「神経質な作家の謎の死」

紙ヒコーキ @freeflypaper

もう限界だ。作家の愛人はそう思った。奥さんか私か、今日こそハッキリさせてやる。こんな据え置きダッチワイフみたいな生活には、もう耐えられない――そして、私を選ばなかったら。その時は殺してやる――彼女は計画を立て、午前７時、作家の部屋に赴いた。タバコの箱をポケットに忍ばせて。

紙ヒコーキ @freeflypaper

注釈※ワインが割れるまでもなく横倒しになっていただけで零れた＝栓は開いていたこと、また零れた量が半分ではなく（満タンから横倒しにすれば半分流れ落ちる）少量だったことから、相当量が飲まれていたことが推察できます。

紙ヒコーキ @freeflypaper

注釈※愛人は作家に（電話や合図で）呼ばれたのか、ノックしてなんとか入れてもらったのかはわかりません。ですが、ワインの件を考えてみると、①作家が一人で相当飲んだ②愛人が一人で相当飲んだ③２人でワインを飲んだ＝つまり険悪な雰囲気ではなかった　という可能性があります。

紙ヒコーキ @freeflypaper

注釈※①と②は少々無理がある考え方でしょう。とすれば、残るは③ということになり、神経質な作家が急な訪問者に対しては寛容になれないだろうことを考えると、作家が愛人を部屋に呼びつけたのではなかろうかと推察できます。

紙ヒコーキ @freeflypaper

「私よ、先生」愛人は、開いた扉からゆっくり身体を差し込んでいく。キーのロック部分にテープを貼り付けながら。部屋に這入り、それが気付かれていないのを確認すると、これみよがしにチェーンをかけてみせながら言った。「ほら、鎖はかけたわ。これでいいんでしょう？神経質な作家先生？」

紙ヒコーキ @freeflypaper

午後９時、作家の上に馬乗りになった瞬間を狙って、愛人は作家に愛を問うた。「ああ、愛しているよ」「じゃあ、奥さんと別れてくれる？」「いや、それは……」（以下テンプレ）結局は別れる気が無いことを読み取った愛人は、マウントポジションから作家の首を絞めた。

紙ヒコーキ @freeflypaper

（とうとうやってしまった…）しかし、愛人はこの件で罪を負う気はなかった。この人が悪いんだ。この人が……。愛人は当初の計画通り、アリバイ作りを始めた。

紙ヒコーキ @freeflypaper

まず情事の跡を隠す為にベッドと、それから部屋を滅茶苦茶に荒らした。物取りに見せかける為、財布から金品を抜き取った。邪魔になるようなら後でトイレにでも流してしまおう。

紙ヒコーキ @freeflypaper

……物盗りに『見せかける』なんていうのは、物盗り以外の誰でもやるだろう。そう、例えばあの編集でも。彼女は持ってきた煙草を灰皿の上に置き、火をつけた。

紙ヒコーキ @freeflypaper

草の臭いがつかないよう、浴室か他の部屋に避難しながら、彼女は考えた。これで後は、灰皿をぶちまけておけば、煙草を吸った後に乱闘があったように見えるだろう。

紙ヒコーキ @freeflypaper

あとはロックされていない扉、いわば開けっぱなしの扉から出て、テープを剥がして閉めるだけでいい。そうすれば容疑は自分には向かない。自分はキーを持っていない。スペアだって、マスターだって。だから、私はこの部屋に、入る事も出る事もできないはずなのだから……。

紙ヒコーキ @freeflypaper

文字数調整しながら気付いたんだけど、作家は多分服を着ていたのだろうし、コトが終わった位のタイミングに殺人は起こったのだと思います。①始まる前、は油断していないし時間が合わない　②死後に着せた、はちょっと無理がある　③遺体は全裸だった、はアンフェアなので。

紙ヒコーキ @freeflypaper

なぜちょっと小説気味なのかというと細部を詰めるのが面倒だからです。以上！

@sotohanet

@sebas_chan_ きっとこれ犯人誰にしたかによって深層心理が分かる系の心理テストだぜ。

@sotohanet

@sebas_chan_ 編集者を選んだあなたは、自分を抑圧して生きている人。仕事に忙殺されて、本当の自分を見失っていませんか？そんな自分を変えたいという気持ちが強い人は編集者を選びます。休日は少し息抜きしてみて。ラッキーカラーはイエロー。ラッキースポットは水族館。

@sotohanet

@sebas_chan_ 愛人を選んだあなたは、愛に生きる人。でも本当の愛はこれでいいのかと不安になっていませんか？そんな、愛に悩みを持つ人は愛人を選びます。たまには一人で自分を見つめ直してみるといいかも。ラッキーカラーはレッド。ラッキースポットは美術館。

@sotohanet

@sebas_chan_ ボーイを選んだあなたはお金を大事にする人。でも、お金を大事にしすぎて、人間関係をないがしろにしていませんか？そんな、お金に固執する人はボーイを選びます。たまにはお金のことは忘れて友達のことを思い出しては？ラッキーカラーはブルー。ラッキースポットは競馬場。

紙ヒコーキ @freeflypaper

@economyP 煙草を吸うのって編集者だけじゃありませんでした？つまり編集に疑いが向くと考えたと思うのですが…。　「（自分以外の）誰でも可能な密室」という状況を造り出すことが、唯一『動機』を持つ（今解答中の）彼女の行動の意味です。

紙ヒコーキ @freeflypaper

どっちみち、作家が他の部屋に行って殺されて本人のキーを使って（愛人）　作家が出て行った隙に足かけて侵入（編集）など、『ドア開けっぱなし』ガジェットは重要になると思います。

@denta_221

ヒャッハー！ 昼間に呟いてたミステリの小説風回答をカミヒコーキ @freeflypaper さんが書いてくれたぜ！ ヒャッハー！

@denta_221

「アリバイトリックをやっている」→この三人の中でアリバイがあるのはただ一人…とすると、犯人は愛人なのかもしれないな… 従業員は「実現可能」「動機もなくはない」ということからスケープゴートかな。追い詰められるきっかけは「死因が絞殺だと口走ってしまった」ことと予想。

@denta_221

＜「紙ヒコーキさん。貴方は探偵じゃなくて、作家になるべきでしたね(褒め言葉)」 (それが言いたかっただけですシリーズ)

@denta_221

＜「確かにTLに美少女名探偵はいなかった。けどね、もっと尊いものをぼくは見つけたぜ。それはぼくの周りにはこんなに素晴らしい探偵たちがいたってことさ！」(夕日に向かって走り出すでん太)

@denta_221

おじいちゃんの言うことも分かるんだけど、ぼくのかんがえたちょうすいりにありがちな「よく考えたら三人とも実現可能じゃね？」に対して、「実現可能な人じゃなくて犯人しか知らない情報を知ってる人を探すべきだった」となるのは、ぼくはけっこう納得した。

@denta_221

@akiku2 そこは確かに苦しいけど「～ということを伝えて」とあるので、他のことは伝えてない、と捉えました。