【性同一性障害特例法前夜】望んで性別適合手術を受けた人が戸籍の性別変更を求めて却下された時代【性同一性障害中核群】

性同一性障害特例法は性別適合手術を受けた人たち(性同一性障害中核群)が戸籍の性別変更を却下されつづけて、それを救うためにできた法律 その足跡と、それを簒奪するトランスジェンダーとLGBTQ活動家の動き
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奥田幸雄 @yukiookuda

横浜家庭裁判所審判=申立却下(二女→二男)「戸籍は真実が記載されることを強く要請するものであって、戸籍訂正の制度自体、この目的に沿ったものである。他方、戸籍制度も人が人々の社会生活の利便の増進のために設けた制度なのであるから、その目的に適うならば、

2023-09-25 15:29:12
奥田幸雄 @yukiookuda

ある程度弾力的に運用してもよいとの考え方はありうる。この観点から熟慮はしたが、人の性別を本来のものから異性に変更するという重大な事柄は、戸籍が維持を目的とする身分秩序に真っ向から対立し、その壁はあまりにも大きく、

2023-09-25 15:29:37
奥田幸雄 @yukiookuda

本件において申立人の性別『女』を錯誤と評価して、父母との続柄欄を『二男』と訂正することを相当とすべき根拠は見出せない

2023-09-25 15:30:06
奥田幸雄 @yukiookuda

東京高等裁判所決定平成9(1997)年3月28日=抗告棄却(二女→二男)「申立人が社会的、法的に女性として扱われることに耐えられず精神的に深く苦悩していることはもっともなことであり、証拠資料によれば、人の法的性所属の確定に当たり、生物学的性とともに社会的、

2023-09-25 15:30:35
奥田幸雄 @yukiookuda

精神的性も併せ考慮すべきであるとの考え方がいわゆる先進諸国において強まってきていることが窺われるけれども、我が国においては、生物学的、生理学的な性と異なる性を戸籍に記載することを容認する社会的環境にはまだないといわざるを得ない」

2023-09-25 15:31:01
奥田幸雄 @yukiookuda

東京家庭裁判所審判平成7(1995)年9月27日=申立却下(長男→長女)「申立人は、男子として出生し、長期間男性として行動してきたことが明らかであり、また、本来正常な男性であるため、日本において性再指定手術がかなわなかったので、

2023-09-25 15:31:27
奥田幸雄 @yukiookuda

タイ王国において性再指定手術を受けて外見上女性型を示しているにすぎないと認められる。そうすると、申立人について、戸籍の性別の記載が当初から不適法又は真実に反する場合とはいえず、戸籍上の性別を男から女に訂正すべき余地はない」

2023-09-25 15:31:55
奥田幸雄 @yukiookuda

東京高等裁判所決定=抗告棄却(長男→長女)「申立人は、性染色体の構成上も生殖器等の形態上も正常な男子として出生したものであるが、その後、次第に性転向症的な傾向を強めるようになって、平成6(1994)年に性再指定手術を受けるに至ったに過ぎないものであることが明らかである。

2023-09-25 15:32:38
奥田幸雄 @yukiookuda

そして、男女の性別の判断は、専ら性染色体の構成や生来の内性器、外性器の状態などの生物学的ないし解剖学的な基準によって決せられるべきものと解すべきであるから、事後の手術によって性の転換をみたとして戸籍訂正が許容される余地はなく、

2023-09-25 15:33:02
奥田幸雄 @yukiookuda

申立人については戸籍法113条所定の戸籍訂正の事由が存在しないものといわなければならない」

2023-09-25 15:33:26
奥田幸雄 @yukiookuda

名古屋家庭裁判所審判平成10(1998)年7月22日=申立却下(長男→長女)「申立人は、妻との間に二人の子をもうけているのであるから、生物学的に男性として生まれ、男性としての生殖機能を持っていたことが明らかである。申立人は性再指定手術及び豊胸手術を受けたことにより、

2023-09-25 15:37:59
奥田幸雄 @yukiookuda

外形的には女性の性的特徴を有するようになったものであり、また、精神的にも女性としての意識を持っているものであるが、上記手術によって生物学的に女性になったものとまでは認めることはできず、依然として男性であるといわざるを得ない」

2023-09-25 15:38:26
奥田幸雄 @yukiookuda

東京家庭裁判所八王子支部審判平成11(1999)年8月9日=申立却下(長男→二女)「申立人は、染色体の構成や生殖器の構造等生物学的には正常な男性として出生したが、平成×年にいわゆる性転換手術を受けたものであることが認められる。

2023-09-25 15:38:49
奥田幸雄 @yukiookuda

そうすると、申立人の戸籍の性別の記載が当初から不適法又は真実に反する場合であったとはいえず、 戸籍法113条所定の戸籍訂正の事由は存在しない」

2023-09-25 15:39:18
奥田幸雄 @yukiookuda

東京高等裁判所決定平成12(2000)年2月9日=抗告棄却(長男→二女)「現行の法制においては、男女の性別は遺伝的に規定される生物学的性によって決定されるという建前を採っており、戸籍法とその下における取扱いも、その前提の下に成り立っているものというほかないから、

2023-09-25 15:39:45
奥田幸雄 @yukiookuda

生物学的にみて完全な男(又は女)として出生し、その旨の届出がされて、戸籍に男(又は女)として記載された者が、性同一性障害と診断され、医師の関与の下にいわゆる性転換手術を受けて、外形的にみる限り別の性(女又は男)の内・外性器の形状を備えるに至ったとしても、性別に関する戸籍の記載が、

2023-09-25 15:40:15
奥田幸雄 @yukiookuda

戸籍法113条にいう「法律上許されないものであること又はその記載に錯誤若しくは遺漏があること」に当たるということはできないといわざるを得ないのであって、抗告人の本件申立ては理由がないというほかない」

2023-09-25 15:40:38
奥田幸雄 @yukiookuda

※GID特例法とは「手術をすれば性別変更を認めてやるよ」と言っている変態的で残酷な法律である。 という言説が、全くの嘘で迷信でただの間違った神話であることが分かるでしょ? 当時、手術してたって、裁判では戸籍の訂正は認められなかったのよ。むしろGID特例法により戸籍変更が可能になったのさ。

2023-09-25 15:41:07
奥田幸雄 @yukiookuda

これはね臼井さんの最高裁の裁判官も正しく認識してないわけ。 「そもそも手術してても性別訂正を認めなかったのは自分たち裁判官である」という歴史を忘れて、『性別変更に手術を必要とする特例法の規定について憲法違反の疑いが生じている』とか、言える立場にはないのよ。 全く他人事の補足意見だよ

2023-09-25 15:41:54
奥田幸雄 @yukiookuda

さんざん「男女の性別は遺伝的に規定される生物学的性によって決定されるという建前を採っており」とか言って却下してきた判例を全て無視して、今更「憲法違反の疑いが生じている」はないわ。 「生物学的性によって決定される」という建前はどうしたんだよ?自分たちの出した判決だぞ?

2023-09-25 15:42:18
奥田幸雄 @yukiookuda

裁判所が「手術してたってダメ」と言ってる環境で、国会で「手術なしでもオッケーにしよう」なんて法律を通せるのか? 裁判所は、特例法をdisるのではなく、素直に「手術なしでも戸籍法上の訂正を認めます」とやるしかないだろ。

2023-09-25 15:42:40
奥田幸雄 @yukiookuda

なんで特例法が必要だったのかってってのは、「裁判所が戸籍訂正を認めないから」なんだよ。だから特別な例外の法律を必要としたんだよ。 初めから裁判所が認めてれば、特例法も必要なかったさ。なのになんで、今になって裁判所が特例法をdisってんのさ?

2023-09-25 15:43:20
奥田幸雄 @yukiookuda

そもそもさ、 性同一性障害特例法って、特例法が性別の取り扱いの変更を認めるんじゃなくて、あくまでも「家庭裁判所に対して性別の取扱いの変更の審判を請求することができる」ことを決めてるだけの法律だってちゃんと理解してる?最後に決めるのは、あくまでも「家庭裁判所」ね。

2023-09-25 16:22:27
奥田幸雄 @yukiookuda

つまり、特例法が「家庭裁判所に対して性別の取扱いの変更の審判を請求することができる」条件を緩めたところで、裁判所がそれを許可するかどうかは分からないわけよ。三権分立だし、政府は「手術なしでも通してね」と要望を出すことすらできない。 これは、リアルな現実よ。さて。

2023-09-25 16:24:25
松岡宗嗣 @ssimtok

「性同一性障害特例法」制定に尽力した野宮亜紀さん。SNSでは特例法が「身体違和がきつくて、手術まで受ける人のためにできた法律」との言説、これは「歴史的な事実と異なります。特例法の5要件を満たす一部の当事者のためだけに『一歩目』を踏み出したわけではありません」→ digital.asahi.com/sp/articles/AS…

2023-10-30 20:12:41