- secmelorate
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俺が一番書くのが苦手なのは「適度な距離感を保ちつつ互いに信頼し合っている」関係かもしれない どーしても依存レベルでべたべたになる
2011-12-16 06:05:07「……あのさ、レティ」 「……なに~?」 「霊夢って、ひどいよね」 「…………」 「人のこと散々こき使ってさ、こっちの惚れた弱みにつけ込んで公然と二股かけてさ、……そのくせ本気で私らのこと、ずっと好きでいてくれて、さ」 「…………うん」 「――最後は、勝手にいなくなって、さ……」
2011-12-16 06:34:37「……萃香」 「知ってたよ。好きになった瞬間から知ってたんだよ。……いつかこんな日が来るんだってさ。私らは妖怪で霊夢は人間だから――一緒に居られる時間なんて、一瞬なんだって、そんなことはとっくに――知ってたんだよ」 「…………」 「なんでだろ……なんで好きになっちゃったかなあ」
2011-12-16 06:38:13「…………」 「なんで……なんで、好きにならなきゃ良かった、なんて、この期に及んでも、思えないのかなあ……なんで、霊夢のこと、まだ好きなのかなあ……もう、どれだけ好きでいたって、もう――」 「……そんなの、私も、一緒よ~……」 「知ってるよ。……レティのことだもん」
2011-12-16 06:41:18「……あのね、萃香」 「うん?」 「霊夢が、私と、萃香と、両方好きでいてくれたのは……ひょっとしたら、こうなった後に、私たちが、寂しくないように……ってことだったのかしら~」 「……なにそれ。……そんなこと――レティじゃ、霊夢の代わりになんか、ならないよ」 「うん、知ってるわ~」
2011-12-16 06:44:36「レティだって、同じでしょ?」 「そうね~……でも、ね」 「あにさ?」 「もう、霊夢はいないけど……まだ、霊夢のことで、萃香と、一緒に泣いて、一緒に怒って、一緒に……笑えるの」 「――――」 「それなら、少しは寂しくないかなって……そうも、思うわ~」 「……そうかな」
2011-12-16 06:46:45