- KCin_Tokorozawa
- 1088
- 1
- 0
- 0
(1/n) 戦間期~第二次世界大戦のハンガリーの散弾銃について,今日では詳細不明である. 当時の散弾銃は全てFÉG社で生産された. FÉGはFegyver- és Gépgyárの略. 直訳すれば「武器と機械の工場」となる.
2023-09-10 06:15:36(2/n) 設計者は「フロンマー・ストップ」拳銃などでおなじみルドルフ フロンマー. 数種類あったことは分かっている.
2023-09-10 12:05:45(3/n) フロンマーが設計した最初の散弾銃は資料によって1924, 1925, 1926年と諸説ある. ゲージは12、16、20の3種類.
2023-09-10 15:40:18#秋のハンガリー軍祭り #HungarianAirForce FÉG 1926.M Shotgun Hungary didn't use combat shotguns in WW2 but some individual soldiers brought their hunting shotguns and some Hungarian citizens used them as home defense weapons. littlegun.info/arme%20nat%20d… pic.twitter.com/Qnyp3IWPVk
2023-09-09 23:26:37(4/n) 水平2連のレバー・アクション銃で機関部はボックスロック. エキストラクターが開口部下部にある. pic.twitter.com/GRrc5IIuxq
2023-09-10 23:47:08次の1928年モデルもレバー・アクション,ボックスロック式,エクストラクター付き. 16ゲージ型もあり. 1940年代末まで生産された. (5/n)
2023-09-16 07:33:501929年モデルには「モンテカルロ」という別名がある. レバー・アクション,ボックスロック式,16ゲージ. ハンガリー製散弾銃としては初めてエジェクター(蹴子)が付き,エクストラクターはバネによって押し戻された. (6/n)
2023-09-16 08:00:10#秋のハンガリー軍祭り #HungarianArmy FÉG 1929.M Sörétes puska FÉG 1929.M Shotgun hungariae.com/From29SG.htm pic.twitter.com/tzHkkUU2Io
2023-09-16 08:02:391929年にストックホルムで開催されたクレー射撃,トラップ種目の世界選手権でハンガリーのルムニツェル・シャーンドル Lumniczer Sándor 選手が優勝した時の使用銃も,このモデルだった. (7/n)
2023-09-16 08:07:571930年モデル,1931年モデルはともに詳細不明. ただ,M.1931は「チャンピオン」という商品名だったことは分かっている. (8/n)
2023-09-16 08:43:201932年モデル「ジャングルガン」は,極東のハンターの間で非常に人気があった. サボット弾とスラッグ弾の両方を発射できるものとしては唯一のフロンマー散弾銃. (9/n)
2023-09-16 15:06:49これらルドルフ・フロンマー設計の猟銃には,全て両面に「Fegyvergyár-Budapest」「Frommer's Patents」「Made in Hungary」という刻印があった. また,狩猟用散弾銃には左側に2頭の犬,右側にウサギとキジの装飾が施されていた. live.warthunder.com/post/638665/en/ (10/n) pic.twitter.com/Qm8jFqxJkE
2023-09-16 21:20:29これらの散弾銃は全て,一般的な V スプリングの代わりに螺旋スプリングを使用し,ダブルトリガー. チェンバー(薬室)は 65または70mm (2と1/2インチまたは2と3/4インチ)だった. (11/n)
2023-09-16 23:04:58また,フロンマーの散弾銃には,バレルフラットに画像のような刻印が見られた. シリアルナンバーの後の「/30」は製造日が1930年であることを示している. キャリバーは菱形のボックス内に数字でマークされている. (12/n)
2023-09-18 11:00:03hungariae.com/From29SG.htm 「NEM GOLYÓNAK」という文字は「スラッグ弾は使えない」という意味. 「FN」は「Füst Nélküli」(「無煙火薬」)の意味. pic.twitter.com/Bxq9lp7eLn
2023-09-18 11:02:59ちなみに初期のフロンマー散弾銃の中には,ベルギーなどから輸入した銃身を使っているものがあるので,この刻印をFN社の意味だと誤認される可能性があるが,実際に初期に銃身を製造していたのはベルギーのファブリケ・ナショナル社.
2023-09-18 11:04:16両側の「15.7」はバレルの直径(単位mm). フロンマー散弾銃の一部には2種の異なる直径が記載されているものがある. その横に74、79、85という数字が書かれた3つの同一の刻印(シールドの上部にN)が見れるが,銃身が1974年、1979年、1985年の3回ニトロ化処理されたことを意味している.
2023-09-18 11:04:59「V」の中に「I」が入っているのは検査マーク. 「FN」と検査マークの間にある遠景の刻印は,民間用を示す承認マーク. 円形の中には聖イシュトヴァーンの王冠と「BP」(ブダペシュトの意味)の文字が入っている. pic.twitter.com/faJBML8TOl
2023-09-18 11:05:41別の例では,「Böhler Blitz」という文字が彫られている. これは銃身を製造した会社の社名. 同社はオーストリアの鉄鋼メーカーであり,FÉGの下請け業者だった. pic.twitter.com/s5Ie6XXxtP
2023-09-18 11:07:47第二次大戦中,ハンガリー軍は散弾銃を制式採用しなかったが,個人的に狩猟用散弾銃を東部戦線に持ち込む兵士もいた. また,ハンガリー本土防衛戦において散弾銃を持ち出す市民もいた.
2023-09-18 11:08:34#秋のハンガリー軍祭り A group of Hungarian soldiers, the one on the far right holds a shotgun - it's possible that he just borrowed it from the house for the sake of the photo but it's also possible that the shotgun is his which he brought with himself. live.warthunder.com/post/638665/en/ pic.twitter.com/qXsUwyPRAO
2023-09-18 11:13:44戦後,FÉGは1955年に散弾銃製造を再開. その最初のモデルは「モンテカルロ」の近代化型だった. 1966年には,モンテカルロには 12ゲージと20ゲージのバージョンの「モンテカルロ」も登場.
2023-09-18 11:14:40その後も「モンテカルロ」は,より新しいモデルである「コンチネンタル」「コンチネンタル・エクストラ」および「ヴィクトリア」の基礎となっている. 同社の散弾銃生産は1970年代終わりまで続いたという.
2023-09-18 11:15:01