松山洋平『書評・飯山陽「イスラム教の論理」』を吟味する

飯山氏によるムスリムの行動っをイスラムの戒律に即して理解する方法は、関係方面では画期的な方法らしい。これを高く評価しながら問題点を指摘する松山氏の書評を批判的に吟味する試み
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情報創発研究 @takeoquolaid

「いかりちゃん本」書評の所感 書評 : 飯山陽著 『イスラム教の論理』松山洋平 アンチの皆さんの「悪口」の根拠になっているような jstage.jst.go.jp/article/jorien… この程度の批判への反論ならイスラム教の知見が無くてもできますよね。 pic.twitter.com/CvywAVx5L6

2024-01-20 17:22:54
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ではやつがれが 書評批判 松山洋平「書評・飯山陽『イスラム教の論理』」 jstage.jst.go.jp/article/jorien… pic.twitter.com/Xa3MW8WdMF twitter.com/takeoquolaid/s…

2024-01-23 10:01:54
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無さそうですね。飯山さんは相手にしないだろうし。 ということで。 コーランを読んだことすらない やつがれめが批判してみようか。

2024-01-23 01:37:49
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いかりちゃんこと飯山陽さんは「論理」を展開しているのに、アンチの皆さんは“自称研究者” ”狂乱” ”嘘つき”etc、もっぱら人格攻撃に終始して「論理」を批判しないのは何故? その「秘密」がアンチ各位がよく論拠に挙げるこの書評に。

2024-01-23 12:12:52
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ではスタート この書評の骨格は、 1.本書はイスラム教の戒律解説を通じてそれがイスラム過激派の行動の内的要因であることを論じている。イスラム過激派の行動の背景を理解するにはイスラム教の戒律の究明は不可欠であり、本書の問題意識は画期的である。しかし、作業にはいくつかの問題点がある twitter.com/takeoquolaid/s…

2024-01-24 22:19:15
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2.第一の問題点 本書が採用している方法からしてイスラム法の正確かつ十分な理解が前提になるが、著者はイスラム法学の諸理論について正確な理解を欠いているため、法への言及には誤りや不確実が多く見られる。 以下例示する (①~⑬を例示)※キモの一つなのであとで検討する

2024-01-24 22:42:47
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第二の問題点 イスラム教の特殊性を無用に強調すること “第二の問題点は、著者の(イスラム教を含む)宗教全般についての先入観と無理解である” 。 一般に世界観宗教は他教の世界観を真実とは認めない。

2024-01-24 22:55:34
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第三の問題点 全体的な”論の進め方・レトリック” 論理は、多くの要素を削ぎ落として進められている。ジハードの定義、クルアーンのジハードと過激派のジハードとの異同等を論じないまま、“異教徒は殺害の対象”、”世界征服を目論む宗教“として紹介、啓示を巡る議論を無視したクルアーンの恣意的な引用等

2024-01-24 23:12:16
情報創発研究 @takeoquolaid

5.結語 本書はイスラム教徒―過激派の思想、行動とイスラム教の教義との連関をイスラム法の論理に即して論じている。 これは過激派とイスラム教との無関係を主張する一般書と異なり正当な方針だ。 しかし(見てきたように)種々の問題が散見されるので所要の知識を備えて注意深く読むことが要求される。

2024-01-24 23:26:13
情報創発研究 @takeoquolaid

以上で『書評』の要旨の説明はおしまい。 ちょっと説明しておくと「戒律」とあるのは一般用語、コーランその他教徒の行動を律する規範も全体を指す。 内容の吟味は明日、予告しておくと1~5,特に2の①~⑬全編にわたって「突っ込みどころ満載」ですからね。

2024-01-24 23:37:49
情報創発研究 @takeoquolaid

書評を一文でで表現すると: 「本書の著者の問題意識は画期的だが論理の展開に不正確、不十分な個所が多いので読むときは注意が必要」 と言うことですね。 本書評を根拠に”飯山は批判を無視”、”飯山は研究者では無い、自称しているだけ”などと論う者が散見されるがどこをどう読んでいるんだか・・。

2024-01-25 00:22:47
情報創発研究 @takeoquolaid

ここから松山さんの『書評』の内容を吟味する。 冒頭『書評』は教徒の行動とイスラム教との連関の有無を論じるにはイスラム法の知識が求められるとする本書の主張はきわめて妥当かつ高い画期性を持つと言う(言外に本書以前の「連関の有無」はイスラム法の論理に拠らずに論じられていたと言う認識?) twitter.com/takeoquolaid/s…

2024-01-25 17:04:24
情報創発研究 @takeoquolaid

松山said;”本書の特徴は、イスラム法の理論に依拠して議論を展開する点にある” 議論の方法は、①教徒の行動を例示して ②これをイスラム法の条理で説明するというもの(mine)だが 【問題点1】イスラム法学の諸理論について正確な理解を欠いている(その結果、どのような問題が起きているかは指摘せず)

2024-01-25 17:19:17
情報創発研究 @takeoquolaid

以下、評者が誤りor不正確と指摘する①~⑬について、「イスラムの知識を欠く者」がいくつか所感を述べてみたい。 ①教義―戒律から導かれる解釈(解答)の等価性について 等価でないとするなら誰が価値を決定するのか? 彼と神の関係如何 究極、価値は個人の選択 ②「異説がある」とということですね。

2024-01-25 18:38:10
情報創発研究 @takeoquolaid

③暴政への反逆は合法では無い、そうだが”イスラム法に反し暴政を行う”場合は如何? ”厳しく制限”と禁止は同義では無い。 ④異説がある、と言う指摘ですね。 ⑤そうすると10/7ハマスの奇襲はジハードでは無いどころかイスラム法に反する大量殺人ですか。 その旨信徒は糾弾していますか?

2024-01-25 19:05:40
情報創発研究 @takeoquolaid

⑥~⑬についてはパス。いずれも「諸説あり」の感じ これらの各項は「イスラム法学の初歩的知識」があれば分かること、著者はこのレベルの理解も覚束ないまま構築した「イスラム教の論理」で主張を展開していると評者は批判するが、はて、本書で「イスラム教の論理」が展開されているんですか?

2024-01-25 19:31:06
情報創発研究 @takeoquolaid

―幕 間― 評者は、著者を“イスラム法学の初歩的知識も覚束ないままイスラム教の論理を構築”と断じるが、これは当然、飯山陽博士の学位論文『イスラームにおける「法の目的」マスラハ概念の理論と実践』をも検討した上での評価だろうからぜひ学位論文の「覚束なさ」も剔抉して。判定出来るんですよね。

2024-01-25 19:55:23
情報創発研究 @takeoquolaid

問題点3について 三段論法:評者が問題にしているのは三段論法ではなくてその大前提の定義について、ですね。 例えば指摘されているジハードの定義の問題。 これは本書の趣旨、目的を踏まえるべき、議論の根幹なのでもう少し考えてから。

2024-01-26 16:28:20
情報創発研究 @takeoquolaid

第三の問題点 ”論の進めかた~レトリックについて” ここが本丸、ここの批判を通じて「飯山理論」以前の言説の全面批判へ。 今日中に終わる予定だがその前に雑用を。 twitter.com/takeoquolaid/s…

2024-01-27 11:19:32
情報創発研究 @takeoquolaid

検討するのは「書評」p77―26行以降 1.「三段論法」は論考過程の常道 2.レトリックは言説の目的に従う 本書の目的は、近年特に可視化されることが多いイスラム信徒の行動と教義・法の関係を説明して、関係各方面のムスリムの行動理解に資すること。啓示の研究では無い。

2024-01-27 15:17:03
情報創発研究 @takeoquolaid

方法は: 1.ムスリムの行動を抽出し 2.その行動の動機、目的を啓示で説明する 本書の目的はムスリムの可視行動と啓示の関係を説明することであり、信仰の深化や論理の探求では無いことを確認して批判すべき。目的を外した視座からの「無い物ねだり」は批判としては的外れ←以上、前提として。

2024-01-27 15:17:03
情報創発研究 @takeoquolaid

著者はイスラム研究者たる研鑽成果を踏まえて前述の目的の為に本書を上梓している。 本書で説明されているのは、現実の可視化されたジハードと戒律との関係でありイスラム諸派のジハード定義では無い。 現実のジハード行動を説明するにあたって例えば「大ジハード」の説明は不要である。

2024-01-27 15:52:50
情報創発研究 @takeoquolaid

本書の批判は、①目的(問題意識)そのものの批判、②目的遂行作業の批判 ③その他の思惑による批判 等がありうるが、評者は著者の問題提起を高く評価していることを前提にすれば、評者が本書の不足・不備と指摘するところは、目的に照らした場合、果たして妥当だろうか?

2024-01-27 16:04:23
情報創発研究 @takeoquolaid

評者曰く”本書はイスラム教徒―特に過激派―の思想・行動とイスラム教との関係をイスラム法の論理に依拠して論じようとしている(中略)しかしながら本書は全体にわたって、種々の問題がさんけんされる。そのため、イスラム法学の知識、クルアーン解釈の知識、昨今の「過激派」と「穏健派」の解釈の異同に

2024-01-27 16:12:11
情報創発研究 @takeoquolaid

ついての知識等を備えた上で注意深く読まなければイスラム教についての誤った理解をもたらす可能性が高いと言わざるを得ない” 果たしてそうでしょうか? 上記のような条件を整えて読まないと理解を誤る可能性が高いというなら、本書の目論見は失敗している、ということになりますが・・。

2024-01-27 16:22:05
情報創発研究 @takeoquolaid

本書は、読者が「イスラム教を理解する」ことを目的に書かれたのではなくて、読者の「ムスリムの行動とイスラムの戒律の関係を理解したい」という需要に対して、イスラム法学の専門家である著者が(その到達している先端的知見を踏まえつつ)ムスリムの行動をイスラムの戒律に即して説明したもの。

2024-01-27 18:28:30