玄米茶さん再起動

玄米茶 @genmai_tea

さて、騒動も多少落ち着いてきたようですので「カオスラウンジは何だったのか」と題し、カオスラウンジが求められていたものと何故それが失敗したかを何回かに分けてまとめて行きたいと思います。

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カオスラウンジ立ち上げ時に黒瀬陽平さんは「カオスラウンジとは何か」と題してその方針を発表し、その後の討論会「やはりカオスラウンジとは何か」で宣言自体の矛盾と不備を指摘され、黙り込むと言う事態になりました。

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それから一年半経ち、現状があります。立ち上げ当初の「宿題」は解消されないまま、ただただネット界隈に騒動をもたらす存在になってしまったカオスラウンジとはなんだったのでしょう。

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今まではカオスラウンジ関係者の発言や資料を追って問題点を挙げ、質問をしていたのですがこのまとめに関しては村上隆さん(@takashipom)、東浩紀(@hazuma)さんなどの発言から求められていた形を推測し、お話を組み立てていくつもりです。

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今日のお話は「カオスラウンジ宣言とは何だったのか」「カオスラウンジが求められていたこととは」の二つです。

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まずカオスラウンジ宣言は下記の4つ要素に加えて、「悪い場所」「アーキテクチャ」「ゼロ年代」など東浩紀さん界隈でよく用いられる単語をちりばめることで構成されています。

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4つの要素とは①既存のアートを取り巻く状況の批判 ②各種ウェブコミュニティに存在する強烈な創作意欲について ③カオスラウンジメンバーがウェブコミュニティを中心に活動していること ④10年代の新しいアートを提案すること　です。

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端的にまとめると「ウェブ上での創作活動はアートと銘打たれていないだけで、現行のマーケット・欧米重視のアートには無い強烈な創作意欲と新しい試みが為されている。今までウェブ上での創作活動を中心に行ってきた私達がアート界で何か新しい事をやる」という宣言と解釈できます。

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正直言ってこの「カオスラウンジ宣言」は非常に分かりづらいです。黒瀬さんの言説の欠点として「特徴的な単語について誰がどのような意味で定義付けしたかという点を明確にしないまま用いる」というのがあり、それが混乱を招いています。

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本人とその界隈の人間には意味が通じるでしょうが、多くの人間にアピールするには不向きなタイプな欠点です。他にも黒瀬さんの言説には色々な問題点があるため後日また触れます。

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取りあえずはこの宣言の欠点は明確です。「結局何をするのか」「現行アートを否定したからには新しいマーケッティング戦略が必要だがそれを明示してない」「最終的に個々の作家性に頼ることになるのは目に見えている」などなど挙げたらキリがありません。

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そしてそれら点は突っ込まれまくっているもののはっきりと言語化した回答が出せず、「次の展覧会で！」「次こそは！」と夏休みの宿題並に引き延ばされることとなってしまっています。実際に展覧会で答えが出せてればまだ良かったんですけどね。

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さて、ではカオスラウンジ宣言の意図とはなんだったのでしょう。カオスラウンジメンバー自体がいまいち明確にしていないので、それを語るにはカオスラウンジが何を求められて分不相応なプッシュを受けたのかを考えて行かなければいけません。

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村上さん(@takashipom)含む現代アートサイドから求められていた可能性が高いことは「ネットの流儀」という極めて流動的な扱いづらいものの作品化、及びそれを使って新しいマーケットを開拓することだと思われます。

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つまり今までアニメや漫画を題材として現代アートをやってきたけど、今後流行する新しいネタの使い方と売り方の凡例を見せてくれよ、ということでしょうか。

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東浩紀さん(@hazuma)などのオタク思想分野からは、自分達の言説とリンクされた現代アート作品が制作されることによってその言説を補強しつつ、それをきっかけとして現代アートという分野も含めて色々語っていきたい、とかでしょうか。

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ここでの悲劇は「黒瀬陽平が界隈を持ち出して色々語っているのでどう考えても無理があるフォローをしなければいけない」という状況に追い込まれてしまった東さん界隈の方々です。正直なところ見てて気の毒なレベルでした。

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と言ったところで明日は「黒瀬陽平の言説の問題点とは」という辺りを語っていきたいと思います。

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このまとめに関して書きため分はそこそこありますが、一ヶ月も二ヶ月も引き延ばすつもりはありません。どんなに長くなっても年内には終わらせる予定です。