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KUMI_Kaoru @KaoruKumi
日系三世くんの自己紹介。  日本にはひとりで一か月暮らしてきました。  小さいときから日本製のアニメにぞっこんです。  ブラジルではけっこうたくさん番組を見ました。  とうとう日本にたどり着くチャンスを得てうれしいです。 和訳するとこんな感じ。びみょーな英語を喋ってる。 pic.twitter.com/Q9irIqjDZZ
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現在完了時制をやたら使うんですよ。この章でこの時制がカリキュラムに登場するので、リカルドくんに託して、やたらこの時制をくりだしてくるの、この教科書。
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この自己紹介、実は過去時制(中三どころか中一で習う)でまにあってしまう。  ぼくは日本のアニメを見て育ちました。  ブラジルではたくさん放映されています。  日本には小さいときから憧れていました。  家族そろって一か月前に来ました。  そしてとうとう日本の学校に通い始めました。
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こんな風になる。  I grew up with Japanese cartoon shows.  They are very popular in Brazil.  I longed for Japan since I was a kid.  We came to Japan one month ago.  Now I finally started going to school in Japan. すべて過去時制ですね。これで立派に通じるし、正しい英語。

訂正。二つ目は現在時制でした。

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このほうがずっとスマートなあいさつなのに、教科書のなかでリカルドくんは、強引に現在完了形であいさつさせられるわけです。
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過去形と現在完了形はどこがどう違うのか? 私も中三のとき、ここがわからなくて、嫌々つけられた家庭教師(地元の男子大学生、京都訛り)に何度も殴られました。本当ですよ。キレちゃったんですね彼。当時の私は心身症のなりかけで、記憶が途切れることがあって、それが反抗的態度に取られた
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で、今の私が当時の私を世話するとしたら、こんな風に教える。  あのね、過去形は「~た」の1パターンでだいたい間に合うんだけど、現在完了形は3パターンあるわけ、日本語に置きかえるのにね。 1パターンでほぼ間に合うのが過去形で、3パターンを強いられるのが現在完了形。わかりやすい説明。
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さらにこう続ける。 「中学英語はホンモノの英語ではないの。『~ing=している』とかに1パターン化された、すごく人工的な代物なのよ。このほうが中学生の子にはわかりやすいという、親心のつもりなんでしょうね。ところが中三で現在完了形を習う時、とうとう1パターンでなくなるわけ。3になるの
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「教科書を作っているひとたちにすれば、中一、中二はなんとか1パターン化で押し通せるのだけど、中三でとうとうこの手を投げ出してしまう。なぜって現在完了形は、1パターン化で手に負える代物ではないから。つまり、ここで『親心』が空中分解に至るわけ」
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「ここまではニコニコしていたのに、現在完了形の登場で、教師が鬼の顔に変わるようなものね。『お前らガタガタいわずに3パターン覚えやがれ!』って」
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「『子どもにはやさしい教え方をしよう』『1パターン化して、順に教えていこう』『ほんとうは英語はそんなパターン化が効かないのだけど、あえてそうやって教えていこう』『教科書のほうもパターン化された英文を揃えてほしい』と、英語教師は考える。『親心』からね」
KUMI_Kaoru @KaoruKumi
「けれどもこの『親心』、いずれ壊れてしまうの。現在形、過去形、ほかいくつかの時制を順に教えていって、とうとう中三で現在完了形をデビューさせるときが来て、で、この時制はどう工夫しても1パターン化が効かないわけ。『子どもには1パターン化して教えていきたい』という『親心』が空中分解」
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「そういうわけで教師の態度が変わる。『お前ら今まで俺はずっとホトケ顔だったが、ここから先はもうそんな顔してられない。高校入試で落ちたくなかったら、がたがたいわず3パターン覚えやがれ!』と君子豹変す」
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「理想と現実が裂けていく。ここまでは教科書のほうを工夫してもらって、裂け目をうまく覆い隠せたのだけど、現在完了形はもはや覆い隠せない。それで仏が鬼になる」
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「いい?中一の段階で、もう裂け目って生まれていたの。たとえば『can=できる』とあなたたちは1パターン化して教わっていると思うんだけど、ほかにも『can=可能性がある』とか『can=よかったらしてあげる』とか『can=許可をもらっている』なんてのが本当はあって、ネイティヴはばんばん使ってる」
KUMI_Kaoru @KaoruKumi
「けれども教科書にはそういう『can』は載せないで、『can=できる』パターンのものだけを掲載して、つじつまを合わせているわけ」
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「だけどね、そんな帳簿のごまかし技が、いつまでもできるわけないのね。中三でとうとう破裂してしまう
KUMI_Kaoru @KaoruKumi
「現在完了形のデビュー戦で、とうとう破裂してしまうの」
KUMI_Kaoru @KaoruKumi
「『ずっと〜しています』『〜したことがあります』『〜したところです』の3パターン。日本語で考えると、これ全然ニュアンス違うんだけど、英語ネイティヴには同じものらしいのね。ほら、私たちが『庭を走っている』と『奴には前に会っている』のふたつを、同じ『~ている』と考えるように、ね」
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「小学校から国語の授業を受けてきて『~ている』の用法は何パターンもあるんですよと習ったかな?習っていないと思う。そういう生徒が、英語を習いだして『canには何パターンもあるんですよ』といきなり教わったらパニックを起こす。それで『can=できる』と1パターン化してしまう」
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「しかしこんな帳簿のごまかしは、いずれ破綻する。事実、中三で現在完了形を教えるにあたって、とうとう3パターン化される。教師の顔が鬼になる。生徒はとまどい、おののいてしまう。『高校入試で落ちたくなかったら、がたがたいわずに丸覚えしろ!』と脅され、泣く泣く暗記。これで英語嫌いになる」
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こんな風に(ちょっと冗長になってしまったけれど)説明しますね。

コメント

(あ)@お気持ちヤクザ @MutsuniNaruBeam 2018年9月4日
いっそ、中学の時点では教えないほうがマシなんじゃないか
KUMI_Kaoru @KaoruKumi 2018年9月4日
MutsuniNaruBeam それは私もちらっと思ったのですが、そのカリキュラムだとまた違う弊害を生むのではないかと想像します。どんな弊害か…ちょっと想像つかないのですが。 いつも思うのだけど、小学校の国語で「~ている」や「~られる」や「~できる」のような超基礎的ないいまわしが、実はいくつもの用法を抱えていて、外国人にはとっても難しいんだよって、小さいうちに体感させる(何か教室内でミニゲームをさせる)と、あとで中学英語で活きてくるのですが。
ニートその3 @apribi 2018年9月4日
自動翻訳技術が日々進化してるし、そのうち翻訳しやすい日本語の授業になってるかもなーw
おろろ @fYe39CoQsPrbZVK 2018年9月4日
一対一になるもんじゃないんだから最初から色々なパターン出してニュアンス掴ませる方がええわな
のび @Novifam 2018年9月4日
日本語文法だってれるられる4通り可能受身自発尊敬とかやってんのに何いうてんねん
夏越丸@ねんくり引き取り先募集 @nagoshimaru 2018年9月4日
よくわからんけど確かに完了形で私の英語苦手なのが決定的になったのは事実だな。
KUMI_Kaoru @KaoruKumi 2018年9月5日
nagoshimaru ですよね私も家庭教師に何発も頭蓋骨を殴られた箇所です。さすがにもう辛抱できなくて彼がやってくる直前に失踪して夜10時すぎまで家に戻らなくて、彼は首となりましたが。学校(と進学塾)で3パターンの練習問題をしつこくやらされるうちに「ああ、なんだ順に和訳パターンを当てはめてみて一番はまるものを答案に書き込めばええのね」と悟りを開いて点は取れるようになったのですが…