フリーランスの日本語教師の収支の話

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90年代から東京、神奈川中心に、ビジネス関係者、企業相手に日本語レッスン請け負いをやってきましたけど、関東圏で、年収300万超えるのは100人いるかどうか、500万超えるのは50人いないだろうな、と思います。ニーズも時間単価も、2005年あたりをピークに下がる一方です。

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90年代はじめは、1時間1万くらいが相場でした。その後、養成講座が爆発的に増え、需給のバランスが2000年前後に完全に壊れて、プライベートレッスンに教師が流れてきて1時間4000円になった。その後、スカイプレッスンの普及もあり3000円に。

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プライベートレッスンは移動があるので週10～15コマが限界で、年間稼働は40週くらい。つまり、年間400コマくらい。1時間1万円で年収400万。1万円はまあまあ「妥当な金額」だったんですね。1時間1万円近くを払う企業は90年代はそこそこありましたが、2005年辺りに激減しました。

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企業でウチの社員をみてくれ、という依頼も、かなり減ったと思います。今は月2万くらいの日本語勉強手当てがでるみたいな会社が主流。熱心な人は自腹で計月5万くらい使う人もいますが。で、週2コマで月8コマだと、1コマは6000円。これは日本語学校のプライベートレッスンの相場くらいです。

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フリーランスは、中小企業の平均的な収入と比較しても、交通費はもちろん、社保とかその他全部自腹ですから、一般的に年収300万くらいの人と比較すると、レッスン料×コマ数で500万くらいで同じくらいだと思います。昇給ないしね。移動は一日3コマでも移動時間は4時間なのでその体力も必要。

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多分ですけど、レッスン料×コマ数の合計で500万（実質年収300万）超えるフリーランスが東京で50人いるとして、海外の大都市でもそれくらいいるかもしれません。世界で300人＋αくらいいるかも。ただし実質年収300万の教師が、です。

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文化庁によると、国内に専任と非常勤が2万人、国際交流基金によると海外には6万5千人。合計8万5千人。フリーランスで食ってる日本語教師が多めに見積もって世界に500人いるとしても、日本語教師全体の０．５％です。

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この見立て、「もっと（人も収入も）少ない」という人もいれば「もっと多い」という人もいると思いますが、それほど大きく違ってないはず。フリーランスはプライベートレッスンだけでなく、いろんな契約形態がありますが、時間あたり稼げる額は限界がありますから。

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ちなみに、国際交流基金の海外の日本語教師6万5千人のうち、年収が500万を越える教師は、基金の専門家を除くと、かなり少ないと思います。大学の講師も今は、非常勤的な待遇がかなり多いはずですし。

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文化庁の数字は専任が五千人、非常勤1万ですが、2年前の数字なので、2万くらいで考えてみました。専任の平均年収はあがってるといっても、350万くらい？非常勤は平均すると100万超えるかどうかなのでは。

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いい時給で非常勤をしつつ、ビジネス顧客相手、企業の請け負いをやって、実習生や介護と手広くやっても、年500万稼ぐのは、至難の技だと思います。日本語教師相手のセミナーなんかもやって、やっと届くかどうかなのでは。そういう人いますけど席は限られてて、増える見込みはない。

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そして、日本語教師相手のセミナーも、アフィリエイトも多分、今がピークです。 あまりフリーランスに希望をもたないほうがいいと思います。結局、日本語教師の働き場所は、日本語学校がベースで、当面は、介護関係の待遇も日本語学校の相場を軸に動くでしょうから、学校の待遇の改善が最も大事です。

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フリーランス日本語教師、学校やプライベートレッスンや企業の委託で外回りだと、週10～15コマが限界で、年間稼働するのは40週くらい、年間400コマ、がんばって500コマ、１コマ1万円でも500万。というの、おぼえておいたほうがいいと思います。

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非常勤でトップクラスの時給が3000円/コマ、養成講座の講師もよくて4000円/h、プライベートLもよくて6000/h、日本語教師相手にセミナーやって1万/hくらい、と、最大限に成功して、1時間あたりせいぜい平均5000円、年500コマ（年中無休で週10コマ）で年収250万。

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250万のうち交通費は20万、あと年金国保で30万くらい（でも将来、受け取る年金は3万くらい）なので、200万。今の大卒の初任給の平均と同じ。 （年500コマをコマあたり1万は現実には不可能な数字です。500万ならいいじゃない、という反応があったので補足しました）

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（プライベートレッスンで週15コマだと、一日4コマもあるし、移動時間は一日5時間、若くても週末はヘロヘロですよ。そしてスカイプはもう相場が1時間2000円）

naonao❤︎フリーランス日本語教師 @naonaonihonngo

いろいろな働き方はあります！精神的に追い詰められた状況下で教え続けるよりも自分に合った働き方をすればいいのでは？日本語教師は日本語学校だけではありません！自分にとって合う働き方を自分で選べばいいのでは？収入があるに越したことはないですが。やりがいや精神的な部分はお金ではかえません

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＊私も働き方はいろいろあると思います。日本語学校は職場として酷いところが多い。でもフリーランスも結構、精神的に追い詰められますよ。そして、お金に対する価値観は人それぞれですが、必要な人もいる、家族が突然倒れるかもしれない。だから、お金の話はあいまいにしないほうがいいです。

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語学のプライベートレッスンの場合、キャリア真っ最中という30から40くらいの人に教わりたいという人が多いです。つまり50くらいから年齢で選ばれなくなっていく可能性もある。（プライベートレッスンでは重要な）教師としての反射神経も鈍る。移動も辛くなる。

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そして60歳の教師を選ぶ人はほぼいない。学校であれば、高齢の教師も、授業をまかせてもらえたり、後進の指導というポジションがあるかもしれない。だから日本語教師を長くやることを考えると、私は日本語学校の環境をよくしてくことが一番大事だと思ってます。

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もちろん、自分の人生なので、どういう選択をするかは自由です。ちゃんと考えて、覚悟の上で選択したほうがいいよ、という話です。

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仕事としての日本語教師。主にお金の話。 – webjapanese ow.ly/Y3yL30dSTJg

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ネットで日本語教師のレッスン料金を、オークション方式、逆オークション方式にしたり、ユーザー評価で教師のレッスン価格があがるみたいな仕組み、2000年ごろから、すべて試みられてて、全部うまくいかないまま、結果、レッスン料金の相場を下げることにしか貢献してません。

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逆オークションが米で流行ったのが2000年ごろで、日本でも日本語のプライベートレッスンのグループでやったところがありますけど、依頼は増えても単価は下がった。結局、ユーザーは「そこそこの教師」でいいし「安いほうがいい」んですね。

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マッチングサービスも、ランサーズをみればわかるように、探すほうには便利だけど、単価は下がるだけ。ごく一部の成功例を出して宣伝しますけどね。昔からそこそこ成功例があるのは、学校のブランドを高めて、いい授業料をとって、教師にキャリアに応じて再配分する、という普通のやり方だけ。