店に荷物が届いたのは昼下がりのことだ。楽器のケースにも似た箱はずしりと重く、受け取った看板娘は慎重に机の上にそれを置く。「おう。案外早かったな」呼ばれて下りて来たのは荷の主。不自然に垂れた袖は痛々しいが、さして本人は気にするふうでもない。留め金を外す、その手首に青い石が光る。
2011-11-21 02:43:17無意識のうちに死地を求めて、魔獣の気配に引き寄せられるように彷徨う"黒"と呼ばれる魔(法少)女。行方を求めて追い掛ける"紅蓮の聖女"……砂塵を巻き上げて、鉄馬は征く。「お前には待ってる人がいるんだぞ、夢に振り回されるのは寝てる時だけにしとけっての」
2011-11-21 02:21:39とある魔女の、苦悩
その存在がバレるといろいろな方面に問題がヤバい隠し子、だと思った。ので腹違いの兄を配したり、いろいろと矛盾の解消に腐心した訳だが……
2011-12-03 03:14:07@MURA_sun おお、ありがとうございます。なんと云うかまあ代議士の卵みたいな感じではあるものの甘さが捨て切れず父親の黙認でほむらに何やかや構ってるみたいなそんな感じで入院中甘やかしたり割と偏った趣味を植え付けたりした主犯はこいつですねw
2011-12-03 03:25:30@MURA_sun 兄だとは名乗れない訳ですね、諸般の事情で。言動の端々から、うっすらそうではないかとは思えるのだけど確認するのもちょっと……みたいな葛藤があって、そうこうするうちに退院できてしまい。少し疎遠になった頃に母の手記を偶然目にして確信するとかそう云う感じの。
2011-12-03 04:11:50それがいつか再び繰り返される問いであると、その時知る由もない。「前例の無いことではないよ。無論、多くの危険と隣り合わせではある」魂から切り離された器たる肉体に、新たな生命を宿す可能性はあるのか。その問いに拍子抜けするほどあっさりと返ってきた答え。それで、充分だった。
2011-12-04 05:22:05「その質問をされるのは何度目になるかな。だが、最後にそれを訊いてきたのは——キミの母親だ。こう云えば、もう答えは自明だよね。そう、キミがこうして存在することこそ——答えに他ならない」
2011-12-05 13:20:40黒翼の魔女は再び静止した時の中で
でも、あえて。「まどか≠世界」で考えたい。あくまで不可視の、位相の違う干渉者として。現象、概念と云う投影を形而下世界に及ぼす上位存在として、「円環の理」と云う概念を方向付ける核、要として。
2011-11-29 13:21:16概念じゃないけど自動的な存在を伴う、とか要ではあるけれどその行動はその意思とは直結していない、とか徐々にブレてもはや救うのか終わらせるのか判然としない何かに
2011-12-01 13:45:21どうやって”ズレ”を表現しようかと迷って、それを概念として拡散させない為の観測者、みたいなアイデアに到達する訳で。”役目”は全時空に拡散するけど、存在の本質はどうだろう、という疑問。あらゆる時間と空間から等間隔に、いわば隔離された意識。無限を定義する有限としての個。円環の……要。
2011-12-04 04:38:18そこから見ていることしか出来ないけれど。それでも無力ではないと知っているから。全ての祈りと願い、誓いを認め受け容れるもの。肯定するゼロ。それですら、その本質は力の流れそのものであり。それはせせらぎが岩を穿つように変容するのは、避けられないことなのかも知れなかった。
2011-12-04 04:46:34その順番はなんの意味もなく、ただ確率の導くままに。無限より永い時の中窯変するその奔流は、最早彼女が願った通りと云うには些か強力過ぎた。世界の基盤に書き加えた概念としてのそれを規定するその”個”は、今や囚われの姫巫女にも等しかった——。
2011-12-04 04:58:13その違和感は、一体何に基づいたものだったろう。眼前で力尽きる少女は大きく目を見開くと、僅かに微笑とも取れる表情を浮かべてその輪郭を朧にしてゆく。もう何度この光景を目にしたことか。確かに桜色の風を感じたことも、幾度となくあった筈なのだ。だがある時から、それが違っていることに気付く。
2011-11-26 01:42:05