Shota KATO@st_ktu氏による、英文論文執筆時に気を付けるべき、各節の時制の使い分けについての要約

要約、ありがとうございます。完了形が多いが、日本語だと過去形で良いのか。
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Shota KATO @st_ktu

論文の時制について、Science Research Writing: for native and non-native speakers of English に書いてあることをツリーにまとめます。 amzn.to/48vWc0q

2024-01-12 01:17:03
Shota KATO @st_ktu

【Abstract】 論文/研究が何をするのか、論文に何が書かれているのかは、現在形で書く。方法(何を行ったか、何を使ったか)は過去形。結果と示唆は、過去形でも現在形でも良い。結果や示唆について、論文本文では過去形でも、要旨では現在形を使うことがある。価値や貢献は現在完了形か現在形。

2024-01-12 01:17:03
Shota KATO @st_ktu

【Introduction】 これまでの研究や貢献の紹介には過去形、現在形、現在完了形のいずれかを使う。現在形は過去の発見が恒久的な真実を構成すると判断した場合に使う。論文の主題である自身の研究についての説明には現在形。研究の目的は達成されていたら過去形、継続していたら現在形で書く。

2024-01-12 01:17:04
Shota KATO @st_ktu

【Methods】 自分が行ったことは過去形、標準的な手順や装置は現在形で説明する。 【Results and Discussion】 図からわかることは現在形、図中の情報が得られた経緯は過去形で書く。Introductionと同様で、過去形は著者が発見したこと、現在形は永久的な真実を構成すると判断したことに用いる。

2024-01-12 01:17:04
Shota KATO @st_ktu

【Conclusion】 現在形と現在完了形を使い、論文に書いたこと、結果によって示唆されること、研究で達成されたことを述べる。

2024-01-12 01:17:04
Shota KATO @st_ktu

コメント:英語論文を対象とした話なので、現在完了形が結構出てきます。 日本語の場合、現在完了形は現在形か過去形のいずれにもなり得ます。例えば、先行研究の紹介では現在形で流行について書くことがありますし、結論では現在形よりも過去形で書く場合が多いです。 参考にはなるはず…

2024-01-12 01:17:05
Shota KATO @st_ktu

重要な点だけピックアップしてる+意訳を含むので、原著通りにはなってないです。ざっくりとした指標にはなると思います。

2024-01-12 01:22:41