【TPP反対】堤堯氏 議論すること事態がばかげている。
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堤 尭(つつみ ぎょう)氏
『諸君!』『文藝春秋』各誌の編集長、『週刊文春』編集局長、出版総局長などを歴任し退職。常務、常任顧問を経て退社。
ジャーナリストの堤堯氏は、リベラルタイム2012年1月号で、「TPP参加の是非が国論を2分しているが、議論すること事態がばかげている。なぜならTPPに含まれるISD条項(投資家保護条項)一つをとってお、こんな不平等で不埒な条項はない」と指摘。#anti_tpp
2011-12-15 16:35:09堤堯氏の続き②「たとえば日本に乗り込んだアメリカ企業は、日本が定める種々の規制(国内法)に不都合を感じれば、このISD条項をタテに日本政府を訴え、損害賠償を請求できる。カナダとメキシコはこれでやられた。両国はアメリカとNAFTAを結んだ際、この条項が盛り込まれた。
2011-12-15 16:37:43堤堯氏の続き③「カナダはガソリンに神経を冒す成分の混合を禁止している。アメリカでも禁止だ。なのにカナダに乗り込んだアメリカのガソリン会社が、これを不服として仲裁機関に訴え、カナダ政府は1000万ドルの賠償金を支払う羽目になった」
2011-12-15 16:38:53堤堯氏の続き④「メキシコ政府の場合、乗り込んだきたアメリカ企業が土地を汚染する廃棄物を埋め立てたと知って、これを排除したところ、訴えられて10億600万ドルを毟り取られた。以後、両国ともその種の規制をアメリカ企業に適用できない。その国の国民の健康も環境保全も主権もそっちのけ」
2011-12-15 16:41:32堤堯氏続き⑤「ひたすら経済的損失の有無のみが審議される。しかも仲裁機関の審議は、1回限りの非公開で上訴もできない。(略)条約は、国内法より優位にある。すなわちISD条項は日本が定める種々の規制の上位に立つ。一種の治外法権を許すに等しい。
2011-12-15 16:44:18堤堯氏⑥「TPP参加は日本農業を壊滅させるだけではない。金融から医療保険、環境、建設、さらには商法から司法まで万般に及ぶ。こんなアブナイ条項が仕込まれているカラクリを参加賛成論者は知っているのか。知らずに参加をいうなら不勉強のバカだ。知っていて参加をいうなら売国奴と呼ぶしかない」
2011-12-15 16:46:54堤堯氏⑦「ところが驚いたことに、野田首相はこのISD条項についてまったく知らない。参院予算委員会で関連質問を受けた野田首相は「ISD条項についてのお尋ねかと思いますが、私はよく承知しておりませんので…」と答え、さらに「これについては国内法で対応できるように交渉していきます」と答え
2011-12-15 16:48:57堤堯氏⑧「条約は国内法より上位にあるんですよ。どうするんですか?と迫られてシドロモドロ。議事が数度にわたって中断した。これには心底驚いた。こんなアブナイ条項が含まれている事実を知らぬまま、首相は参加を主張している!
2011-12-15 16:50:19堤堯氏⑨「TPP参加はこの国のかたちを変える。首相は口を開けば『アジアの成長力を取り込む』とか『自由貿易は日本の国是だ』というが、TPPの何たるかを、条文に当たって検討したフシもない」
2011-12-15 16:52:20堤堯氏⑩「アメリカが望むTPPは弱肉強食のゲームだ。そんなゲームにおいそれと参加する者は阿呆というしかない。野田首相や外相、政調会長らなは「中に入って行って、日本に有利なようにルールを変える」等というが、彼らにそんな交渉力が期待できるか?」
2011-12-15 16:55:36堤堯氏11「首相はアジアの成長力を取り込むというが、すでにASEAN+6の枠組みがある。アジアの成長力をいうなら、これからアジアの経済を牽引するのは中国とインドだ。この両国はTPPに見向きもしない。アメリカの罠にきづいているからだ」#anti_tpp
2011-12-15 16:58:01堤堯氏12「一方、いずれ中国はTPPに参加してくるとする観測がある。ならばなおのことTPP参加は愚策だ。隣人との付き合いには一定の垣根が必要だ。FTAならそれが可能だ。中国船衝突事件の折、官房長官・枝野幸男は「中国は悪しき隣人だ」といった。この隣人と垣根なしの付き合いができるか。
2011-12-15 17:00:51堤堯氏13。堤堯氏のコメントは、「リベラルタイム2012年1月号」より引用しました。「永田町仄聞録128」の連載をやっておられます。詳しくは、「リベラルタイム」をご覧ください。
2011-12-15 17:03:04