アマプラ最高のドラマの探し方から、1,000頁1kg超の鈍器本、人生を変えた詩集、自信喪失なときに効くセリフまで、声に出して読みたい／聞きたい／語りたい作品をお薦めしあうオフ会報告

スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

じゅんこさんの、『黄色い雨』（リャマサーレス）のご紹介。翻訳者が、なぜこれを訳したかについて、「白い焔が見えたから」というのが印象的。 #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

タカハシジュンコさん。 音読で聞きたいTOP2のひとつ。 『黄色い雨』フリオ リャマサーレス （河出文庫） -------------------- 彼らがソプレプエルとの陶芸につく頃には、多分日が暮れ始めているだろう黒い影が、波のように押し寄せて山々を覆っていくと、血のように赤く濁って崩れかけた太陽があり、えニシダや廃屋とがれきの山に力なくしがみつくだろう。 以前そこにはソプレプエールとの家が一軒ポツンと立っていたが、家族のものと家畜が眠っている間に火災に見舞われて、今はがれきと化している。 一向の先頭に立っている男がそばで足を止めるだろう。 そして廃墟とひどく暗くて寂しい。その場所を眺めるだろう。男は何も言わずに十字を切ると、他のものが追いついてくるのを待つだろう。 その夜は全員がやってくるだろう。 -------------------- ここから小説が始まる。 この語り手はいったい誰なのか？ スペイン内戦前の山の前にある小さな村にたったひとり残っている老人が語り手。 全195ページの本。2時間あれば読める。 2時間集中して老人の声を聞いてみてほしい。 訳者は、なぜこの本を訳したのか？と著者に聞かれたとき、「私には白い炎が見える本がある」と答えた。 本好きなら誰もが白い炎が見えるときがあると思う。 その白い炎を見てほしい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ その他、今日持ってきた本のランナップ カレルチャペック『ロボット』生誕100年で作られた版。カレルチャペックに協力したお兄さんは、強制収容所でなくなった。 谷崎潤一郎『犯罪小説集』 安野光雅の『ABCの本」と『あいうえおの本』 #スゴ本オフ #音読のススメ

スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

けいこさん、学習指導要領「国語」のご紹介 。「音読」はどのように定義されているか？　音読することで、どこが理解していないか、どこが読めていないか（言葉のまとまりを把握していないか）が分かる。ネットで参照できるとのこと。 #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

ケイコさん。小学校で図書館の司書をしています。 『学習指導要領』を持ってきました。 教員じゃないので、音読をどう説明しているのか知らないので読んでみた。 それによると、「音読ができないと言葉のまとまりを理解できていない」などと書いてある。ちゃんと考えられて作られているんだなあと。 162円で買えるし、PDFでも公開されるので、読んでみてください。 小学校で音読に向いている本は、話の筋が通っていること。文章の構造がわかりやすくなっていること。読んでいて凄くキレイな日本語だなと思ってみると石井桃子さんの本であることが多い。 今日は石井桃子さんが訳した小さなお話を読んでみます。 「お話のろうそく」から「おいしいお粥」（グリム童話）という話を読みます。（音読） （食べ物がなくなって、森に食べ物を探しに行く。そこで出会ったお婆さんからお粥が沸いてくるお鍋を貰う。ある日、少女がいないときに母親がお鍋にお粥を作ってもらうと…。） #スゴ本オフ #音読のススメ

スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

ズバピタさん、最近はaudibleにハマっている。『騎士団長殺し』をaudibleで聞くと、村上節がウザいなと感じるようになる。『三体』をaudibleで聞いてみたら、めちゃくちゃ良かった。冒頭部分だけでもaudibleでご紹介。 #スゴ本オフ

根岸智幸 @zubapita

最後はハルちゃんのお母さん。 「東京メトロVS北斗の拳スタンプラリー」のチラシ。 ケンシロウ、トキ、サウザー、ラオウの4人のスタンプを集めるとなんか貰える。 北斗の中になぜかひとりだけ南斗が入ってる。 そのサウザーの名台詞「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ」 サウザーはみなしごで、お師匠さんに拾われて南斗聖拳を習うんだけど、最後にお師匠さんをコロさねばならなかった。人々を虐げてピラミッドみたいのを作るけど、実はそれはお師匠さんのためのお墓だった。 #スゴ本オフ #音読のススメ

根岸智幸 @zubapita

今回の #スゴ本オフ は以上でーす。