鳥賀谷さんが民間放送テレビには期待しない理由

烏賀陽　弘道 @hirougaya

きょう民放テレビで「金正日が死去して国民がみんな嘆き悲しんでいるような報道ばかり流すのは政府のイメージ戦略である」とかいってましたが「東日本大震災が起きても国民がみんな笑顔で復興に励んでいるかのような報道ばかり流す政府のイメージ戦略」に沿った報道ばかりしているのあなたでしょう。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

きょう民放テレビで「金正日が死去して国民がみんな嘆き悲しんでいるような報道ばかり流すのは政府のイメージ戦略である」とかいってましたね。「東日本大震災が起きても国民がみんな笑顔で復興に励んでいるかのようなイメージ戦略」に沿った報道ばかりしているの、あなたでしょう。苦笑

烏賀陽　弘道 @hirougaya

民放テレビの報道って本当に底が浅いですね。ですから私は彼らに報道なんか期待していません。ですから、たまに本物の報道が出てくると喜ぶのです。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（１）報道ステーションのやらせ目撃談　昨年夏、テレビ朝日の「報道ステーション」から出演依頼が来ました。ネタは「HMV渋谷店の閉店」ということで「音楽の街　渋谷の終焉か」というストーリーだった。記者の女性から電話がかかってきて「出てくれ」というので「はあ、いいですよ」と返答した。

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（２）当時の「報道ステーション」の解説者はアエラ時代の上司の一色清さんだった。そういう親近感もあった。まあいちおうテレビ朝日と朝日新聞社は「親戚」なので（テレ朝の社長は朝日新聞の幹部が天下りする）助けてあげようとも思った。

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（３）驚愕の連続はここから。「いつ収録しますか」と言ったら「今夜お願いします」という。「へ！？」「スタジオですか？」「いや、街頭です」「へ！？つまりこれから渋谷に出てこいということですか？」「そうです」蒸し暑い夜、げんなりしたがしゃあない。行った。

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（３）とにかく渋谷へ行った。行ってみたら、もう「シナリオ」ができていて、ライブハウス「屋根裏」のあった場所に立って「屋根裏」を惜しんでくれという。でも場所がわからない。すると担当女性記者が案内してくれた。「ここに立って上を見上げてくれ」という。わはは。こうなるともう「芝居」だ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（４）で「屋根裏」の前で言われたとおりの演技をした。まあ高校生のときに「子供ばんど」を見に来たことがあるので、これくらいいいか、と思った。で「子供ばんどを見ました。懐かしいなあ」としょうもないセリフを言った。女性記者が本社に電話していたのでいやな予感。

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（５）そしたら案の定本社デスクの指示で「子供ばんどのようなマイナーなのではなく、RCサクセションとか見てないのか」という。いやいや、それは私より10歳上の世代ですがな。苦笑。

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（５）要するに報道ステーションのスタッフは「渋谷系音楽に詳しい高齢の音楽ファンが渋谷の衰退を惜しむ」というシナリオを書いていて、その「狂言回し」に私を当てはめようとしているだけだとわかった。馬鹿くさい。

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（６）ここまで来ると「ヤラセ」というのもかわいいような話です。おもしろがってヤラセに協力した私も私ですが。笑　テレビ朝日の報道の看板番組ですらこんな程度なのですから、後は推して知るべし。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（７） 担当女性記者は３０歳前でしょうか。若くて熱心な記者さんでした。名古屋から２年出向しているとのことでした。こんな程度の低い取材ばかりしていてはダメになる、と心配になりました。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（８）で、そのまじめな女性記者を当時出版、新聞、テレビの同業者とやっていた勉強会・交流会に誘ってみましたが、「忙しい」とのことで一度も来臨されず。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（９）テレビ朝日「報道ステーション」のやらせ体験談。あのままああいう愚劣な取材ばかりしていては、記者として使い物にならないでしょう。その上司もヤラセを指示しているような上司だからロクなもんじゃないです。あそこで何年がんばっても記者としては向上しない。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

（１０） 私が「民放テレビに報道は期待していません」というのは、こういう体験も背景にあります。ちゃんちゃん。おしまい。

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（１０） 私が「民放テレビに報道は期待していません」というのは、こういう体験も背景にあります。ちゃんちゃん。おしまい。