- SakrelBahr
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ここの処 THE HISTORICAL NIGHTS' ENTERTAINMENT を読んでるんですが 一巻収録のTHE NIGHT OF STRANGLERS—Govanna Of Naples And Andreas Of Hungary(絞殺の夜~ナポリ女王ジョヴァンナとハンガリーのアンドレア) がめちゃくそ面白い これ完全にヤクザの抗争だよぉ! note.com/itomaru/n/nc05…
2024-02-22 19:59:15複雑な遺言のせいで女相続人を中心にした殺人事件が起こるあたり横溝正史ワールドに例えるべきか 登場人物の9割9分が権力奪取にアグレッシブでバイオレントな屑なので、無惨にコロコロされても「デスゲームに自分からエントリーしたようなもんだしなぁ」 と高みの見物できるとこがイイよね
2024-02-22 20:01:19老王の遺言
メインキャラその1 ロベルト賢王(Roberto I 1277年 - 1343年) ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD… 犬神佐兵衛ポジ 兄の息子ハンガリー王カーロイ1世を押しのけてナポリ王位を得たために、自分の死後の継承権安定を図って孫娘のジョヴァンナとカーロイの次男アンドレアを結婚させる(この時、花婿花嫁共に6歳)
2024-02-22 20:07:05「これでハンガリーに行った兄貴一家との跡目争いを回避できる。ジョヴァンナとアンドレアの共同統治でナポリも安泰じゃ~」 「あ、ジョヴァンナの妹マリアも膨大な持参金付きでカーロイの長男ラヨシュと婚約な!」 #見上げるようなでっけえフラグ
2024-02-22 20:07:50孫娘の結婚から十年後、ロベルト賢王崩御 ナポリ宮廷はジョヴァンナ女王単独統治を支持する有力貴族中心の派閥とアンドレア支持派のハンガリー貴族+非主流派ナポリ貴族の派閥でまっぷたつ 両勢力ともにアヴィニョン教皇庁を味方につけるべく金とコネを駆使 カジュアルに飛んでくる教皇勅書
2024-02-22 20:09:38※ロベルト賢王の弟ターラント公とカトリーヌ・ド・ヴァロワの息子ルイージ ※同じく王弟ドゥラッツォ公とアニェス・ド・ペリゴールの息子カルロ ※賢王の非嫡出子であり、ジョヴァンナの後見人シャルル・ダルトワの息子ベルトラン …が松竹梅姉妹とその息子ポジですかいのう
2024-02-22 20:10:40王弟たちはこの時点で既に死亡していて、未亡人二人が息子をけしかけて頑張りまくってるあたりも犬神家バイブス
メインキャラその2 ナポリ女王ジョヴァンナ(Giovanna I d'Angiò, 1327年 - 1382年) ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8… 1333年、祖父の命令により、6歳にしてハンガリー王の次男で又従兄のアンドレアと結婚 「野蛮なハンガリー男なんてだいきら~い」
2024-02-22 20:14:01メインキャラその3 カラブリア公アンドレア(Andrea d'Ungheria, 1327年 - 1345年) ハンガリー王の次男 6歳にして又従妹のジョヴァンナと結婚 ナポリ育ちだけど嫁と取り巻きからはハンガリーの野蛮人あつかい ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2…
2024-02-22 20:15:17姫様たちの下半身攻略戦
そんな状況下で次を見越して動く野心家たち その1 ドゥラッツォ公カルロ(Carlo di Durazzo, 1323年 - 1348年) ロベルト賢王の甥 ロベルト王崩御の三ヶ月後、20歳の時、ナポリ王位継承権目当てにジョヴァンナの妹で当時14歳の従妹マリアを略取誘拐・監禁の上、秘密結婚 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB…
2024-02-22 20:16:58ちなみにカルロの母はフランスの名門ペリゴール家の出で、枢機卿エリー・ド・タレイラン=ペリゴールの姉妹にあたり、そのツテで教皇を説得してこの結婚を許可する特免状をゲットしていたりする 当然、17歳のジョヴァンナ女王は従兄と妹が私の王位を狙ってる!とブチギレて親族に対して疑心暗鬼に
2024-02-22 20:19:4414歳の妹ちゃんは被害者ではっ?
野心家その2 ジョヴァンナ女王の乳母、フィリッパ・デ・カターニア 洗濯女からナポリ王室の乳母に採用され、信頼を得て富貴の身に 息子ロベルトに女王を誘惑させ支配しようとする 「あんたもお母ちゃんの子なら、小娘ひとりコマしていいなりにさせるくらいの甲斐性見せな!」 en.wikipedia.org/wiki/Philippa_…
2024-02-22 20:24:06見事に17歳の女王を篭絡したロベルトくんは爵位と王領から割譲された領地をゲット 非嫡出の叔父にして後見人でもあるダルトワの息子ベルトランや王弟ターラント公妃カトリーヌ・ド・ヴァロワの息子ルイージも一族の栄耀を懸けて女王をコマしにかかる 寵臣にホイホイ王領を切り分ける女王にキレる教皇庁
2024-02-22 20:25:55親切面した妾腹の叔父が本家の乗っ取りをたくらむ曲者とか、身内同然の家庭教師が成り上がりを狙った悪女とかも、あるある展開ですわ
遂に宗主権限発動で政治介入するクレメンス6世「あんまり勝手してっと破門だ破門!」 更に1345年7月には「ジョヴァンナとアンドレの共同戴冠式で手打ちにしいや」の教皇勅書 ハンガリー側が多額の金を積んで教皇庁とナポリ貴族を懐柔したのである 「クソ坊主がッ銭で転びやがった!!」
2024-02-22 20:30:44メインキャラその4 教皇クレメンス6世(Clemens VI、1291年 - 1352年)在位1342年 - 1352年 まぁ……金遣い荒かったからね、この教皇……シカタナイネ ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF…
2024-02-22 20:31:56