【映画】『発達に難のある少女を中心に、“家庭”が失調してゆく様を描いた心痛映画』⇒「胸がズキズキしますねこれ」

ゆいちむと映画 @yui_mov

『発達に難のある少女を中心に、“家庭”が失調してゆく様を描いた心痛映画』 あみ子はちょっと風変わりな女の子。 優しいお父さん、いっしょに遊んでくれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしていた。 だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていくことになる。 社会の常識や学校のルール、そして空気を読むことと無縁に生きる少し“変わった子”である主人公あみ子。 彼女の奇行により、バラバラになってゆく家族の様子を描きます。 『ワンダーきみは太陽みたいなハートフル系かな？♡』などと、とんでもないミスリードのまま鑑賞すると重傷を負うヒューマン界のやべーやつ。 攻撃力は暗黒騎士ガイアくらいある（適当） まだ奇行が可愛らしく見えるほのぼの日常パートから始まり、母親の死産を経て、あみ子が無神経にも庭に“お墓”を作ってしまった事を機に母親が精神崩壊、家庭が失調してゆくというあらすじ。 胸がズキズキしますねこれ🤦‍♀️ 感想をまとめるのが難しかった作品ですが、率直に言えば残酷。 観る人によって印象が変わる作品かなと思います。 バッドエンド系には入りませんが、並のムナクソ映画よりも心痛強かったです。 他者の立場に立てるような共感力の高い人ほど、あみ子に対する解像度は高まり、それに比例して心的疲労が増大するのかなと。 周囲の人間と明らかに周波数の異なるあみ子。 ありのまま生きることは出来ないのか。 変わっているのは彼女だけなのか。 彼女に必要なものは何なのか。 そのために犠牲は必要なのか。 複雑な感想を抱かずにはいられない内容ですが、残酷で世知辛いものの、あたたかみや希望も感じられる内容でした。 “おいでおいで”のとことか素晴らしかった。 一瞬、ムナクソ映画学会員も仰天レベルのやつか？？と思ったら違って心底ホッとしましたね。 このテーマに興味のある方、考えてみたい方にお勧めの一本🫶 『応答せよ、応答せよ。こちらあみ子』