弱小ニッポン、中東といかにして向き合うか

東大ROLESの池内教授が、無知ゆえに、日本人自ら、日本の安全保障基盤を危機にさらす現状に警鐘を鳴らしている。 > あとさあ、言いたくないんだけど、もしここで米国が、対テロ戦争だと言って、イスラエルの右派か、あるいは米国内の右派に押されて対イラン開戦したら、おそらく米国は中国に接近するよ…三方面作戦はできないからね。その時切られるのは日本だよ。本当に、馬鹿に煽られて国論誤るなよ。 続きを読む
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Takuya Murakami @taku_almurakami

これは足元で対イラン開戦がどれだけ蓋然性が高いか、そのときに米国は本当に中国に接近して日本を見捨てるのかどうかではなく、より大局的な視点から、そうした事態に発展することをどのようにして防ぐかという観点でものごとを見なくては日本の国益が毀損される恐れがある、というお話。 twitter.com/chutoislam/sta…

2023-10-25 10:59:13
Satoshi Ikeuchi 池内恵 @chutoislam

あとさあ、言いたくないんだけど、もしここで米国が、対テロ戦争だと言って、イスラエルの右派か、あるいは米国内の右派に押されて対イラン開戦したら、おそらく米国は中国に接近するよ…三方面作戦はできないからね。その時切られるのは日本だよ。本当に、馬鹿に煽られて国論誤るなよ。

2023-10-24 11:44:52
Takuya Murakami @taku_almurakami

オバマ政権以来米国が中東地域への軍事関与を低下させ戦略的に対中シフトしてきたここ十数年の歴史を振り返ってみても、米国は当初に想定した程中東から足抜け出来ておらず、中国への対応が万全とは言い難い状況を見れば、日本から見て戦略的に合理的なことでも簡単には進んでいかないことが分かる。

2023-10-25 10:59:14
Takuya Murakami @taku_almurakami

米国としては、中東への軍事関与を低下させることが超党派的に一致しているとしても、それは中東で米国に望ましい秩序が維持されることを前提としており、それまでは一定の関与を継続するしかない、と考える人は多い。それまで中国はどうするのか?日本に頑張ってもらおう、となる(かもしれない)。

2023-10-25 10:59:14
Takuya Murakami @taku_almurakami

日本が米国の中東政策を積極的に支持・支援してきたのは、米国に望ましい中東秩序が形成されれば、米国の対中シフトを阻害する要因が解消される、という戦略的な発想があったことも、一側面においては紛れもない事実。中東が安定することは、米国にとっても、そして日本にとっても国益となる。

2023-10-25 10:59:15
Takuya Murakami @taku_almurakami

一方で、米国が中東にかかりきりになることは、中国(やロシア)にとっては、ケースバイケースではあるものの国益になる可能性が高い。中ロのイラン支援はその文脈で理解されるべきであり、米・イラン対立を軟着陸させることは、中ロ以上に日本にとって重要性の高い課題となる。

2023-10-25 10:59:15
Takuya Murakami @taku_almurakami

日本がイラン核交渉において部分的な仲介役を担おうとしてきたこと、中ロがイランの説得に熱心でなく対イラン制裁違反を黙認してきたこと、更には2019年の安倍首相のイラン訪問が持っていた意味を思い起こせば、現下のガザ情勢においても日本が取るべき姿勢は自ずと見えてくるはず。

2023-10-25 10:59:16
Takuya Murakami @taku_almurakami

米国の中東政策も細かいところでは右往左往しており、あれだけサウジに批判的だったバイデン政権が、気づいたらイスラエルとの国交正常化を仲介していることも、外交政策の揺らぎを理解する上では良い教材。

2023-10-25 11:06:51