現在の難局を切り抜けるためにどうすべきか。大学に籍を置く学者は研究しなければならないし、政治家は有権者から(選挙に勝つためではなく)その信頼を得るためにあらゆる努力を講じなければならない。教師は教育しなければならない。
2024-02-13 19:45:32ビジネスマンは売り手よし買い手よし世間よしのビジネスをしなければならない。ラーメン屋は美味しいラーメンを開発しなければならない(美味しいものを食べなければ皆、ストレスで倒れてしまう)。
2024-02-13 19:47:01『伝道の書』が言うがように、「すべて汝の手に堪ることは力をつくしてこれを為せ」。核の火によって我々が皆、焼かれて蒸発してしまう未来は、実際のものである。その未来は、まだ僅かな可能性にすぎないかもしれないが、本当にある。最悪を予見して備える必要がある。
2024-02-13 19:52:22大上段に構えた後で付け加えると、ここまで述べてきたように、アメリカの未来は明るくない。かなり暗いと言ってよいだろう。アメリカの軍事力とGDPで見た経済力は最後の最後まで、そう簡単には揺るがないだろうが、その中身はかなり腐敗していると見て、まず間違いないだろう。
2024-02-13 19:54:41もしかすると、私はアメリカ合衆国に向けて葬送論文を書く必要があるかもしれないと思っている。メインタイトルも、もう決まっている。『ザ・ロング・グッドバイ』。とはいえ、そんな論文を公表する日が来ないことも祈っている。
2024-02-13 19:56:22結局のところ、アメリカ合衆国によって、財閥は解体され、農地改革が行われ、女性を含む参政権が保障され、その安全保障のコストはアメリカが負担してきたが故に、現代日本・そして私という存在がある。
2024-02-13 19:57:50アメリカの占領統治は、おそらく歴史に類を見ないほど、賢明かつ善意に満ちたものだった。当時のアメリカ合衆国の政治家とエリートたちは、まさに「賢者(wise men)」と呼ぶにふさわしい。
2024-02-13 20:00:01しかし、政治家もエリートも学者も、はっきり言って「頭が悪くなる」ことがある。政治においては、進歩するのはとてもとても難しい。「そういうものだ」(カート・ヴォネガット)。だからこそ、「傲慢」が大罪とされるのである。安易な悪口を言ってはならない。
2024-02-13 20:04:14最後に。「あらゆる角度から見て、状況はかなり悪い。これからよくなる傾向もあまりない。しかし希望は捨ててはいけない。希望は、最後の最後まである。とはいえ、早く手を打てれば打てるほど、あとが楽になる。正念場である。仕事をしよう、諸君!」。私からは、とりあえず以上です。終。
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