湯浅誠氏の駿河台大学での講演(2011年12月7日) @mhatta 氏による連続ツイート
今日は飯能の本学まで湯浅誠氏がはるばるおいでになるらしいので急遽講演会に参加することにする http://t.co/LRpWg95m
2011-12-07 12:30:57湯浅「課題の一つは、地域的、空間的に、被災地だけの課題ではないということ。他の地域でも抱えている課題が震災であらわになった」
2011-12-07 13:30:58湯浅「例えば、台風12号で和歌山が極めて大きな被害を受けたのだが、報道は東日本大震災の報道でかすみがち。しかし見えてきた課題は東北とうり二つ」
2011-12-07 13:31:10湯浅「もう一つは、時間的に限定されないということ。震災後に出てきた課題は、それ以前から存在していた課題を引きずっている、震災によってあぶり出されてきたという面がある」
2011-12-07 13:31:20湯浅「震災と貧困には二つの関係がある。一つは、震災によって貧困が生み出されたという面。もう一つは、元々生活が苦しかった人が、震災によって貧困を深刻化させたというベクトル。」
2011-12-07 13:33:34湯浅「避難所からは、まずお金がある人が出て行く。家族や親戚がいる、濃い人間関係を持つ人も出てくる。経済的に貧しいだけではなく、人間関係も貧しい地域の中で孤立しがちな層が避難所に最後まで残る」
2011-12-07 13:40:11湯浅「私の貧困の定義は貧乏プラス孤立。経済的に貧しくても楽しく暮らしている人はいる。お金を持っていても孤立している人もいる」
2011-12-07 13:40:23湯浅「最近大阪の箕面市に行ってきた。裕福なエリア。資産家のおばあちゃんが二人暮らしている。事実上ゴミ屋敷、猫屋敷になっていて、地元の人とも対立。猫のえさのせいでカラスが5000羽くらいいた」
2011-12-07 13:40:36湯浅「いずれにせよ、貧乏でも人間関係豊か、豊かで人間関係貧しい、これらは私の定義では貧困ではない。貧困は両方揃ってしまっているケース」
2011-12-07 13:43:26湯浅「多くの人が、仮設住宅では生活できないのではないかという不安を訴える報道を目にしたことがあるだろう。それまで生活していたはずなのに、なぜだろうとは思わなかったか?」
2011-12-07 13:47:48湯浅「避難所に最後まで残っていた層は、高齢者の割合が高い。人間関係も弱い。低年金。貯金もない。でも自分の家や小さい田畑はある」
2011-12-07 13:49:12湯浅「震災でもう自分の畑はない。家財道具もない。全部買い直し、食費もかかる。ものを融通し合っていた地域の絆も無い。現金化された生活をしなければならない」
2011-12-07 13:49:44