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災害時の引きこもりの活動の注意点/ギフテッド教育中止の反応

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斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

非常時におけるひきこもりについて思うところを記しておきます。

2024-01-04 23:04:21
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

家族にひきこもっている人がいて被災した場合、できるだけその人にも役割を割り振ってください。「どうせ動いてはくれないだろう」という予断はすてて「家族がピンチだから助けて欲しい」とお願いしてください。ひきこもりとは「困難な状況にあったまともな人」ですから、断られることは少ないでしょう

2024-01-04 23:05:17
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

むしろ長年ひきこもっていた当事者が、周囲も驚くほど活躍する場合もあります。積極的に瓦礫撤去に参加したり、避難所でのさまざまな役割分担をひきうけたり、人が変わったように活躍します。家族からすれば、まさに「ピンチをチャンスに変えて立ち直ってくれた」と感激してしまうほどの変化です。

2024-01-04 23:05:39
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

この一時的な現象を持って「被災すればひきこもりは治る」とまことしやかに言われたこともありますが、その見通しは少々甘い。当事者の活躍の多くは、被災直後のハネムーン期特有の高揚感、使命感、躁的防衛、作業興奮などによる「元気の前借り」だったりします。

2024-01-04 23:06:13
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

加えてひきこもっていた人は、「社会」が崩壊したさいのフラットな人間関係によってエンパワーされてしまう部分もあります。そこから先の経過はさまざまです。復興活動からそのまま社会参加に移行できる人もいるでしょう。しかし、そうならない場合もあります。

2024-01-04 23:07:28
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

被災から1~2週間が過ぎ、避難所にもコミュニティ(≒世間)が復活してくるとともに、過活動による消耗と反動で、彼らはふたたびひきこもっていきます。個室がないのにどこへ?と思われるでしょう。しかし人間は、腰の高さの仕切りがあるだけで、その中にひきこもることができるのです。

2024-01-04 23:08:30
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

まずお願いしたいのは、再度ひきこもった彼らを決して責めないでください。相当の無理を重ねてがんばってくれたことに感謝し、十分にねぎらってください。ずっと自責と共に生きてきた彼らを責めることは、被災の状況と相まって二重三重の責め苦を負わせることになり、家族間の断絶が深まってしまいます

2024-01-04 23:09:03
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

そうした事態を防ぐためにも、ハネムーン期にがんばりすぎないように配慮してください。避難所の活動に関わる場合は、ひきこもっていない家族とセットで活動することをお勧めします。他者と関わる役割を依頼するよりは、より負担の少ない、家庭内での役割分担を割り振るほうが消耗が少ないと思います。

2024-01-04 23:09:33
斎藤環 対談集『臨床のフリコラージュ——心の支援の現在地』青土社 @pentaxxx

被災はまたとない対話の機会ですから、たくさん対話していたわり合ってください。 被災時には「ハサミ状格差」が前景化します。仲の良い家族はいっそう仲良く、険悪な家族は一層こじれたりします。そのことが念頭にあれば、被災の混沌を関係性の修復に役立てることも不可能ではなくなると思います。

2024-01-04 23:11:38
鈴木浩保(ヒロポン♡) @SUZUKIHIROO2

@pentaxxx 私がひきこもりから脱出したきっかけは父が末期癌と申告された時でした。家族からその報告を受けた瞬間から急に体が動くようになりすぐに仕事を見つけ休みの日は毎日父の見舞いに行きました。父が亡くなった後も仕事は続けられて結局は数年後仕事のトラブルが原因で鬱になりひきこもりがぶり返して→

2024-01-05 14:09:52
鈴木浩保(ヒロポン♡) @SUZUKIHIROO2

しまい今はひきこもりと普通の生活が交互にやってくる様な感じですが家族と離れ自立の道を模索しているところです。

2024-01-05 14:09:52
宇樹義子(Soraki Yoshiko)🐾 @decinormal1

「ひきこもっていた人は、「社会」が崩壊したさいのフラットな人間関係によってエンパワーされてしまう部分もあります」…311当時の自分の感覚(当時準ひきこもり)を思い出してウッそうそうそうだったんだよ… てなりました… twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 17:56:34
由樹 @frost_columns

斎藤先生の「被災という環境と引きこもり」さんに関するツリーは、災害時の多様な変化に関しての専門職者としての知見は覚えておきたい。 特に、災害発生直後から収束期に至る”一般的な経過”を知っていることは、支援における「見立て」として有効だ。 大事にしたい。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 10:13:21
アディクトのエタイさん@ステップ8・9 @kameari_yuee

これはつまり、社会格差によって一度蹴落とされた人が社会復帰するには、社会のほうが良くも悪くも(被災によってでも)変わらなきゃいけないという話なのだ。だから復興して元の社会に戻ったら意味ないのだ。復興するにあたって社会格差が是正される必要があるのだ。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 05:40:49
アディクトのエタイさん@ステップ8・9 @kameari_yuee

社会全体が、いやむしろ国家レベルで「底つき」をしない限り、社会が変わって生きやすくなることは絶対にないのだ。災害が起きて心躍ってしまう人は、おそらくそこに少なからず希望的観測を持っているとエタイさんは考えるのだ。そう考えるなら災害で心躍るのはある意味正しい反応なのだ。

2024-01-05 05:48:06
蟹江 西江 @wkany1

小説「アラバマ物語」の登場人物の隣人ブーを思い出した。 好きだな、ブー pic.twitter.com/xNLim3jJI7 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 21:12:57
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暁@世間と不登校をつなぎたい @akatsuki_ftk

不登校=ひきこもり、ではないけれど、 斎藤先生の一連のポストは、参考になることが多々あります。 どうぞお読みください。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 11:13:08
ワサ山 リモ @sidecar4

連ツイ読むだけで目に浮かぶようだ。 自分も役に立てる立たなければと躁状態になって頑張って外向きの自分をフル回転させて反動で死ぬ自分が……。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 15:04:07
山之上すみれ(坂道発進職人) @viola_japonica

震災、引きこもりといえば「波よ聞いてくれ」7〜8巻に良い話が twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 13:43:29
キキ @kiki_some_say

この感覚は実体験として理解出来る気がします 衝撃的な出来事へ適応しようとすること、揺り戻しが起こること、しかしそれは絶望ではないこと 非日常と日常は地続きではあるけれど、日常を分断された状態というのはどの人にとってもストレスになるということ それを忘れないようにしたい twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 02:56:05
ましゅまろ@牛乳たくさん飲む @p57iE7DKPnoQZc2

デイケアには精神的病を抱えた人や脱引きこもりを目指してる人がいて、まさにこういう状態だ。私も今思えばハネムーン期で「私、それやります!」と率先してあれこれやったあと20日ほど引きこもり主婦に戻った事がある。復帰できたのは職員さんや他の利用者さんが「待ってるよ」と電話くれたからだ。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 01:36:06
AnoMArts/アノマーツ(子どもの本、絵本、児童書) @anomarts_PB

ひきこもりの人や家族が被災した時の心構えを具体的に示してくれています。不登校の子どもにもあてはまることも多く、とても参考になります。 twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 10:18:50
内藤朝雄 @naitoasao

原発事故、安倍政権、北朝鮮核危機、コロナ…と危機が生じるたびに非常時におけるうるさいひきこもりとして、膨大な時間と労力をかけ新しいジャンルを勉強してネット媒体に書いてきた。この記録自体が非常時におけるひきこもモデルの病碩学的資料になっているかもしれない gendai.media/list/author/as… twitter.com/pentaxxx/statu…

2024-01-05 02:42:49
内藤朝雄 @naitoasao

概して勉強は苦手で、学校では学力の低い方だったが、記事を書くために新しいことを一から勉強する学力はそこそこあるのだろうな。専門家からはよく自分がそうだと言われる「発達障害」について数ヶ月集中的に勉強して記事を書いたら、児童精神科の拠点病院で講演を依頼された。患者としてではなく。

2024-01-05 02:42:50
内藤朝雄 @naitoasao

専門外のことをかなり勉強した。  gendai.media/articles/-/558… 十代のころから記事を書いていた。原稿料をもらったときはうれしかった。 izime.hatenadiary.org/entry/20070315… こういうのをアクティブ・ラーニングというのだとすれば、学校や学歴とは別の広い社会領域で、生涯にわたり展開する学習埋め込み社会

2024-01-05 02:42:51
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