茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3239回「映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』を見て、今日、宇宙よりも遠い人間に近づいたら」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３２３９回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

山﨑裕侍 監督　@yuji_sappro　の　映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』　をしばらく前に見て、とても興味深かった。事象としてはよく知っている一連の出来事だけれども、その微妙なニュアンスは映画で見て初めて体感できた。

茂木健一郎 @kenichiromogi

安倍さんの選挙演説の時にヤジを放って警察の方に排除された人、その際の警察の方の言葉や表情、その経緯やニュアンスをたどることで、単純なイデオロギーではない現場の雰囲気や、時代の空気のようなものを感じて、ニュースやネットの断片的な情報では得られない「リアル」に接することができた。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくは、左でも、右でも、あらゆるイデオロギーは信じない。それは常に人間よりも小さいと感じるからだ。山﨑裕侍 監督　@yuji_sappro　の映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』には、人間そのものの表情、存在があって、だからこそ多層的な「真実」に接近することができた。

茂木健一郎 @kenichiromogi

情報過多の時代に、かえって、人間に近づくことが難しくなっている。安倍さんも、ヤジの人も、警察の人も、みんな人間である。私も人間である。人間が人間に接続するための一つの方法論が映画なのだろう。映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』を見て、今日、宇宙よりも遠い人間に近づいたらいいと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３２３９回「映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』を見て、今日、宇宙よりも遠い人間に近づいたら」をテーマに４つのツイートをお届けしました。