった
2011-12-03 23:05:06JB53。さらに英国は80年代には大西洋北部で戦争が起きると考えたが、実際には大西洋南部(フォークランド)で戦争が起きた。日本に中長期的に考えられるのは、戦略的文化の変化で、日本も複数国間の戦争に参加する可能性がある
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