14世紀イタリア版『犬神家の一族』ナポリ女王ジョヴァンナの王配ハンガリーのアンドレア暗殺事件

爺のめんどくさい遺言に端を発した女相続人をめぐる愛欲と殺人
34
リンク Wikipedia クレメンス6世 (ローマ教皇) クレメンス6世(Clemens VI、1291年 - 1352年12月6日)は、アヴィニョン捕囚の時期のローマ教皇(在位:1342年 - 1352年)。 フランス出身の貴族で、本名はピエール・ロジェ(Pierre Roger)。 教会の組織機構を整備させた一方、ナポリ女王兼プロヴァンス女伯ジョヴァンナからアヴィニョン市を買い取り(1348年)、前教皇ベネディクトゥス12世が始めた教皇庁宮殿の建設などを行ったために財政状況は悪化したという(なお、アヴィニョンはフランス革命まで教皇領として続く)。教皇庁建設に
海鷹 @SakrelBahr

メインキャラその5 ラヨシュ大王(Anjou I Lajos, 1326年 - 1382年) 3年前にハンガリー王の座に就いた19歳の若き王 「俺はカーロイの長男としてナポリ王位を請求できる立場だが、ハンガリー統治を優先して弟に譲ったんだ、その弟をないがしろにしたら黙っちゃいねーぞ」 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9…

2024-02-22 20:35:53
リンク Wikipedia ラヨシュ1世 (ハンガリー王) ラヨシュ1世(Anjou I Lajos, 1326年3月5日 - 1382年9月10日)は、アンジュー家のハンガリー王(在位:1342年 - 1382年)、ポーランド王(ハンガリー人のルドヴィク1世 Ludwik I Węgierski, 在位:1370年 - 1382年)。父はカーロイ1世。大ラヨシュ(Nagy Lajos király)とも呼ばれる。 大貴族の台頭によって弱体化していたハンガリー王国は、父カーロイ1世の治世の下で大貴族の抑制と王権の強化に成功し、大国へと成長していた。 1342年、父

暗殺者たちの末路

海鷹 @SakrelBahr

こうなったら戴冠式の前にあのハンガリーの猪を仕留めるしか道はない! ジョヴァンナと腹心たちは1345年9月、避暑のために居を移していたアヴェルサでアンドレア暗殺を決行 深夜、一味は女王が就寝中の建物内でアンドレアを襲撃、無理やり首にロープをかけ欄干から蹴落として絞殺

2024-02-22 20:40:40
海鷹 @SakrelBahr

これだけの大事件にもかかわらずナポリでは暗殺犯の追求が行われる様子もなく、翌年1月、ラヨシュ王はクレメンス6世に、ジョヴァンナを夫殺害で告発し退位を求める書簡を送りつける 教皇庁も流石に事態を看過できず、6月に事件捜査と犯人の処罰を命じる勅令を出すのだが……

2024-02-22 20:41:53
海鷹 @SakrelBahr

実行犯のうち身分の低い二名が逮捕されるも、その片方が口封じに舌を抜かれて遺棄されるという事件が起こる だが残る片方の証言により、テルリッツィ伯爵夫妻、モルコーネ伯爵夫妻、乳母フィリッパと孫娘二人、及び息子ロベルトが逮捕、拷問で自白を強要された後にサントエリオ広場で公開処刑に

2024-02-22 20:45:05
海鷹 @SakrelBahr

容疑者一同、拷問を受けながらもジョヴァンナの関与を証言した記録はなく女王は無罪と結論されたが、これはナポリを得ることでラヨシュが強大化するのを恐れた教皇に握りつぶされた結果と噂され、刑場へと引っ立てられていった一味は余計なことを口走らぬよう舌を釣り針で留められていたという巷説も

2024-02-22 20:48:32

ここらへんはあくまで巷説ね

海鷹 @SakrelBahr

尚、同じく暗殺計画に関与した咎で死刑宣告を受けたジョヴァンナの後見人シャルル・ダルトワと息子のベルトランは捕縛前に逃亡したものの、ターラント公ルージとその母カトリーヌ・ド・ヴァロワによって殺害されています 露骨な口封じよな

2024-02-22 20:52:06
海鷹 @SakrelBahr

ラヨシュ王がそんな捜査報告に納得する訳もなく「弟の仇討じゃぁ!」と弔旗をかかげたハンガリー軍が南イタリアに侵攻 教皇領に侵入したら破門すっぞという特使の恫喝を「俺が教皇を宗主と仰ぐのはナポリの君主になってからだ。それまでは神と己の良心以外に斟酌するつもりはないぜ」と突っぱねた

2024-02-22 20:57:11
海鷹 @SakrelBahr

ナポリ侵攻自体は大分苦労したみたいなんですけどね twitter.com/KCin_Tokorozaw…

2024-02-22 20:58:27
消印所沢 @KCin_Tokorozawa

#ハンガリー軍bot 】ラヨシュ一世のナポリ戦役 1. Lajos nápolyi hadjáratai  ラヨシュ一世は1347~52年,幾度も軍を進めたが,そのたびにペストの流行,兵の買収,市民蜂起などに足元をすくわれ一時停戦.1381年に再度侵攻し,ジョヴァンナ女王を縛り首にした. pic.twitter.com/J5BQfGhEJ0

2023-04-03 19:47:57
消印所沢 @KCin_Tokorozawa

旧アカウントがログイン・復旧不能のため,臨時に新アカウントを取得.mltr.ganriki.net/faq13.html#263…   投稿・RTは必ずしも賛意を示すものではありません.

mltr.ganriki.net/index02.html

消印所沢 @KCin_Tokorozawa

#ハンガリー軍bot 】ラヨシュ一世のナポリ戦役 1. Lajos nápolyi hadjáratai  ラヨシュ一世は1347~52年,幾度も軍を進めたが,そのたびにペストの流行,兵の買収,市民蜂起などに足元をすくわれ一時停戦.1381年に再度侵攻し,ジョヴァンナ女王を縛り首にした. pic.twitter.com/J5BQfGhEJ0

2023-04-03 19:47:57
拡大
拡大
拡大
拡大
海鷹 @SakrelBahr

サバチニ先生の小説は、ジョヴァンナがアンドレア暗殺から一年も経たないうちに教皇庁の許しも得ず再婚した ターラント公ルイージと一緒に爆速でナポリから逐電した後、 アヴェルサに駐屯中のラヨシュ王に媚びを売りに行ったドゥラッツォ公カルロがヌッコロされる処で終わっています

2024-02-22 21:00:05

" この同じ場所で、自らの恐ろしい死に直面していることに気づいたアンドレアが叫んだのと同じように、カルロは叫びを上げた。ハンガリーの剣が彼を貫いたとき、その叫び声は咳き込むような音へと変わった。

 兵たちは柱廊のモザイク模様の床から彼の体を担ぎ上げると、アンドレアの体が運ばれたのと同じように欄干まで運び、そしてアンドレアの体が投げ落とされたのと同じように修道院の庭に投げ落とした。 それは薔薇の茂みの中に横たわり、修道院の薔薇をより深い赤に染め上げた。

 かようなまでに詩的な応報は、ついぞ見られぬものであった。"

THE NIGHT OF STRANGLERS - Giovanna of Naples and Andreas of Hungary
The Historical Nights' Entertainment, First Series by Rafael Sabatini より
(実際には教会前で斬首されたらしい)

海鷹 @SakrelBahr

カネとコネの陰湿な裏工作&王女たちの下半身攻略を駆使して切れ者気取りでいるナポリ貴族がハンガリー王の圧倒的な暴でぶった切られるラストシーンはスッキリ爽快だけど、巻き込まれる民草はいい迷惑だよう

2024-02-22 21:02:23

マリアさんのその後

海鷹 @SakrelBahr

アルバ女伯マリア(Maria di Calabria, 1329年 - 1366年) ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E… このゴタゴタで唯一の純粋被害者マリアさんですが、 クソ亭主がぶった切られて自由の身になったのかと思いきや、その後も継承権狙いの男に拉致監禁強制結婚、拉致監禁強制結婚の天丼人生で可哀そうにもほどがある

2024-02-22 21:15:02
リンク Wikipedia マリア・ディ・カラブリア マリア・ディ・カラブリア(イタリア語:Maria di Calabria, 1329年5月6日 - 1366年5月20日)は、ナポリ王国の王女。ナポリ女王ジョヴァンナ1世の妹。 マリアはカラブリア公カルロ(ナポリ王ロベルト1世の長男)とマリー・ド・ヴァロワ(フランス王フィリップ6世の異母妹)の間の娘である。マリアは父カルロの死から6か月後に生まれた。マリアが生まれたとき、3人の姉と1人の兄のうち、唯一ジョヴァンナのみが生存していた。2年後の1331年10月23日に母マリーがバーリへの巡礼の途中で、幼いマリ
海鷹 @SakrelBahr

14歳で拉致られて強制結婚、年子で5人出産とかさぁ…… 現実のお姫様なんて憧れるようなもんじゃないよなぁ

2024-02-22 21:16:20