インタビュー術あれこれ

インタビュー術あれこれ。質問をする際、具体的な話題に絞るのか、抽象的に投げかけるのか、また紋切り型の質問をする際の工夫など。 語り手はアニメ媒体を中心に仕事をしているライターの方々です。
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インタビューの際に「抽象的な質問」を投げかけるのはありやなしやという話題を受けて。

藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

うーん、本質的にはそのとおりだけど、実践的な意味ではケース・バイ・ケースかなぁ。

2011-12-20 11:02:30
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

短い時間の中で見出しに使えそうな言葉の数を増やすというメリットがあるし、放送やリアルタイムのトークであれば、抽象的な質問は「句読点」の役割を果たすこともあるし。

2011-12-20 11:06:52
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

具体的な質問は逆に「おぼえてないなー」とか「忘れました」というトラップに引っかかる可能性もあって、流れが滞っちゃうということも忘れちゃならないよなーと。

2011-12-20 11:08:57
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

「急がば回れ」と「善は急げ」という矛盾することわざがなぜあるかというと、人生、ケース・バイ・ケースだから。。「べき」論というのは、自分の中の偏りを是正するカウンターとして考えるべきなんだろうなぁと。「べき」論を「べき」論で補強するのは教条主義かと。  #Fb

2011-12-20 11:12:53
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

「聞きたいことを聞く」ことも大事なんだけど、同じぐらいに「言いたいことを自然に言ってもらう」のも大事だよなーと。これは本当に自戒をこめてだが。

2011-12-20 11:15:32
小黒祐一郎 @animesama

@fujitsuryota 「言いたいことを自然に言ってもらう」のは大事ですよね。「聞きたいことを聞く」よりも難しいと思います。

2011-12-20 11:20:46
八作🐳㌠ @brikix

@fujitsuryota アニメの見方でもそうですが、方法論がまず先にあって、それにあてはめるような順番は、アニメならアニメを、狭くしてしまうと感じます。あと、個人的に、若いころにそういう人を多く見たので、「若い人は頭が柔軟」というのは、昔からうそじゃないかと思っていました。

2011-12-20 11:21:14
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

@brikix  若いときのほうが(たいしたことない)テクに頼りすぎ、という感じは一般論的にあるかもしれませんね。方法論を使いつつ、目的化しないように心がけたいところです。

2011-12-20 11:24:57
小黒祐一郎 @animesama

@fujitsuryota 理想のひとつが「本人が言いたいけれど、なかなか言葉にできない内容(「する機会がない」を含める)」を言葉にしてもらい、それをテキスト化する事ですかね。それも理想のひとつでしかないですが。

2011-12-20 11:29:16
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

@animesama  そうですよね。僕はせっかちなのと、そこを先回りして言葉にしたい邪心があるので、そこに失敗しがちです。ヘタな先回りするぐらいなら好き勝手に書けばいいじゃんということで、評論書いている側面もありますね。

2011-12-20 11:32:00
小黒祐一郎 @animesama

@fujitsuryota 僕も、先に自分で結論を言ってしまう場合はあるんですが、その場合も、その後の展開で話が上手く転がれば問題なしかと。

2011-12-20 11:35:19
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

@animesama  それが相手の言いたいことであってもなくても、そこからのリカバリーは経験値で多少なんとかなるようになったかな、と。

2011-12-20 11:37:54
小黒祐一郎 @animesama

@fujitsuryota 間違ったことを言って、それをインタビューイが訂正する事で、話が展開するならそれもOKです。

2011-12-20 11:39:35

ここから「紋切り型」の質問をする際の工夫について

いとうきょうこ @itohkyoko

私は一万字インタビューとか長いものをやったことないのでアレだけど、今のとこ、下調べに時間かければ、紋切り型の質問から始まるキャッチボールを豊かな、変化に富んだものにしてくれるという実感がある。

2011-12-20 11:38:09
いとうきょうこ @itohkyoko

(承前)キャッチボールしながら、流れで、「あなたのことが好き」「話が聞きたい」って気持ちを伝えて、相手がほぐれてくれたらなあと思うかも。

2011-12-20 11:39:15
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

@itohkyoko  そうそう。紋切り型が悪いワケじゃないのよ。そこから一歩も出ないことがわるいのであって、通り一遍のことを聞かざるをえないことはいっぱいあるので、それをどうふくらめるかかと。

2011-12-20 11:39:42
nekokatz @nekokatz

@fujitsuryota @animesama 「いつも聞かれすぎていることを避ける」のも重要ですね。準備さえすれば回避できることだし。

2011-12-20 11:39:11
藤津亮太/7月発売『増補改訂版「アニメ評論家」宣言』(ちくま文庫) @fujitsuryota

@sw_nakanohito @animesama   ただ媒体によっては聞かざるを得ないことも多いわけで、それはケース・バイ・ケースですね。親しければショートカットもしますけど、初対面だと原則言葉にしてもらわないといけないので「繰り返しになりますが」とお願いすることもあります。

2011-12-20 11:41:28
小黒祐一郎 @animesama

@sw_nakanohito 「よく聞かれること」ではあるけれど、それを聞かないとまずい場合もあって、その時こそスキルが要求されるわけですよね。

2011-12-20 11:41:32
小黒祐一郎 @animesama

@fujitsuryota @sw_nakanohito ですね。「他でもお話になられていると思いますが」と先に断る事が多いです。最近はインタビューイに「△△△でも話しましたが⋯⋯」と前置きされてから話が始まる場合もあります。

2011-12-20 11:44:39
nekokatz @nekokatz

@fujitsuryota @animesama そうですね、お約束質問は工夫したいですね。決まり文句以外を引き出したい。あと、時間の経過によって本人の考え方に変化が有る場合もあるし…。インタビュー前半のアクセントをどうつくるか、いつも考えちゃいます

2011-12-20 11:44:42
ムカシオナガザル はがない同盟NO.55 @onagazaru

@fujitsuryota @sw_nakanohito @animesama ありますねえ。仕事でインタビューに陪席してて、聞き手も語り手も知り合いだと「あらためてうかがいますが、今年おいくつになりますか」とか、傍で聞いてて心中「いや、●●さん、それは知ってるでしょ?」…

2011-12-20 11:46:53