茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3186回「シャインマスカットという「クオリア」」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３１８６回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、大阪のホテルは多忙な一週間の後でつかれていたので、早めに帰っておべんとうでも食べようと新大阪駅のスーパーにいったら、「シャインマスカット」が売られていたのでおもわず一パック買ってしまった。

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シャインマスカット、いくら好きだからと言って、一パックは多すぎるかなと思ったんだけど、夕飯のとき、朝起きてラグビーワールドカップ決勝を見ながら、そして新幹線で九州に移動しながらと食べついで、完食してしまった。

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それで、佐賀新聞文化センターで講演をして、そのあと、はっしーの家でせいちゃんとワインやごはんをごちそうになっていたら、その時もシャインマスカットが出た。せいちゃんも大好きみたいで、もっとないですか、と言って、はっしーの分をわけてもらっていた。

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シャインマスカットはおいしい。これまでいろいろなぶどうを食べてきたけれども、それをすべて打ち消していってしまうような魅力がある。なんでこんなに美味しいのかと思うけれども、それは品種改良のおかげなんだろうと思って今朝初めてwikiを見てみた。

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シャインマスカットは、農水省の研究機関によって３０年以上の時間をかけて開発されたもののようで、その努力には敬意を表する。ただ、登録をしなかったから、たくさんのライセンス料をもらいそこなっているようで、それはもったいないなあと思う。

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シャインマスカットという「クオリア」は、ずっと、ぶどうの生物的な構成の宇宙の中に可能性として存在したわけで、それを探り当てた人間の努力の精華である。そして、そのクオリアの選択という評価関数は、人間の中にこそ存在する。人間の内部が外部化したのだ。そう思うと一粒ごとにしみじみする。

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以上、連続ツイート３１８６回、「シャインマスカットという「クオリア」」をテーマに６つのツイートをお届けしました。